ちゃれんじ園 オフ ~山奥集落の誘拐事件~ 第15章・エピローグ

さて、何時もだと土曜日にうpする予定であったが、しまじろうSPCのため、今日の更新となる。更新が遅くなったことをお詫びする。
そして、このシリーズは今回で最終話となる。そのため、第15章とエピローグを一挙うpすることとする。

其れでは、スタート。

            第15章 突然の別れ
「あ、お父さん。如何したの?」
『あ、らむりんか。お父さんからとっても大切な話があるんだ。良いかい?』
「うん、其れで何?」
らむりんは、電話口の向こうでまっせいが其の様子であることは分かっていた。
『実はな、急で悪いんだが、明日急遽、フランスに帰らなくちゃならなくなったんだ!』
「え~!!」
らむりんは思わず声をあげた。
『今日、お祖父ちゃんが、転倒した際に入院するほどの怪我をしたって、さっきお祖母ちゃんから連絡があったんだよ。だから、しまじろう君達には辛い思いをさせちゃうかもしれないけど、今回はちゃれんじ島には行けないって謝っといて・・・。』
らむりんはまっせいの言葉に、暫く何も言えない状態であった。らむりんは考えた。
(確かに、お祖父ちゃんが倒れたともなれば、私だって行かなくっちゃ!・・・でも、しまじろう達に詫びて、分かって貰えるかな・・・?)
『おい、らむりん?聞いているのか?』
ふと、まっせいの声が聞こえ、らむりんは咄嗟に返事をした。
「あ、分かったわ。伝えておくよ。」
『其れで何だが、出雲の駅を出る時と、岡山から新幹線に乗る前に、お父さんに電話してくれないか?お父さんとお母さん、らむりんが東京駅に着く時間に合わせて、こっちも向かうから。』
「分かった。其れじゃあ、又明日連絡するね。」
そう言い、らむりんは通話を終えた。だが、通話を終えた後もらむりんは、しまじろう達にはどのように伝えればいいのか迷っていた。
「私がちゃれんじ島に行けないってことになると、しまじろう達も悲しむわね・・・。本当に如何しよう・・・。」
そう言いらむりんは、途方に暮れていた。

其の頃、東名高速の足柄SAの客室では、
『いやあ、今回は色々と頼んで済まなかった。有り難うよ、ガオガオ。其れに、カーバーとメエメエにも伝えとくんじゃ!』
「お蔭で疲れましたよ。で、ジジ様、もう頼み事は本当にないんですね?」
『わしからは以上じゃ。其れより、カーバーの風邪は治ったかのう?一時は、つくばに行けるかが心配じゃったが・・・。』
「あ、大丈夫ですよ。風邪も大したことが無かったようで・・・。」
『そうかそうか。あ、其れじゃあわしはもう寝るから、これで失礼するよ。お休み、ガオガオ。』
「ジジ様もお休みなさい。」
ガオガオはジジとの通話を終えた。
「で、ジジ様の頼み事はもう終わりじゃと?」
客室の隅のソファーに座っていたメエメエが、ベッドに座っていたガオガオに尋ねた。
「ああ。もう無いってさ。これで明日は、漸く出雲に行けるぞ~!」
「やっと来たって感じですわね。其れに、私の風邪もすっかり治って本当に良かったですわ!」
カーバーはメエメエの真向いのソファーに座りながら話した。つくばへ向かう前、かなり咳き込んでいたあの時とは一転し、既に風は完治し、何時もの様子に戻っていた。
「其れで、今私達は、東名の足柄SAに居るが、ルート的には、東名、名神、中国道
と来て、松江道と山陰道を通って、出雲で良いかい?」
ガオガオはNEXCO中日本のフリーペーパー「高速家族」と「東名高速道路・中央自動車道」のエリアガイドを見乍ら、これから通るルートを指で辿った。カーバーとメエメエは、ソファーからガオガオの居るベッドに置かれた地図を見るため動き、地図に注目した。
「そうじゃのう。わしもこの通りがいいと思うわい。」
「私もですわ!ガオガオさん。」
「二人が良いと言うなら、そうしよう。あ、其れじゃあそろそろ寝る用意でもするかね?」
ガオガオがそう言うと、寝る用意をするためベッドから立ち上がった。同じく、カーバーとメエメエも立ち上がった。

翌朝、屋敷での起床時間は7時半だった。この日は、予定も特に無く、朝食が済んだら、各々準備を整え、出来た参加者から屋敷を後にすることになっていた。
しまじろう達は、最後の朝食をらまりんと一緒に楽しんだ。
こうして、午前9時頃、参加者は次々と準備を整え、屋敷を後にしようとしていた。
「しまいちろう君とお祖父さん。又、会おうね!」
「僕もしまじろう君に会えることを楽しみにしているよ。」
屋敷の駐車場では、牧野家の三人が、他の参加者の見送りを各々の車の所で行っていた。そんな中しまじろうも、一足先に屋敷を後にするしまいちろうとしまるに話し掛けていた。
「今回は、裏で物騒な事件も起こったりしたが、君は如何じゃった?」
しまるが尋ねた。
「はい、僕はしまいちろう君に会えたのが、とても嬉しかったです。お祖父さんも嬉しかったでしょ?」
しまじろうが聞き返す。
「勿論じゃよ。わしもしまいちろうも、久々の遠出を楽しめたよ。本当に有り難うな。あ、其れじゃあしまいちろう、行くとするかのう。」
そう言いしまるは、後ろにあった自身の愛車であるシルバーで、少し古い型のアコードの運転席のドアを開けた。開けると同時にしまるが乗り込み、乗り込み終えると、しまいちろうも助手席のドアからアコードに乗り込んだ。
そして、アコードのエンジンを掛け、しまいちろうが助手席の窓を開けた。
「其れじゃあ、又ね。しまじろう君。僕、金沢で君が来るのを何時でも待っているよ!」
「僕もちゃれんじ島で、しまいちろう君のことを待っているからね!」
しまじろうが言うと、アコードは適した位置までバックをし、其のまま幹線道路へと通じる道へと進んで行った。其れでもしまいちろうは、窓から顔を出し、しまじろうに手を振った。しまじろうも応えるように、アコードが駐車場の周りを覆った木々で見えなくなるまで手を振り続けた。
其れから数分後、のの達一行のレンタカー会社の迎えが来た。其の時は、玄関でのの達を見送った。
「この度は、お世話になりました。」
ののの父親が深々と頭を下げた。
「いえいえ、良いんです。其れに、私の娘の誕生日にも御付き合い頂いて、誠に有り難う御座います。」
「じゃあ、又会おうね!ののちゃん。」
「うん、私、しまじろう君達に会える日、楽しみにしているわ!」
ののがそう言うと、しまじろうは満面の笑みを浮かべた。
「あ、私のこともこれから宜しく!」
初めてののに知り合ったにゃっきいが、笑顔で答えた。
「うん!にゃっきい!」
こうしてのの達は感謝の気持ちを伝えて、屋敷を後にして行った。其の様子を一行は見届け、愈々、しまじろう達が屋敷を後にする時間になった。先程の駐車場には、らまりんがリツ子と隣り合いながら、コースターに乗り込もうとしているしまじろう達と会話をしていた。
既に、コースターにはすてっぷ組のメンツにぽん太郎とにいすけ、ドカペとマサシとモグちゃんにトミー、たま子、より子が乗り込んでいて、運転席にも大星、助手席にしまたろうが居た。
「今回は、本当に私のために、有り難うね。皆!」
らまりんは早速、感謝の言葉を伝えた。
「うん。こちらこそ。僕はあんまりちゃれんじ島から出たことが無かったから、こうやって遠くまで来れたのが嬉しかったよ。本当に、お父さんに感謝しなくっちゃ!」
しまじろうは笑顔で答えた。
「そう言えば、そうね。家のお父さんとも知り合いだっただなんて、私吃驚しちゃったわ!」
「そう言うらまりんは、私と知り合いになったのよね!」
其処にらむりんが口を挟んだ。
「そうね。私達、一寸怒りっぽい所とか、お姉さん的な感じがする所、其れと頭にバンダナを被っている同志で意気投合したのよね。又何時か、らむりん達に出会ったちゃれんじ島に行ってみたいわ・・・。でも、らむりんはもう居ないのよね。」
らまりんは少し残念そうな顔を浮かべた。
「そうなのよ。又何時か、日本に来れればいいんだけどね・・・。」
そう言うと、らむりんは顔が俯き、泣きそうな表情を浮かべていた。如何やら、急遽帰国しなければならないことが、気に掛かっていたようであった。
「あれ?らむりん、これからちゃれんじ島に行くんじゃなかったっけ?」
「そうよね。行く時に、みみりん達にそう言っていた筈なのに・・・。」
とりっぴいとみみりんが、其々疑問を浮かべた。
「あれ、そうだったっけ?ま、良いわ!じゃあ、又何時か会おうね、其れに元気でね!らまりん!」
「う~ん・・・らむりんったら、何か隠していそうね・・・。怪しい・・・。」
にゃっきいがしまじろう達には聞こえないような小声で、らむりんを半目にして、腕を組みながら疑った。
だが、にゃっきいの疑いに、しまじろう達は気付かず、やり取りは続いた。
「じゃあ、ちゃれんじ島に来る時になったら、私に知らせてよ!私も行くようにお父さんとお母さんに頼むから・・・。ね?良いでしょ?」
らまりんは隣に居たリツ子に誘い掛けた。
「そうね。考えておくわね・・・。其れに、貴方達、今日は有り難うね。気を付けて帰るんだよ!」
「はい、有り難う御座います!」
しまじろうが御辞儀をした。すると、
「お~い!そろそろ発車するよ!電車の時間が間に合わなくなっちゃうから・・・。」
運転席から大星が振り返り、しまじろう達を呼んだ。
「あ、其れじゃあ皆、又ね!」
らまりんがそう言い、手を振ると同時に、ブザー音と共にコースターのドアが閉まった。ドアが閉まると、しまじろう達は空いている席に座り、らまりんとリツ子に向かって手を振った。其れを見た一行も、手を振り出した。既にしまじろう達の目頭は熱くなっていた。
動き出したコースターの中で、手を振る一行を見乍ら、らまりんは手を振りながら呟いた。
「私達、離れていても、何時でも友達だよ!」
らまりんとリツ子は、一行の乗せたコースターが木々に隠れて見えなくなるまで、手を振り続けた。コースターが見えなくなるとらまりんの目から、涙が一粒零れ落ちた。
そして、しまじろう達も、らまりんが見えなくなると、暫く後ろを振り向いていた。そんな中、らむりんも又、別れに感極まり、涙を流した。
「らむりん。又何時か、らまりんに会えるわよ!」
其の姿に気付いたにゃっきいが、早速らむりんを元気付ける。
「そうね。一番らまりんに意気投合したのが私だからね。何時か又、日本に来た時に・・・。」
そう言うとらむりんは言葉を失い、顔を突っ伏した。
「らむりん、如何したの?」
にゃっきいがらむりんの異変に気づき、思わず声をあげた。だが、しまじろう達三人は、ドカペとマサシとモグちゃんとトミーとの会話が弾んでいて、気付いていなかった。
「ううん。何でもないの・・・。御免ね、にゃっきい。」
らむりんは、にゃっきいに表情だけは見せたくないようだった。
「ねえ、私さっきから、らむりんのこと見ていると、何かあったんじゃないかって思うの!何かあったのか話してもいいんじゃない?しまじろう達とは友達だったけど、私だって折角友達になったんだからさ!」
にゃっきいの言葉にらむりんは心が動き、にゃっきいにだけは、昨日のまっせいとの電話のことを話すことにした。
「分かった。じゃあ、にゃっきいにだけは話すよ・・・。」
らむりんは、重い口をにゃっきいに向けて開いた。

其の頃、静岡県内の東名高速では、とある一台の車が、名古屋方面、いや、出雲へと向かっていた。白のインプレッサだった。
「ガオガオさん、どの位で着きそうかしら?」
助手席のカーバーが、運転席のガオガオに尋ねた。
「そうだな。何しろ、東京から出雲までだから、日が暮れて、夜になってしまうな・・・。」
ガオガオは真剣な目付きで答えた。
「まあ、わし等は特に急いではいないのじゃから、こうしてゆっくり行くのが無難じゃ!」
後部座席にドッカリと座っているメエメエが口を挟んだ。
「そうですね。私達の目的は、遺跡で新発明のあれの成果を試すこと。唯それだけだからな。」
ガオガオはそう言うと、前方を走っていた黒のbBを追い越すため、ウィンカーを出すとともに、追い越し車線へと移動した。
「・・・其れにしても、今回は私のRX-8が使えなくて残念だわ・・・。結局、今回はレンタカーになってしまったけど・・・。」
追い越したbBを助手席の窓から目で追いながら、カーバーが言った。
「ま、しょうがないじゃないか。カーバー博士の車は、今故障中なんだから・・・。そんなことより、ジジ様から解放されて、出雲に迎えることを誇りに思わなくっちゃ!」
ガオガオはそう言うと、bBから見て、かなり前を走っていたクリーム色のアルトを追い越すため、アクセルを強めた。車内には、インプレッサの力強いエンジン音が響き渡った。
「そうじゃのう。全く、ガオガオ殿に出会った時も、随分と召し使いのように扱われたらしいが、わしやカーバーが弟子入りした時も、あんな感じじゃったからのう。」
「本当に思い出すわね。ジジ様の所に弟子入りをした時のことを・・・。私も、あの時不満で不満で帰ろうとしたら、あの『カメパック』だったかしら・・・。其れを使ってからにしろとかって言われて・・・其れで使ってみたら、あら吃驚。其れだけで泳げるんですもの・・・。本当に驚きましたわね!」
メエメエとカーバーの思い出話を耳にすると、ガオガオはアルトの追い越しを終え、アクセルを戻した。そして、口を開いた。
「やっぱり大変でしたね。私も似たようなこと、されましたよ!」
「そうじゃのう。其れよりわしは、あの発明品を使うのが楽しみじゃ!何せ、天才と言われたわしの超傑作じゃからのう!ホッホッホ!!」
メエメエは思わず高笑いをした。
「私も楽しみだよ。」
ガオガオがそう言い微笑むと、インプレッサのウィンカーを操作し、元居た走行車線へと戻した。ガオガオ達は間もなく静岡ICに差し掛かろうとしていた。

そして、一行は出雲市駅に到着した。ここでは、未だ出雲に残るトミーと別れることになっていた。
「そうなんだ。トミーはこれで伯父さんの所に戻るんだね!」
「ああ。僕は、ダディの用事ってことで来たからね。いや~、君達には色々と迷惑を掛けて済まんかった。」
駅舎の出入り口の所で、しまじろう達はトミーと話していた。
「全くだ!僕が連れて行かれた時は、本当に強盗かと思ったぞ~!」
「私も吃驚しちゃったわ!ぞうたときりんたを見つけたって言って、貴方達に付いて行ったら、トミーが居て・・・。」
「僕もだよ。トイレに行きたくなって戻ったら、不意を突かれたよ。で、まさか僕とぞうたはトイレに行くように仕向けただなんて思いもしなかったよ。」
「僕は遺跡じゃなくて、駐車場に向かわされていただなんて思いもしなかったのだよ。」
トミーに連れ去られたぞうた、きっこ、きりんた、ぽん太郎の四人が、其々の不満をぶつけた。
「オゥ、アイムソーリー!そう言えば、聞いていなかったけどしまじろう達、ちゃれんじ園は如何だい?」
トミーがしまじろう達に尋ねた。
「うん。毎日が楽しいよ!風邪引いてでも行きたいって思うもん!」
と、しまじろう。
「そうだよね。一度風邪引いた時、無理に行こうとしてはなちゃんとかに怒られたんでしょ?」
とりっぴいの不意打ちの発言に、しまじろうは思わず図星を浮かべた。
「え~・・・あ、そうだっけ・・・。」
しまじろうは思わず赤面した。
「フフフ。でも、みみりんはトミーに会えて楽しかったわ!又会おうね、トミー!」
みみりんは、しまじろうととりっぴいのやり取りに微笑みつつ、トミーに答えた。
「そうだね。其れよりも、みみりんも相変わらず可愛いね!以前会った時は、赤い服に左耳には花飾りだったのに、今は水玉模様のワンピースに、ピンクのカーディガン、そして、左耳のピンクのリボンがとても似合っているよ!」
「あら、トミーったら御上手ね!」
みみりんは赤面した。
「其れに、みみりん。私がフランスに行く時にあげた其のリボン、大切にするって言っていたけど、本当に大切にしてくれて有り難うね!」
らむりんは、みみりんのリボンを指差しながら言った。
「あ、そうよね!このリボンは、らむりんの形見だもんね!みみりん、偶に其のリボンを見ると思い出すわ。らむりんと遊んだ楽しかった日々のことを・・・。」
みみりんは、耳に付けたリボンを一旦外し、掌中に収めながら言った。らむりんは思わず見入った。
「へえ、其れってらむりんのだったんだ。私は初めて知ったわ!」
にゃっきいがみみりんの掌中にあるリボンを見ながら言った。
「そうなの。みみりん、らむりんが引っ越すことになった時、見送りに間に合うようにせっせとらむりんの似顔絵を描いて、其れのお礼に貰ったのよ。らむりんが居ない今は、しまじろう達の中では、お絵かきは一番って思うけど、やっぱりらむりんの方が上手だと思うわ!あ、らむりんは、みみりんがあの時あげた似顔絵は大切にしているの?」
そう言うとみみりんは、再びリボンを左耳の辺りに付けた。
「勿論。家に飾ってあるわよ。今度、文通相手のにゃっきいに飾ってある写真と一緒に送るよ!」
「有り難う!らむりん!」
其の様子にトミーが微笑み続けた。
「らむりんは、其の『R』って服と、頭のバンダナが似合っているよ。僕に初めて会った時にはリボンをしていたけど、そっちよりこっちの方が好きかな。」
トミーはらむりんに振り向いて答えた。
「まあ、トミーったら。」
らむりんも赤面した。
「じゃあトミー、私は如何?」
にゃっきいは自分を指しながら尋ねた。
「そうだね。にゃっきいは僕としては、紫のベストと、ストライプ柄のスパッツがお似合いかな?其れにしても、にゃっきいは紫が好きなのかい?」
「あ、私は紫よりも黄色が好きよ。そうね、私って普段紫のファンッションをしているからね・・・。良くそう言われるのよ。」
にゃっきいはふと自分を見回した。
「あの、とりっぴいのこと、忘れていませんか?」
とりっぴいは少し苛立ちながら、トミーに尋ねた。
「とりっぴいね。相変わらず蝶ネクタイだね。柄と大きさがあの時と変わっているけど・・・。其れに、下腹部の所と蝶ネクタイの白のストライプが似合っているよ!」
「え?其れだけ?」
「うん、其れだけ。」
「もう、トミーったら、初めて会った時と全然変わってないじゃん!」
とりっぴいは立腹したままだった。
「本当、トミーったら女の子のことばっかりだね!あ、でも僕はトミーに会えてとても嬉しかったよ!又会おうね!」
「イエス!所で、しまじろうは以前、青いオーバーオールを着ていたのに、今は赤いトレーナーって僕の真似のつもりかい?」
「あ、別にそう言う訳じゃないんだよ。そう言えばトミーも相変わらず、赤い服だね!」
しまじろうとトミーの服装に一同が見入った。
「そう言えばそうね。しまじろうとトミーって、赤い服同士ね!」
みみりんが納得した。
「縞々同士で、赤い服同士!本当、感激だよ!」
トミーは上機嫌だった。すると、
「さ、皆!そろそろ、電車の時間だから、行くよ!」
しまたろうが指示を出した。
「あ、其れじゃあトミー、僕達はもう行くからね!又、遊びに来てよ!」
しまじろうが誘い掛けた。
「オウ!是非とも行くよ!其れじゃあ、グッバーイ!」
トミーがそう言うと、しまたろうがやって来た。
「トミー、有り難うな。お義兄さん、いや、お父さんに宜しくな!」
「叔父さんも元気で!あ、其れと叔母さんとはなちゃんにも宜しくって伝えて!」
「ああ、伝えておくよ。其れじゃあ、気を付けてね。トミー。」
しまたろうがそう言い、トミーから離れた。
「じゃあ、元気でね!」
しまじろうがそう言うと、
「俺からも元気でな!」
「僕も。又会おうね!」
「おいらも。トミーに会える日を楽しみにしているよ!」
ドカペが口々にし、
「これから俺のことも宜しくな!」
「僕もだよ、トミー。」
「あ、おいらもね。」
マサシも口々にした。そして、
「じゃあ、トミー。気を付けて!」
「サンキュー!モグちゃん!」
モグちゃんが締めると、一行は改札の中へと入って行った。其の様子をトミーは手を振りながら見送った。其の時、しまじろうが一瞬振り向き、笑顔を浮かべた。トミーも笑顔を返し、黙って見送った。

やがて一行は、特急やくもに乗り込んだ。やはりけんとが興奮していた。
「特急やくもは、岡山から出雲へのアクセスに便利なんだ!其れに、今じゃ貴重になった381系、其れも国鉄色に乗れて、僕も嬉しいよ!」
けんとの言葉に、しまじろうは何も言えなかった。
「けんとったら、相変わらず電車好きだね!」
「うん。でも、とりっぴいは電車なんかより、車が好きだからね・・・。」
しまじろうととりっぴいは黙って、自分達の座席で、右斜めの座席に座っているけんとの解説を聞いていた。
「其れに、今回は岡山からはのぞみで残念だけど、何時かは500系や700系のこだまに乗ってみたいな~。若しかしたら、500系と700系、其れに700系ひかりレールスターなんかも見れるかな?あ、其れか岡山発のひかりだったら、700系かも知れない!」
けんとは何の躊躇いも無く続けた。既に自分の世界に入っていたようで、しまじろう達は呆れていた。
「僕の将来の夢は新幹線の運転手だから、どんな新幹線が見れるか楽しみですね~。」
だが、けんとの隣の座席のもんただけは、けんとの話に付いていった。
「そうだよね。もんたはどの新幹線を運転したいの?500系?700系?ひかりレールスター?N700系?あ、500系は模擬の運転台があって、運転を体感できたりするんだよ!」
「う~ん。其処までは未だ決めてないですよ。でも、500系にある其の運転台は興味深そうですね。何時かは僕もやってみたいです!」
「うん。一度やってみてよ。僕、少し前に広島に行った時は、500系こだまに乗ったことがあって、実際に動かしてみたよ!」
そんなけんとともんたのやり取りを直ぐ後ろの席のみみりんとらむりん、更に後ろのにゃっきいとにいすけも聞いていた。
「本当、電車が好きって感じが伝わって来るわ・・・。」
「私がちゃれんじ島に居た時は、けんとはあんな感じじゃなかったからね・・・。本当に今のけんと見て吃驚だわ・・・。」
「何時だったか、しまじろうととりっぴいがリチャードさんと一緒に、水族館に行った時は、其の話ばかりされて、けんとにムキになったって言ってたっけ・・・。」
「僕はあんまり電車に興味が無いからね。行きの寝台特急は豪華だな、位しか思っていないよ。」
みみりん、らむりん、にゃっきい、にいすけが思いを其々口々にした。
「でもお兄ちゃん、行きの電車はお祖母ちゃんと結構良い部屋撮ったんでしょ?二段ベットでらむりんと一緒だった私とは違って・・・。」
にゃっきいがにいすけに尋ねた。
「うん。あれはお祖母ちゃんが、お母さんに頼んだからだよ。にゃっきいの時は、しまじろうのオジさんが取ってくれたんでしょ?」
「あ、そうね。でも私はけんとじゃないから、ぞうたとぶうたとけんとがとった、あのノビノビとかって席よりはらむりんとの相部屋も良いかな~って思う程度だったけど・・・。」
「ま、普通はそうだよね!」
そういいにゃっきいとにいすけは笑った。

やがて、一行が乗ったやくもが出雲市駅を発車した。一行は、各々の席で今回の旅について色々と振り返っていた。そんな中、しまじろう達もドカペとマサシ、モグちゃんを交えながら話していた。
だがやはり、らむりんは、フランスに帰らなければならないことが気に掛かるのか、終始浮かない顔をしていた。
「らむりん、大丈夫?」
「具合でも悪いの?」
にゃっきいとにいすけが、らむりんを気遣った。だが、にゃっきいはらむりんのことを既に知っていたので、何と無く感付いては居た。にゃっきいは自信を持って口に出した。
「らむりん、ひょっとして、あのことを気にしているの?」
にゃっきいの言葉に、らむりんはふと我に返った。
「あ・・・うん。」
らむりんは頷いた。すると、何も知らないにいすけが尋ねた。
「にゃっきい、らむりんが如何かしたの?」
「あのね、お兄ちゃん・・・。」
にゃっきいはにいすけの耳元で、らむりんのことをゴニョゴニョと囁いた。
「そうなんだ。其れは残念だね。僕も楽しみにしていたのに・・・。」
にいすけも困り顔を浮かべた。
「そう言う訳なのよ。だから、今そのことをしまじろう達に話そうか悩んでいるの。」
にゃっきいも困惑していた。
其れから、暫く時間が経った。にいすけが思い切って口に出した。
「ねえ、らむりん。もう話したら?多分、しまじろう達も残念がるだろうけど・・・。」
にいすけの言葉に、らむりんは驚いていた。そして、らむりんは少し考えた。
そして、らむりんは決意した。
「分かった。皆に話すよ!」
にゃっきいとにいすけは、らむりんが既に寂しそうな表情を浮かべていたのが分かった。すると、
「ねえ、しまじろう達!らむりんから話があるって!」
にゃっきいがしまじろう達を呼び掛けた。其の声に、しまじろう達とドカペとマサシとモグちゃんが一斉に反応した。
「え、らむりん、僕達に何か話したいことがあるの?」
「みみりん、気になるわ!其れに、さっきかららむりん、具合悪そうな感じだし・・・。」
「話せば楽になると思うよ!」
しまじろう、みみりん、とりっぴいが口々にした。そして、らむりんは重い口を開いた。
「実は私・・・。」
らむりんは遂にあのことを口にした。
「そうだったのか。俺達は東京までしか行かないけど、まさかそんなことになるなんて・・・。」
「僕もらむりんが居る内に、ちゃれんじ島に行けるように母ちゃんに頼もうかと思ったのに・・・。」
「おいらも残念だよ。」
「俺もだよ!らむりんがフランスに引っ越したって聞いた時は、驚いた時のことを思い出したよ!」
「僕もだよ。」
「おいら的にも残念だな。」
「でもしょうがないね!くれぐれも、お祖父ちゃんお大事に!」
ドカペとマサシとモグちゃんが口々に残念そうな言葉を述べた。
「僕も今回は残念だけど、又何時かちゃれんじ島に御出でよ!」
「みみりん、何時でもらむりんのこと、待っているわ!」
「とりっぴいも待っているし、とと・りり・ぴぴも皆待っているからね!」
しまじろう、みみりん、とりっぴいが続けた。
其の言葉にらむりんは、心が揺れた。らむりんの目はすっかり滲んでいた。
「皆、励ましてくれて有り難う!其れに、皆に会えて、私、嬉しかったよ!又、何時か・・・今度はちゃれんじ島で会おうね!」
らむりんは泣きそうだったが、其処は堪えて、思いを口にした。
「如何、らむりん。少しは楽になった?」
「私やお兄ちゃんはさっき聞いたから知っていたけど、私達からしてみてもやっぱり、らむりんが来れなくて残念だよ。でも、又落ち着いたら、手紙頂戴ね!」
にゃっきいがやり取りを締めた。
「うん!私、にゃっきいとは手紙を送り続けるわ!だから、これからも宜しくね!特に、にゃっきいとにいすけ君!」
らむりんは満面の笑みを浮かべた。其の姿に、しまじろう達も微笑んでいた。
こうして、一行の乗せたやくもは、伯備線を順調に走り、間もなく岡山県に入ろうとしていた。しまじろう達は山陰から出たことに気付いていなかったが、其々の思い出を乗せて、やくもは岡山へ向けて走り続けた。

一行は岡山駅に到着した。これから一行は、東京まで新幹線に乗ることになっていた。
「ねえお父さん。僕、今度は岡山に行きたいな~!いつか連れてってよ!お母さんとはなちゃんも誘ってさ!」
「そうだな。又、お盆やお正月休みになってからかな・・・あ、しまじろうの誕生日辺りも連休になるから、その辺にでも行こうかな・・・。」
「ワ~イ!」
岡山駅の構内を歩きながら、しまじろうとしまたろうは親子水入らずの会話を楽しんだ。そして、しまたろうは思った。
(何か、しまじろうと久々に口を利いた気がするぞ・・・。)
だが、しまたろうは友達が居ることを考え、今回はあまり水入らずの時を過ごせなかったことを水に流すことにした。
そして一行は、岡山駅の新幹線ホームで、東京行きの新幹線を待っていた。此処でしまたろうとたま子は、新幹線の中で食べるようにと、駅弁を買いに一旦売店へと向かった。しまたろうとたま子が御馳走をしてくれることになった時は、一行は大喜びしていた。
やがて、東京行きののぞみが岡山駅に入線した。
「うわ~!N700系Aだ!僕、この間乗ったのは、N700系だったから、一度はこっちにも乗りたかったんだよね~!」
けんとは、速度を落としながら入って来たのぞみを見渡しながら言った。
「僕も将来の夢が新幹線の運転手ですから、この新幹線は興味深いですね。僕も新幹線については分からないことだらけですから、色々と教えて下さい!けんと。」
もんたも又、のぞみを見渡していた。
「うん、良いよ!じゃあ、東京に着くまで僕の隣に座ってよ!」
「良いですよ。」
けんとともんたのやり取りが終わると同時に、のぞみは停車した。

のぞみは程無くして発車した。やはり、のぞみの中でも一行は仲間との談笑を楽しんでいた。そんな中、しまじろうは車窓からの景色を眺めながらぼんやりと考えていた。
(あ~あ・・・。らむりん、帰っちゃうのか。折角、はなちゃんも楽しみにしていたって言うのに・・・。はなちゃんに何て言おう?)
しまじろうは出発前、らむりんが来日することをはなに話していたことを思い出した。其の時、はなは満面の笑みを浮かべ「はなたん、らむりんと遊ぶ~!」と言っていたのを思い出した。
(やっぱりはなちゃん、悲しむよね。あ~、如何しよう・・・。)
「ねえ、しまじろう!しまじろうってば!!」
隣に座っていたとりっぴいの声が聞こえ、しまじろうの思いは遮られた。
「あ~、御免。どうしたの?とりっぴい。」
「しまじろうこそ、如何したの?さっきから、窓の外見ながらぼんやりしちゃって・・・。」
「あ~。何でもないんだよ・・・。」
「若しかして、らむりんのこと、考えていたの?」
とりっぴいは何と無く感付いていた。其の言葉にしまじろうは驚いた。
「うん。とりっぴいはどう思う?」
「そうだね。とと・りり・ぴぴや父ちゃんに母ちゃん、祖母ちゃんにも話しちゃったからね。やっぱり残念だよ。」
とりっぴいも残念そうな表情を浮かべていた。一旦間をおいて、とりっぴいが口を開いた。
「でも、こういうこと以前も経験したよね。ほら、とりっぴいやしまじろうが小さかった頃に読んだ絵本の・・・。」
「ああ、そうだよね。あの時は、一緒に冒険できて嬉しかったけど、やっぱり別れは辛かったよね。とりっぴいなんて凄く泣いていたし・・・。」
「あは!そうだった。大袈裟に泣いていてみみりんやにゃっきいに、色々と言われたよね・・・。」
とりっぴいは苦笑しながら羽を後頭部に当てた。するととりっぴいは、隣の三列シートに座っていたみみりんとらむりんとにゃっきいを見つめた。
みみりんやにゃっきいも又、らむりんと別れることになるのである。だが話を聞いていると、この山陰で起こった惨劇や、らむりんにとっては一番懐かしいらまりんとの再会等、色々と話しているのが聞こえてきた。其の様子を見ていたとりっぴいに釣られて、しまじろうも様子を伺った。
「・・・らむりん、楽しそうだね。」
「うん。僕も、らむりんと久々に会えて嬉しかったよ。」
そんなやり取りをしていた時だった。車内販売員がしまじろう達の元へとやって来た。すると、みみりん達が、じゃがりことジュースを三人分オーダーしていた。
「らむりんと最後に過ごすことになるから、一緒に食べようよ!」
みみりんは笑顔で、二人に話しているのが聞こえてきた。
「うん、良いね!」
「私も賛成よ!」
らむりんとにゃっきいも笑顔を浮かべていた。
そして、車内販売員が三人の対応を終えると
「あ、すみません!」
しまじろうが声を掛け、同じものを二人分オーダーした。すると、
「あら、しまじろうととりっぴいも頼むの?」
みみりんが気付き、声を掛けた。
「うん、僕達もらむりんと過ごす最後の時だから、其れでね!」
そう言い、車内販売員に、予めしまたろうから「何か食べたくなったら使って良いよ。」と言われ、渡されていた代金を払った。
「じゃあ、しまじろうととりっぴいも一緒に食べようよ!」
「そうね。人数が多いと楽しいし。じゃあ、ドット達とマルオ達、ぽん太郎君とにいすけ君も誘おうよ!」
にゃっきいとらむりんが、口々にすると、一斉にじゃがりこの封を開け始めた。
「あ、じゃあ僕、ドット達とマルオ達とぽん太郎君とにいすけ君呼んでくるね!」
そう言い、しまじろう達は少し離れた席に居た彼らを呼びに向かった。のぞみは間もなく、新大阪駅に着こうとしていた。

その夜、
「は~。やっとのことで辿り着いたな~。やっぱ、東京からここまでは長いね!」
ガオガオは伸びをしながら言った。
「漸く、わしらの傑作を試す時が来たようじゃな。」
メエメエは眼鏡を弄り乍ら言った。
「本当、どのような結果になるのか楽しみですわ!」
カーバーも満面の笑みを浮かべていた。
「さて、屋敷はあの森の奥にあるって言うから、早速行こうか。一旦挨拶して、其れから例の発明品を取りに此処に来よう!」
ガオガオが指揮を取り、駐車場から屋敷へと続く通路を歩み始めた。
やがて、屋敷に辿り着き、
「ほう、此処にしまじろう達が居るのかのう?」
メエメエはまるで、田舎の学校のような木造の建物を見上げた。
「本当に、学校みたいですわね。」
カーバーも見上げていた。
「そうだな。じゃあ、行きますか。」
ガオガオはそう言い、玄関へと向かった。辿り着くと、早速ドアホンを押した。
「こんばんは!御免下さ~い!」
ガオガオはドアの前で住人を呼んだ。
そう言うと、数十秒ほどで、扉が開き、大星とらまりんが姿を見せた。
「はい。あの、こんな時間帯にどちら様でしょうか?」
大星が首を傾げ乍ら、ガオガオ達に尋ねた。
「あ、此処にしまじろう君と言う子が訪ねていると聞いたのですが、彼は居ますか?」
ガオガオは、発明品を試せるということだけでなく、彼に会えることにも胸を弾ませていた。メエメエとカーバーもやはり、胸を弾ませていた。
大星は困惑しながら彼らに返した。
「あ、彼ですか?今朝、帰りましたけど、どのようなご用件でしょうか?」
大星の思わぬ返事に、胸が踊っていた彼らは驚愕の表情を浮かべた。
「え~!!!!!」
三人は揃って口にし、其の口が塞がらなかった。
「何じゃって!もう、帰ったじゃと!!」
「もう、折角発明品を試せると思ったら・・・残念ですわね・・・。」
後ろから、メエメエとカーバーが困惑しながら顔を見合わせていた。
すると、大星が続けた。
「発明品?何のことですか?」
「あ、えっとですね、この家の近くに遺跡があると聞きまして、其の遺跡の物を簡単に採掘出来る物なんですけど・・・。」
ガオガオも困惑しながら大星に告げた。
「遺跡・・・ですか・・・。」
大星は言葉が出なかった。
「ああ、其れでしたら・・・。」
すると、らまりんが口を開けた。そして、らまりんからあのことが告げられた。
「何と!そうだったのか・・・。」
「折角のわしらの傑作が・・・。」
「本当だわ。私、どうしたら・・・。」
カーバーとメエメエが四つん這いのスタイルで絶望し、ガオガオも又言葉を失った。だが、大星は続けた。
「其れで、其の子に何の用でしょうか・・・?」
「え、ああ!良いんです。こんな夜にお邪魔しました。失礼します・・・。」
そう言い、ガオガオ達は肩を落としながら、屋敷を後にした。其の様子を大星とらまりんは、首を傾げ乍ら見送った。
そして、三人は駐車場に止めたインプレッサに乗り込んだ。
「はあ、まさか骨折り損のくたびれ儲けになってしまうとは・・・。」
ガオガオはエンジンを掛け乍ら、溜め息を吐いた。
「そうじゃのう。まあ、元はと言うと、ジジ様が色々と頼んだから、このようになったじゃが・・・。」
「そうですわ!ジジ様が、色々と頼まなければ、こうならなかったと思うと・・・。」
メエメエとカーバーは後部座席で、肩を落としていたが、カーバーはジジに対する怒りが満ちていた。
「しょうがないですよ。ジジ様は、私達の師匠なんですから、今更色々と言ったって、どうしようもないですよ。・・・さて、私達は一旦、東京まで行きましょうか。其れから、この車を返して、私は羽田からちゃれんじ島へ向かいますが・・・。」
「じゃあ、返す前に東京駅に行ってくれるかのう。わしとカーバーは、明後日、新潟の知り合いに会いに行く予定だから・・・。」
「そうしてくれると有り難いですわ。ガオガオさん、お願いしますわね。」
メエメエとカーバーは一旦、顔をあげた。
「大丈夫です。一旦東京駅には寄りますので・・・。」
ガオガオがそう言い、発進させようとした其の時であった。ふと、メーターを見たガオガオが何かに気付いた。
「あれ?フューエルランプが点いているな・・・。ガソリンが持つか心配だな・・・。」
見ると、燃料計の針がEを指していた。
「大丈夫じゃ!点いてからは50kmは持つらしいから・・・。」
「早く行きましょう!」
メエメエとカーバーに言われ、ガオガオはインプレッサを発進させた。
然しこの後、出雲の市街地まで後僅かな所でガス欠になってしまい、結局JAFを呼ぶ騒動にまで発展したのであった。

そして、しまじろう達が乗ったのぞみは、間もなく東京駅に着こうとしていた。
「本当に、新幹線って早いよね!もう、東京に着いちゃうよ!」
「そうだよね。ちゃれんじ島には、新幹線が無いから、いざ、乗れるとなると嬉しくなるよね!」
しまじろうととりっぴいは、車窓から首都圏のビル群を眺めていた。
「・・・東京って、ビルがいっぱいあるね!ちゃれんじ島のシティと比べ物にならないよ。」
「とりっぴいもそう思うな!」
二人がそんなやり取りをしている内に、のぞみは東京駅のプラットホームへと滑り込んで行った。
のぞみが駅に着くと、降り口には早速、まっせいとゆめこが待っていた。
「あ、お父さんとお母さん!」
らむりんは、両親を見つけるなり、早速駆け寄った。
「らむりん、お帰り!向こうでは、色々と大変だったって牧野さんから聞いたぞ!」
「其れで、出雲の方は楽しかった?」
まっせいとゆめこが早速らむりんに尋ねた。
「うん!楽しかったよ!牧野さんも、お父さんに宜しくって!」
「そうか。あ、空港までの電車の時間もそろそろだから、行こうか!」
まっせいがそう言い、一行は東京駅の総武・横須賀線ホームへと向かった。

一行は、総武・横須賀線ホームで、成田空港へと向かう成田エクスプレスを待っていた。そんな中、まっせいはらむりんに対しての礼をしていた。
「今回も、らむりんと遊んでくれて、有り難うな!」
「オジさんも、らむりんを連れて来てくれて有り難う御座います。僕達、何時でもちゃれんじ島でらむりんに再び会える日を待っていますから・・・。」
しまじろうが礼を返した。
其の時、ATOS(接近放送)が掛かった。
『間もなく、4番線に、特急、成田エクスプレス、・・・号、成田空港行きが参ります。危ないですから、黄色い線まで、お下がり下さい。』
「あ、もう直ぐ来るってよ!皆、らむりんを見送る準備して!」
けんとが、談笑をしていた全員を呼び、一斉に注目した。
「みみりん、何時でもらむりんのことを待っているよ!又、遊ぼうね!」
「とりっぴいも!今回は、ちゃれんじ島に来れなくて残念だけど、何時でも待っているからね!」
「私も、らむりんとの手紙は楽しいけど、やっぱりこうして会えた方がもっと楽しいかな。私からも、何時か会える日を待っているよ。」
みみりん、とりっぴい、にゃっきいが口々にした。
「有り難うね。みみりん、離れていても友達だよ!とりっぴい、口の軽さが原因で、迷惑を掛けないようにしなよ!にゃっきい、私も何時か会える日を楽しみにしているわ!」
らむりんが三人に思いを伝えた其の時、ミュージックホーンが、地下ホームにこだまし、其の音と共に、成田エクスプレスがホームに滑り込んできた。
其れと同時に、にいすけとぽん太郎もやって来て、思いを伝えた。
「にゃっきいばかりじゃなく、兄の僕のことも宜しくな!」
「僕もなんだよ。まさか、らむりんさんに会えるとは夢にも思わなかったのだ。又、僕の豪邸にも遊びに来てくれたまえ!」
「うん。にいすけ君もぽん太郎君も有り難う!」
らむりんが言い終わると、成田エクスプレスがホームに止まった。ドアが開くと同時に、先ずは、僅かな降車客が降り、そして、スーツケースを持った客等が乗り込んで行った。そんな中、らむりん達三人も、乗り込み、他の乗降客の邪魔にならないように、一旦デッキの奥に立った。
そして、客の乗り降りが終わると、しまたろうとたま子が声を掛ける。
「らむりんちゃん、気を付けて帰るんだよ!其れと、牧場さんも態々有り難う御座いました!」
「私からも、この度は有り難う御座いました。其れに、らむりんちゃん、又遊びに御出でね!」
二人が声を掛けると、発車メロディの『JRSH5-1』が掛かり始めた。メロディがホームに響き渡る中、まっせいとゆめこが礼を返した。
「はい。あ、皆さんもどうか御気を付けて!」
「私も、又皆さんに会える日を楽しみにしていますわね!」
二人が礼を言い終わると同時に、メロディが鳴り止んだ。
『4番線のドアーが閉まります。御注意下さい。』
其れと同時に、黄色い点字ブロックの前まで、一行は集った。そして、らむりんは一行に向かって手を振り始めた。
「らむりん!又、俺とも遊ぼうな!」
「僕も!又会える日を楽しみにしているよ~!」
「おいらもだよ。らむりん!」
「俺達も宜しくな!」
「僕だって、らむりんを待っているよ!」
「おいらも待っているからね!」
「僕も、モグたろうとモグのすけと一緒に、待っているからね。其れじゃあ又ね!」
ドカペとマサシとモグちゃんが、手を振りながら口々にした。
『ドアが閉まります。』
成田エクスプレスのドア閉め案内が掛かり、ゆっくりとドアが閉まり始めた。一行は一人残らず、らむりん達に向かって手を振った。そして、ドアが完全に閉まり、じりじりと動き始めた。
動き始めても尚、らむりん達を追うように、一行は手を振り続けた。らむりんも又、一行に向かって手を振り続けた。
やがて成田エクスプレスは、ミュージックホーンを地下ホームに響かせながら、東京駅のホームから抜け、成田空港の方へと消えて行った。形が見えなくなり、一行は漸く振っていた手を下ろした。

らむりんの次は、ドカペとマサシとモグちゃんを新幹線ホームへと送ることになっていた。一行は、ドカペ達を見送るために、東北・秋田・山形・上越・北陸・北海道新幹線乗り場の改札の所で話していた。
「そっか。君達も此処でお別れなんだね!」
「ああ。俺達の母ちゃんが、仙台で待っているって言うから、此れから其処へ行かなくちゃならないんだ。」
と、ドット。
「でも、しまじろうに又会えたのは僕も嬉しかったよ!」
「おいらも、みみりんに会えて嬉しかったな~!」
からくさとペイズリーが続けた。ペイズリーはみみりんを見て、思わず赤面をしていた。
「あ~!ペイズリーったら、みみりんのことが好きなのかい?」
其の様子をマルオが突っ込んだ。
「いや、そんな訳ないじゃん!」
ペイズリーは赤面しながらムキになった。
「別に隠さなくたっていいんだよ。好きなら好きでいいじゃん!」
「おいらもそう思うよ。おいらからしても、みみりんは可愛いしな!」
サンカクとシカクも続けた。
「もう!貴方達ったら!」
みみりんはそう言いながら苦笑していた。
「でも、貴方達とは私と同じ猫繋がりで結構仲良くなれそうな気がするわ!何時か、ちゃれんじ島で会おうよ!」
にゃっきいが誘い掛けた。
「おう、そうだな。俺達とにゃっきいで、猫同士の友情を固めようぜ!」
「僕も一応虎だから、猫なんだけどね・・・。」
其処にしまじろうも加わった。
「あ、あんちゃん。そろそろ時間だよ!」
からくさが呼び掛けた。
「マルオあんちゃんも時間だよ。」
サンカクも又、マルオを呼び掛けた。
「ああ。そうだな!其れじゃあ、行くとするかね!弟達と、マルオ達よ!」
ドットは右手の拳をあげた。
「あ、僕もね!」
其処にモグちゃんが突っ込んだ。
「君達も気を付けてね!僕、らむりんと同じ位、君達のこともちゃれんじ島で待っているからね!」
しまじろうがそう言うと、一行は自動改札に切符を入れるための準備を始めた。
「うん。おいら、何時か行くよ!」
「俺も何時か行くからな!」
ペイズリーとマルオが返した。そして、ドカペとマサシとモグちゃんは、自動改札に切符を投入し、改札の中へと入った。
「其れじゃあ又な!しまじろう達!!」
「うん、元気でね!」
「とりっぴいも待っているからね!」
ドカペとマサシとモグちゃんが手を振ると、一行も又手を振り返した。
そして、らむりんに引き続き、ドカペとマサシとモグちゃんも又、次の用事に向かって行ったのであった。

こうして、しまじろう達が山陰で過ごした日々は、らむりんとドカペ達が別れたことによって、エンディングへと向かうのであった。

エピローグ

しまじろう達はその後、羽田空港からちゃれんじ空港行きの飛行機に乗り込み、空港に着くと、其処で解散ということになっていた。
「あ、みみりん。お帰り!」
「ママ、ただ今!あれ?パパは?」
「パパはお店の仕事があるから、今は家に居るよ!」
「みみりん、いっぱい思い出が出来たんだよ!又、ママとパパに話すね!」
「そうね。楽しみにしているわ!」
みみりんはれんげを見つけると、早速れんげの元へと向かった。
みみりん以外にも、空港の到着ロビーには、各々の親が出迎えてくれていた。
とりっぴいは、かなえととりぴが迎えに来ていた。又、にゃっきいとにいすけとよりこは、ねねが出迎えてくれていた。ねねは二人を出迎えると、思い切り二人を抱きしめた。
「一寸ママ!苦しいってば!」
にゃっきいは赤面した。
「良いじゃないの!ママ、あの事件があったって聞いた時は、貴方達が心配で・・・。でもこうして、無事に帰って来てくれて嬉しいわ!」
「もう、そろそろ離してよ。多くの人が居る前で、僕恥ずかしいよ!」
にいすけも又、思わず赤面していた。其の姿を見乍らよりこは微笑んでいた。
そして、しまじろうとしまたろうを出迎えたのは、やはりさくらとはなだった。
「お兄たん、お帰り~!」
「お帰りなさい。お父さん、其れにしまじろう!」
はなとさくらが口々にした。
「うん、唯今。」
しまじろうがそう言った時である。さくらの影から、知っている子が顔を覗かせた。
「やあ、しまじろう君!久し振りだね!」
「あれ?マー君じゃん!如何したの?」
其処に居たのは、はなの友人でもあり、さくらの友人の子どもでもあるマー君だった。
「マー君の両親が、数日間泊まり掛けで知り合いに会いに行くことになって、暫く家で預かって欲しいって言われたのよ!」
と、さくら。
「そうなんだ。あ、其れじゃあ、又宜しくね!マー君。はなちゃん、あんまりマー君と喧嘩しちゃだめだよ!」
しまじろうがマー君とはなに伝えた。
「うん。僕、はなちゃんと仲良くするよ!」
「はなたんも!」
二人は笑顔で答えた。
その後、一行は其々の家路へと付いていったのであった。

こうして、山陰の行程は全て終わった。
たまさぶろうのドラマロケはその後、順調に進み、山陰での現地ロケの方は無事にクランクアップした。残りは、ちゃれんじ島でのスタジオ撮影のみとなり、彼はしまじろう達が離れてから3日後に、ちゃれんじ島へと帰って行った。
又、ドラマを放送することになっていたBSSでの事件に関しては、翌日の地元紙や地元局のみならず、全国でも、新聞やTV、インターネット等で取り上げられる事態にまで発展した。特に、BSSが加盟しているTBSでは其のことについて大きく取り上げられた。そして、事件を引き起こした岡本夫妻は、解雇されることになってしまい、甥であるジャンやケンにも迷惑を掛けてしまうことになった。だが、たまさぶろうが出演するドラマは、BSSで放送される予定は変わらなかった。

旅の翌日、ちゃれんじ園には、ドラマロケ中のたまさぶろうを除く、しまじろう達全員が揃っていた。未だ、帰ってから一日しか経っていなかったが、疲れを感じる者や感じさせる者は一人も居なかった。そして、しか子に旅の思いを各々伝えていた。しか子はその度に笑いながら、良い反応を返していた。又、にいすけとぽん太郎が通う小学校でも、クラスメイトに其の自慢をし、他の友人から羨ましがられていた。
更に其れから数日後、しまじろう達の通うちゃれんじ園では、暫くドラマ撮影のために休園していたたまさぶろうが、撮影が完全にクランクアップしたため、久々に登園し、何時ものギザの調子を見せつけていた。そして、其の一日も無事に終わり、全員は通園バスで家に向かった。だが、しまじろうはずっと、窓の外を眺め、浮かない顔をしていた。
「如何したの?しまじろう・・・。」
しまじろうの前の座席に座っていたとりっぴいが気付き、声を掛けた。
「あ、何でもないよ。」
しまじろうは適当にはぐらかしたが、とりっぴいはどうも様子が変だと思っていた。と言うのも、ここ数日間、しまじろうは何故か、何か考えことをしているらしく、とりっぴい達が遊びに誘っても、仲間に入らなかったり、ちゃれんじ園での授業中も同じ様に、考え事をして、しか子に声を掛けられて、やっと我に返るということが多いからである。其の様子をとりっぴい達三人は、不思議に思っていた。
「ねえ、何かあったの?話せば楽になると思うよ!」
しまじろうの隣に座っていたにゃっきいは早速、問い詰めようとした。
「あ、御免ね!実は・・・。」
言い掛けた其の時、通園バスがしまじろうの家の前に止まったようだった。
「しまじろう君!着いたわよ!」
添乗していたしか子が、後部座席に居るしまじろうを呼び掛けた。
「あ、はい!」
しまじろうは乗降口の所まで掛けて行った。
「お兄たん!お帰り~!」
「お帰り、しまじろう君!」
さくらとはな、そしてマー君が出迎えていた。
「ただ今!お母さんとはなちゃん、そしてマー君!」
「しまじろう君って、ちゃれんじ園に通っているんだね!僕も早く行きたいよ!」
マー君は、しまじろうの制服姿を眺めながら言った。
「そうなんだ。結構楽しいよ!」
取り合えず、しまじろうは適当に感想を述べた。
其の姿をバス内では、三人が眺めていた。
中でもにゃっきいは、マー君のことを知らないので、早速尋ねた。
「ねえ、あのはなちゃんと一緒に居る子は誰なの?この間、空港にも迎えに来ていたけど・・・。」
「あの子は、マー君って言うのよ。しまじろうのオバさんのお友達の子どもで、はなちゃんのお友達なの。でも、しょっちゅう喧嘩してばっかりいるのよね・・・。」
みみりんが教えた。
「其れに、初めてとりっぴい達に会った時は、かくれんぼをしたんだけど、はなちゃんと一緒に、「何処何処に誰々が居るよ~!」なんて教えてくれちゃうもんだから、色々と大変だったよ!」
とりっぴいが続けた。
「そうなんだ。あ!私後で、しまじろうの家に行って、マー君に挨拶してこようかな!あのことも気になるし・・・。」
と、にゃっきい。
「そうね。若し何か分かったら、みみりん達にも知らせてね!」
「とりっぴいも気になって気になってしょうがなかったんだ!」
みみりんととりっぴいがそう言うと、通園バスは発車した。

其れから数時間後、
「はなちゃん!これは僕が遊んでいたんだから、僕の物だよ!!」
「いや~!!はなたんの!!」
しまじろう宅では、やはりはなとマー君の喧嘩が勃発していた。しまじろうは、玩具の取り合いをしている二人を見乍ら、思わず溜め息を吐いていた。
と、其の時である。
ピンポ~ン。
「あれ?誰だろう?」
しまじろうは、ドアホンの音が鳴り、玄関に駈け出した。
玄関のドアを開けると、其処にはにゃっきいが居た。
「あれ?如何したの、にゃっきい!」
「さっき、しまじろうがはなちゃんと一緒に居た、マー君って言う子に挨拶をしたいなって思ったの!だから一寸ね・・・。」
「あ、良いよ!」
しまじろうは特に何も考えずに、にゃっきいを家に招き入れた。
にゃっきいがマー君とはなが居る一室に招き入れても尚、喧嘩は続いていた。其の様子を見たにゃっきいは空いた口が塞がらなかった。
「ねえしまじろう、何時もはなちゃんとはこんな感じだったの?」
「うん。僕は大分慣れたけど、でもやっぱり気になるよね・・・。」
すると、しまじろうは仲裁に入るため、マー君とはなの間に入った。
「はなちゃんもマー君も、其れ位にしようよ!其れよりさ、マー君に紹介したい子が居るんだ。」
その一言で喧嘩は収まった。そしてマー君は、にゃっきいに注目した。マー君にとっては、見知らぬピンクの猫が居て、多少戸惑いを覚えた。
「あ、こ・・・こんにちは。」
マー君は多少緊張しながらもにゃっきいに挨拶をした。
「こんにちは、マー君。私、にゃっきい!みみりんやとりっぴいと同じく、しまじろうの友達だよ。だから、宜しくね!」
「あ・・・僕はマー君だよ・・・。宜しく・・・。」
マー君も又、にゃっきいに自己紹介をした。
「そんな訳でマー君、にゃっきいのことも宜しくね!」
「あ、そうだ!他の友達は如何したの?とりっぴい君とからむりんさんとか・・・。」
「あ!今日は来ないよ!マー君、皆と又遊びたいの?」
「そうだね!又、かくれんぼしたい!」
「はなたんも!」
笑顔でマー君とはなは返した。
「じゃあ後で、皆を誘うよ!唯ね、らむりんは一寸前に引っ越しちゃってもう居ないけど・・・。」
しまじろうはマー君の「らむりん」と言う言葉に、少し残念そうな表情を浮かべた。
「そうなんだ。でも良いよ、しまじろう君、皆を誘ってよ!」
マー君は上機嫌になっていた。

其の頃、ちゃれんじ交番では・・・、
「ふあ~!今日も大変だ~!」
ライオンポリスが、背伸びをしながら、仕事の息抜きをしていた。
と、其の時である。
「あの~、道を尋ねたいのですが・・・。」
突然、道を尋ねられ、ライオンポリスは、交番の前に出向いた。
「ああ、どうぞ・・・。あれ、君は・・・?」
「久し振りですね。ライオンポリス!私のこと覚えている?」
其の子は、ライオンポリスを見るなり、笑顔を浮かべていた。
「ああ、君がちゃれんじ島から引っ越すってことになった時、衝撃的だったよ。勿論、覚えているさ!有り難うな、態々遠い所、遊びに気に来てくれて・・・きっと、彼等も喜ぶと思うよ!」
ライオンポリスは、笑顔を返した。
「有り難う!其れで、一寸道を聞きたいんだけど・・・。」
其の子は、ある場所への道をライオンポリスに尋ね始めた。

そして、しまじろうはと言うと、取り合えず、にゃっきいを交えて、四人で遊んでいた。とりっぴいやみみりんも又、電話で誘い掛け、後で行くことを伝えていた。
そんな中、しまじろうは誰かに操られるように、窓に寄った。未だ、にゃっきい達は遊びに夢中で気付いていなかった。
しまじろうはふと、窓の外を見た。もう既に夕方のようで、空は茜色になっていて、周囲の家を照らしていた。
其の時、しまじろうは誰かが呼んでいる気配を覚えたのか、突然玄関に向かって駆けだした。
「あ!しまじろう!何処かへ行くの?」
「一寸ね!直ぐ戻るから、にゃっきいはマー君とはなちゃんと遊んでて!」
其の姿ににゃっきいもはなもマー君も首を傾げていた。
しまじろうが何処かへ向かって駆けだした後、にゃっきいとはなとマー君は、其の姿を黙って見詰めていた。
と、其の時、
「や、にゃっきい!遊びに来たよ!」
「はなちゃんとマー君も、こんにちは!」
先程の電話を受け、とりっぴいとみみりんがやって来た。
「あ、こんにちは!」
「こんちは~!」
マー君とはなも続けた。
「ねえ、にゃっきい。そんな所で何しているの?」
「しまじろう、居るんでしょ?」
とりっぴいとみみりんも首を傾げた。
「あ、其れが・・・。」
言い掛けた其の時である。
「皆!久し振り~!!」
聞き覚えのある声に一同は振り返った。
其処に居たのは、あの人物だった。みみりんやとりっぴいだけでなく、にゃっきいも又驚いていた。
「其れにはなちゃんにマー君も久し振りだね~!」
「確か君は・・・。」
マー君は其の人物に声を掛けた。
「其れより、如何したの?」
みみりんが早速、其の人物が何故、ちゃれんじ島に居るのかを尋ねた。其の人物は答えた。
「そうだったんだ・・・。」
と、とりっぴい。
「其れより、しまじろうは如何したの?」
「さっきまで、私とはなちゃんとマー君で遊んでいたんだけど、突然出て行ったわ!何か知らないけれど・・・。」
にゃっきいが答えた。
「ひょっとして・・・。」
其の人物は、しまじろうが何処にいるかの答えが分かっていたようだった。

一方しまじろうはと言うと、とある空き地に来ていた。しまじろうは息を切らしながら、夕日で赤色に染まった空き地の雑草を黙って見詰めていた。
しまじろうは思い出していた。そう、此処は、元々牧場家、即ち、らむりんの家があった場所なのであった。
らむりんの家は、彼女が引っ越した後、取り壊され、今は空き地として雑草が生い茂って居るだけの場所になっていた。彼女がちゃれんじ島から離れてかなり経つが、未だに整地などは行われていなかった。
しまじろうが先程感じていたのは、らむりんが呼んでいる気がしたからである。しまじろうは誰も居ない空き地に足を踏み入れた。そして黙って、彼女を探し始めたのであった。
と其の時であった。
「しまじろう・・・。此処に居たのね!」
しまじろうはふと、声のした方に振り返った。
「うん。若しかして、居るかも知れないって・・・思っていたんだよ!」
しまじろうは声の主が誰だかはもう分かっていた。其の人物もである。そしてしまじろうは、其の人物の元へと駆け寄った。
「君に会いたかったよ!」
「私もよ!しまじろう!」
二人は感激のあまり目が滲んでいた。と其処へ、みみりん、とりっぴい、にゃっきいが追いついた。
「あ、しまじろう!探したんだよ。」
「もう、遊ぶ約束をしていたのに、にゃっきいに居ないって言われたから・・・。」
「でも、しまじろうも会えてよかったじゃん!ね!」
三人は、二人と居る姿に声をあげた。
「うん。態々遠い所、又来てくれて有り難う!らむりん!」
其処に居たのは、あの時急遽フランスに帰ってしまったらむりんであった。
「でもらむりん、如何して又来てくれたの?」
しまじろうは早速、らむりんに疑問を浮かべた。らむりんは笑顔を交えながら返した。
「実はね、お父さんの家、リフォームすることになって、其れで来たのよ!リフォームが終わるまでは、にゃっきいの家に居ることになったのよ!」
「そうそう。さっき私も、らむりんから其の話を聞いて、吃驚したわ!家のお母さんやお祖母ちゃん、其れにお兄ちゃんもらむりんのことはあんまり知らないから、これを機に色々と知れるだろうから本当に嬉しいわ!」
にゃっきいも笑顔を浮かべた。
「そうなんだ!僕、何時かちゃれんじ島でらむりんと遊べる日があったらなって、引っ越した時から考えていたんだ!でも、夢が叶って、僕嬉しいよ!」
しまじろうが笑顔を浮かべた其の時であった。
「しまじろう、良かったな!らむりんに又会えて・・・。」
「僕達もまさか会えるなんて嬉しいよ!」
「本当だよ!おいらもだよ!」
更に、目の前の土が盛り上がった。
「よう!久し振りだな!」
「僕達もちゃれんじ島に遊びに来ていたんだ!」
「でも奇遇だね。らむりんに会えるなんて・・・。」
「本当。僕も吃驚だよ!」
背後と地中から姿を現した人物を目にし、しまじろうは口にした。
「あ、ドット、からくさ、ペイズリー、マルオ、サンカク、シカクにモグちゃん、其れにモグたろうにモグのすけも久し振りだね!」
「私も貴方達に会えたのは吃驚だわ!」
しまじろうとらむりんが口々にした。
「ねえ、兄ちゃん。久し振りって何?」
「ああ、モグのすけ。其れはね、久し振りってことだよ・・・。」
モグのすけは、難解な言葉を聞き、モグたろうに棒読み口調で尋ねた。其れに、同じく棒読み口調で返した。
「ああ、暫く会えなかった人に会った時に言うことだよ!」
其処にモグちゃんが解説した。
更に其処に、
「よう!しまじろう。僕も居るんだよ!」
「あれ?トミー!」
トミーが現れると、マサシとモグちゃん、モグたろう、モグのすけは土から這い出た。
「今日から、サイトシーイングで、此処に来たのさ!いや~、僕が前に住んでいたシリィとか久々だったよ!其れに、地下鉄ばかりじゃなく、まさかちゃれんじ線とかいう新たな電車が走っていたとはね・・・。」
「へ~そうなんだ。でも、みみりんもトミーやドット達に会えて嬉しいわ!」
「とりっぴいも!」
「私もよ!私とは折角仲良くなったんだから、これから宜しくね。トミー!」
にゃっきいは笑顔を浮かべていた。
「僕もトミーに会えて嬉しいよ。だから、宜しくね!」
「私もよ。フランスに戻るまで、又一緒に遊ぼうよ!」
しまじろうとらむりんが、其々笑顔を浮かべた。
更に其処に、又もやとある人物が現れた。
「いや、しまじろう達、久し振りだな!俺も久々のちゃれんじ島は楽しいよ。」
「うん。あ、僕達今日来たんだ!其れに、ぽんちゃんにも途中で会って、久々にジャン・ケン・ポントリオが揃えて嬉しいよ。」
「エッヘン!其の通りだ!僕も君達に会えて嬉しいのだよ。」
「私もジャン君達と一緒に来たの。だから、又一緒に遊びましょう!」
其処に現れたのは、ジャン・ケン兄弟とぽん太郎とののだった。
「あれ、ぽん太郎君に、ジャンとケン、其れにののちゃん!」
「本当にぽん太郎は旧友の再会が嬉しいみたいだな。僕も改めて宜しくって所だよ。」
「あ!お兄ちゃん。」
にゃっきいが更ににいすけを見つけ、声を上げた。
しまじろう達は懐かしの旧友と其々の語らいを始め、其れに答えるかのように全員は一気に笑い声を出した。
全員の笑い声は、既に夕日が沈み、夜の訪れの青味の掛かった空全体に響き渡り、らむりんの家の跡地から、ちゃれんじ島全体に響いて行った。

            ―THE・END―

キャストコメント脳内で、「ハッピージャムジャム」をお流し下さいませ。
しまじろう「やあ、皆!今回の僕達の山陰の旅のお話は、如何だった?僕は、久し振りに従兄弟のトミーに会えて、とても嬉しかったよ。後、ジャンやケン、ののちゃんも皆元気そうで良かったよ!又、一緒に遊びたいなって思ったよ。又、楽しんで欲しいな~!」
みみりん「こんにちは、みみりんよ。みみりん、又長旅が出来て、そしてらむりんに又会えて、とても楽しい旅になったわ!其れに、トミーも元気そうで良かった・・・。又、会いましょうね!」
とりっぴい「やあ、今回のとりっぴいの活躍は如何だった?一時は、強盗の話もあって、凄く心配だったけど、無事に解決出来てよかったな、って感じたよ!」
らむりん「ボンジュール!又、日本に来れて、私嬉しかったわ。其れに、らまりんに会えたのも凄く嬉しかった!又、ちゃれんじ島に来れたから、其の時に会えればって思うよ。皆は如何だった?」
にゃっきい「皆、元気?私は、今回お兄ちゃんと二人で活躍できたのが嬉しかったよ!其れに、らむりんに又会えて嬉しかった!後、しまじろうの従兄弟のトミーや、ジャンとかケンとかののちゃんみたいに、私にもまだまだ知らなかった友達と友達になれて嬉しかったよ!其れじゃあ、又会おうね!」

トミー「Hi everybody! How are you? 僕のこと知っている読者はどの位居るかな?今は、英語教材でもしまじろうが活躍しているらしいが、又僕も活躍したいよ!其れに、WWK(WorldwideKIDS)のMimi,Many,Pepi,Ziziってキャラも気になるし・・・。僕も又、英語コンサートで彼らと共演したいよ。しまじろうは頻繁に共演しているらしいが、この間みみりん達も共演したらしいじゃないか。是非今度は、僕も宜しくだよ。Oh sorry! 所で、僕の活躍は如何だった?楽しんでもらえれば嬉しいよ。其れじゃあ、又会おうね!See you next time!」

しまじろう「それじゃあ皆!」

一同「まったね~!!!!!」
トミー「Good bye everyone!」

後記
そんな訳で、遂に完結した今作。しまじろう達の山陰への旅行記は如何だっただろうか?勿論、色々な感想を持ったかも知れない。そういった感想をコメントでお寄せ頂ければ幸いである。(特に、地元・島根の方は、是非お願いしたい。)又、前作や今作に絵を描いてくれると言う方も募集する。其方も、ぜひお願いしたい。
そして、何よりも一番だったのは、前作と今作で、しまじろうシリーズの登場人物を略全員登場させたことである。この話から、これまでのしまじろうシリーズの登場人物を知って貰えれば幸いである。
そして、何時になるか分からないが、「ちゃれんじ園オフ3」も予定している。と言う訳で、次作も同じように期待して貰いたい。
では、この話はその内又・・・。

草太・園長「あれ?私達は、前作も今作も出ていないぞ?何故?」

で、次回は先週26日のしまじろうSPCについてお伝えする。其方も宜しくお願いしたい。

其れでは、ここからは先週のしまじろうについてである。(BS11の場合は、4月4日の放送である。又、沖縄ではこの後、OTVで放送予定である。)


先週は、東京でしまじろうSPCがあり、現地でしまじろうを視ることになったため、去年8月以来TXN、即ちテレ東のしまじろうを視たのであった。(勿論、何時もの“裏技”では使えない、字幕を表示させながら視た。因みに、視た場所は埼玉県内。)

そして、展開であるが未だ“若葉”のさくら(でもさくら、お前、若葉付けていないと違反になるんだよ?(初心運転者表示義務違反)未だ、免許取ってから一年経っていないんだし・・・。基準をTXNでの放送日としているので。)が、しまじろう達を引き連れて、しまたろうの実家に行くという展開であった。良く、「旅にトラブルは付き物」と言うが、まさに其の言葉が当て嵌まっていた。(でも、昔、クレしんで、しんのすけをふたば幼稚園に送り届けるがために、車で未だ夜も明けぬ位内から、家を出たみさえが、道を間違え、高速(多分、首都高)に入ってしまい、最終的に東北道の宇都宮ICまで行ってしまったと言うほど極端ではなかったが・・・。)

先ず、本来ならしまたろうも行く筈だったが、急遽仕事となり、最初は電車で行くように伝えたが、さくらが運転したいと言うことになり、結果として車で行くことになったのであった。
序盤は、さくらも若葉ながらも上達した様子を見せていた(でも、急ブレーキは良くないよな。カルガモが横断していること位は予知出来ていたんだし・・・。)が、ナビの案内に従ったら、違う所に辿り着いてしまうという展開であった。

ここで思ったのは、最近のナビは「スポット登録」と言う機能がついていて、一々住所を入れなくても、予めしまたろうの実家を登録しておけば、良かったのでは?と感じた。
又、“偽った”目的地は田畑のみの場所であったが、「如何入力すれば、こんな所に来れるんだ?」とも感じた。(若しかすると、ナビのデータが古くて、其処にあった建物が無くなっていたって言う可能性も無くは無いが・・・。)

さて、其のシーンに一つ、製作に言いたいことが有る。
あのシーンで、本物の牛(恐らく乳牛)が出ていたが、先日のたまさぶろうの乗馬シーンや、去年一部では話題になった「動物が動物を怖がる」話を見て製作に、「哺乳類の擬人化動物アニメに、本物の哺乳類は要らない!ヘソカ以前はそうなっていなかったのに、何故そうしたんだ!」と言って来たが、全く以って馬(牛じゃね?とかってジョークは放っておいて・・・。)の耳に念仏であったことに絶句した。ちゃれんじ園オフのように、猫でも虎でも鹿でも、他に本物の哺乳類を登場させるなら話は別だが・・・。

だから、もう一度製作に声を大にして伝えておこう。

二度と、本物の哺乳類を登場させるな!

其れが嫌なら、「ちゃれんじ園オフ」のように、しまじろう達が犬を飼い、“犬語”をけんとやさくらこ、リチャード辺りに翻訳させるという話を作ったりとか、にゃっきいが道端の野良猫と話をすると言った話を作って貰いたい位である。(要は、とりっぴいが普通の鳥と話せるようなことを、他のキャラにもやらせろってこと。)教材では、クラスでモルモットを飼うという話が有る位なんだから、そうしてもいいと感じた。

其れともう一つ、あそこに牛が居たのはどうも不自然である。普通、牛舎に居る筈だから、まあ牛舎から逃げ出したのだろうというのが、結論としておきたい。(でも普通は、あんな所に牛が居たら、大体は牛舎から逃げ出したと思うだろう。なのに、何故何もしなかったんだろう?)

さて、結局ナビに頼りすぎたのが失敗の元とさくらは開き直り、次は地図を見ながら移動と言うことになった。所が、今度は同じ道を行ったり来たり・・・。まさに踏んだり蹴ったりであった。

と言うことは、さくらは機械音痴の上に、地図も読めないのか?と疑問を感じずにはいられなかった。

其の後、ワインディングロードを走行中、運悪くガス欠になり、其の上、JAF(他に何て言えるんだろう・・・。)を呼ぼうとしたら、スマホもバッテリ切れーで正に泣きっ面に蜂であった。
其の後、まるでヒッチハイクでもしているが如く、救援を求めていたが、普通は三角表示板を出して、ハザードを点して、更に発炎筒を着火(大体、5分位は燃えるらしい。若しかしたら、使っていたのかも知れないが、其の間に車が来なかったのかもしれない)させれば、あんな日テレで昔やっていた「九死に一生SP」のような展開にはならなかったかも、と思わずにはいられなかった。

そんな中、地獄に仏の展開として、しまたろうがガソリンを調達して救助に来たのだが、あんな峠道を態々、歩いてきたのだろうか・・・?(実家の近くで、歩ける距離であったなら話は別だが・・・。)

そんなシーンを見て感じたのは、昔、頭文字Dで、藤原拓海が、赤城山で須藤京一のランエボⅢとバトル(京一曰くセミナー)の挑戦状を叩き付けられ、ハチロクで向かったが、京一とバトっている(バトル中)に、ハチロクがエンジンブローを起こし(バトルはお預けとなった。)、其処に父親の藤原文太が、エルフのキャリアカーを持って現れるという話を思い出した。
しかも、共通しているのは、どちらも救援を(拓海が文太に、さくらがしまたろうに)求めていないのに、テレパシーでも送っていたかのように、掛け付けたことであった。ここの所は、まあアニメだから・・・と見て置いた方が良いのかも知れない。

所で、最終的にはしまたろうの実家に行ったのだろうか?(しまじろうは、「トラブルが逢ってこその旅行だ!」なんて開き直っていたが・・・。)
どうせなら、しまたろうの実家に辿り着いた所で、終わって欲しかったと思った。

さて、次に・・・、
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製作さん、もうこんなEDクレジットは辞めろよな!
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次回、はなの出演があったら、絶対にこうしろよな!

これで、TVは春の改変期を迎えるので、絶対にこうしてもらいたい!前回記したことを、全て実行して貰いたい。「わお!」は、4月以降も続き、“5年目”に突入することに文句は言わんが、すっかり実写パートの部分はマンネリ化しているということを理解して貰いたい。(後、次回予告に、アニメパート以外に、実写パートの予告も入れて欲しい!其れと、来年は是非タイトルを変えて欲しい。)

そんな今回の展開であったが、次回は、「春探し」の展開である。これは、次回うp予定のしまじろうSPCでも「しまじろう」と「WWK」のキャラがコラボし、似たような演題で上演していた。まさに、そっくりな展開といえるであろう。

そして、念願のらむりん復活祭はあるのであろうか・・・?降板から4年、彼女に再び光を当てて欲しい。そう思う限りである。

次回は視れるかは分からないが、視れれば視たいと思う。


おまけ

26日に、宇都宮線や東北新幹線で、このような人物を目撃しなかっただろうか?
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宇都宮線にて。
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東北新幹線にて。

これに関しては、次回に続く。(因みに、自分ですw)
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