ちゃれんじ園 オフ ~山奥集落の誘拐事件~ 第11章

愈々、完結が近づいて来たこのシリーズ。今週は、第11章をうpする。

其れでは、スタート。

        第11章 事件の真相に向けて・・・
四人は早速、広間へとやって来た。広間のドアを開けると、
「このまま、とりっぴいも連れ去られちゃうのかな・・・?」
とりっぴいは既に怯えた表情になっていた。
「大丈夫だよ・・・。きっと、其れにぞうたやきりんたは喧嘩に強いんだから、強盗犯もきっとやっつけちゃうって!」
「そうだと良いけど、みみりん、心配だわ・・・。」
「私も・・・。」
らまりんを交えた六人が、色々と話し合っているようだった。其の様子に特に躊躇いも無く、もんた達は輪に入ろうとした。
「あ、お兄ちゃん!部屋に戻ったんじゃなかったの?」
にゃっきいはもんた達と居るにいすけを驚きながら尋ねた。
「偶々、トイレに行ってて、部屋に戻ろうとしている時に擦れ違って、興味深そうだったから付いて来ただけだよ!」
「そうなんだ・・・。」
にゃっきいは納得した。そして、にいすけを含めたもんた達は、ソファーに座ろうとした。
「其れでもんた、ぞうた達について、何か分かったの?」
応接間のソファーに座ったもんた達に早速しまじろうが尋ねた。
「うん、じゃあ、話すよ・・・。先ず、僕が思ったのは・・・。」
言い掛けた其の時である。部屋のドアが軋む音を立て乍ら開いた。開くと、意外な人物の登場にしまじろう達は驚いていた。
「あれ?ぶうた!もう、夕ご飯は終わっちゃったけど、大丈夫?」
ぞうたのことで部屋で寝込んでいた筈のぶうたが突然部屋を訪ね、しまじろうが驚愕しながら聞いた。
「うん、僕、部屋でぞうたのことを考えていたら・・・居ても立っても居られなくなっちゃって・・・。其れで、部屋を出たら偶々もんたとかんたとけんとがにいすけ君と一緒に何処かへ行くのを見ちゃって・・・其れで、僕もついて来たんだよ・・・。」
そう答えたぶうただったが、やはりぞうたが居ない寂しさが表情に出ていたのは一目瞭然だった。
「あ、丁度良いよ。ぶうたも御出でよ!良いでしょ?かんたももんたも・・・。」
けんとはそう言い、部屋のドアの所に立っていたぶうたを手招きした。
「そうですね。ぶうたもこの事件に関して、何か知っていることがあるかも知れませんし・・・。」
もんたは直ぐ了承した。すると、
「え?事件って・・・ぞうたが居なくなったこと?」
ぶうたは部屋のソファーに座りながらもんたに尋ねた。
「うん。もんたが、其れなりの考えを私達に伝えたいって言うから、若しぶうたも何かあれば、教えて頂戴!」
と、らむりん。
「有り難う、皆!・・・あ、じゃあもんた、ぞうたが居なくなったことについて、気になったこととかあったの?」
ぶうたは早速もんたに尋ねる。
「そうですね。先ず、僕が思ったのは、遺跡で採掘された埴輪や土器に関してですよ。」
「え?其れがどうかしたの?僕は、特に何とも思わなかったけど・・・。」
しまじろうが疑問を浮かべた。もんたはしまじろうに向けて告げた。
「若しかしたら、疑問に思ったのは僕だけかも知れないですね。初日に採掘を行った際に、きりんたとも話したんですが、あそこから出てくる採掘された物は、どうも最近焼かれた焼き物を埋めたのでは?と思ったんです。」
「え?どうしてそう思ったの?みみりんはそんなこと思わなかったけど・・・。」
と、みみりん。
「普通、ああいった場所から採掘される物は、長年土の中に埋まっているのですから、かなりの土や泥が付着しているのが普通なんですよ。其れに、例え割れていない土器が採掘されたとしても、皹があったりと破損している箇所もあります。所が、僕が採掘した限りではそのような痕跡は全く見られませんでした。しまじろう達は如何ですか?」
「う~ん・・・。僕は最初、牧野さんと一緒に埴輪を採掘したけど・・・そう言えば、結構綺麗な状態で見つかったような・・・。」
しまじろうが上目をしながら思い出していた。
「え、とりっぴいもあの時しまじろうと一緒に掘っていたけど、特に何とも思わなかったよ・・・。」
と、とりっぴい。もんたは続けた。
「其れですよ!つまり、綺麗な状態で出てくるというのは、本来の遺跡ならば有り得ないんですよ。僕、家族と一緒に佐賀県の吉野ケ里遺跡公園に行ったことがあったので分かるんですが、ああいった遺跡から出される物と言うのは、当時の痕跡があるのは当然なんです。」
「つまり、もんたが言いたいのは、あの遺跡は誰かが最近作ったものだってことなの?」
らむりんが尋ねた。
「そう言うことになりますね。ですが、若し仮に作られた物だとしても、今回のぞうたやきりんたが連れ去られる事件とは、何かの関係があるんでしょうか?」
もんたが疑問を浮かべた其の時、ぶうたが何か閃いたことがあった。
「僕、一つだけ閃いたことがあるんだ。多分、けんとも知って居るかも知れないけど・・・。」
ぶうたはけんとを見つめた。
「え?僕も!其れで、どんな話なの?ぶうた。」
けんとは未だ閃いていないようだった。ぶうたは其れに答えるように続けた。
「うん。あのね、行きの電車の中で僕とぞうたとけんとは、とある豚の兄弟と知り合ったんだ!其の兄弟は、僕にあの遺跡に纏わる奇妙な話をしたんだ!」
「え?豚の兄弟って・・・。」
とりっぴいが答えようとした時だった。
「ぶうた、其の二人って、ジャンとケンのこと?」
しまじろうが尋ねた。
「あ、そうだよ!そう言えば、しまじろう達はもう知っているんだよね。」
「私は初めてあの場で知り合ったけど・・・。」
にゃっきいがボソッと呟く。だが、ぶうたは続けた。
「そう、其のジャンとケンから、こんな話を聞いたんだ。あの遺跡には昔から魔物が住み付いていて、遺跡を掘り起こそうとした者には閻魔大王が地獄へ連れ去って行ってしまう。って話をしていたんだよ。若しかするとぞうたは・・・。」
ぶうたは確信していた。だが、もんたは真剣な表情で口を開いた。
「まさか!閻魔大王なんて有り得ないですよ!・・・ってことは、あのジャンとケンと言う人物は一番怪しい!」
「其れじゃあ、ジャンとケンって言う人物が、この事件を引き起こしているって言うの?」
かんたは少し怖々しながらもんたに尋ねる。
「そうでしょうね。僕からすると、あの二人がぞうた達に出鱈目な伝説を流し、其れを信じ込ませ、浚ったのかも知れませんね。」
「そう言えば私も、そんな話聞いたことあったわ!」
今まで黙って聞いていたらまりんが、何かを閃いたのか口を開いた。
「え、らまりんも?」
と、にいすけ。
「うん。数日前に、謎の三人が、新たに遺跡が発見されたって話をしに家に来て、其の時その伝説を聞かされた気がするの。」
「らまりん、其の詳しい話をもんたにして貰っても良い?」
しまじろうが言うと、らまりんはもんたに顔を合わせた。
「其れから数日後、ここのテレビ局の一つであるBSSテレビの番組で、ここの遺跡の特集をやっていたのよ。・・・確か、本来は其の番組の時間帯は、違う番組をやって居る筈だから、あの時はあの遺跡が発見されたことが、かなりのニュースになったのか、臨時番組なのかなって思ったのよ。でも、お父さんは考古学の研究をしているから、すっかり興味を持っちゃって・・・。」
「其れで、其の遺跡は貴方やお父さんも知っている場所だったんですか?」
もんたは更にらまりんに尋ねた。
「いや、お父さんや私も初めて見たわ!まさか、家の近くに遺跡があったなんてお父さんも吃驚していた気がするわ・・・。若しかすると、私はそろそろあの日が近いから・・・。」
「となると、やっぱり怪しいわね。其れに、ジャンとケンって言ったら、行きの電車の中で私のことを噂していたようだし・・・。」
らむりんは半目状態になっていた。
「そう言えば、電車の中でジャンとケンが、僕は欺けてもらむりんが厄介とかって言ってたよね!ってことは、ジャン達があの時話していたのは・・・。」
しまじろうが言い掛けた。
「きっと、遺跡のことよ!あの時、ジャンとケンは、其の遺跡を誰かに作らせていたことを電話で話していたのよ!ほら、あの時あの二人、携帯持っていたじゃない!」
にゃっきいが続けた。
「あ、そう言えば、あの時ジャンが携帯持っていたよね!」
とりっぴいも思い出したようであった。
「じゃあ、あの遺跡は誰が作ったって言うのかしら?」
みみりんが疑問を浮かべた。
「うん、僕も気になる。どう、もんた?」
「けんとと同じく僕も気になるよ!」
けんととかんたが其々口にした。
「其れは分かりません。ですが、らまりんさんの言っていた謎の三人が、如何にも怪しいですね。恐らく、彼らが作ったんでしょう。」
「じゃあ、ラジオのニュースや牧野さんの言っていた強盗も、今回の事件と関係があるの?」
しまじろうが疑問に浮かべた。
「そうかも知れませんね。牧野さんによると、僕達が出雲大社を観光したその日、けんとの勧めで一畑電車とかって言う電車に乗って、松江で過ごしましたよね。其の松江に強盗が押し入ったって話です。そして、僕の今から言う言葉がヒントになるかは分かりませんが、言っておきます。犯人は、ネコ科の人物だと・・・。」
「ネコ科、ネコ科・・・。ネコ科って言うと、虎の僕もそうだし、後は猫のにゃっきいににいすけ君にたま子先生、後はライオンのガオガオさんや豹のたまさぶろうがそうだよね。でも、ガオガオさんとたまさぶろうは今回の事件とは関係が無い筈だし・・・。他にネコ科って言うと・・・。」
しまじろうが疑問を浮かべた其の時、らむりんがあることに閃いた。
「ねえ、私達、松江のホテルに着いた時、其のネコ科のある人物に会っていない?特にしまじろうは一番関係がある筈よ!」
「あ、そう言えば、とりっぴいも覚えている!確か会ったよね、しまじろう。」
「うん。えっと、あの時会ったのは・・・。あ!!」
しまじろうは全てを思い出し、思わずその場に立ち上がった。

「トミーだ!!僕の従兄弟のトミーのことだ!!!」
「じゃあ、トミーが遺跡を作り上げた上に、強盗をしたって言うの?」
みみりんが、怯え乍ら疑問を浮かべた。
「其の可能性もありますね。僕は、トミーと言う人物は良く分かりませんが、しまじろう、トミーが悪戯好きだったとか、そんなことありましたか?」
もんたはしまじろうに振った。
「そう言えばトミーって、僕達に悪戯をすることもあったよね!でも、其れ以外は本当に頼れる従兄弟だって思っていたのに・・・。」
しまじろうは強盗犯が自分の従兄弟だと思うと愕然とし、其れ以上言葉が出なかった。既に、悲しそうな表情を浮かべていた。
「でも、かんた!其のトミーって人が、強盗を起こしてまで遺跡を作るって何か意味があるのかな?」
けんとが尋ねた。
「きっと、骨董店や古道具屋なんかで、作り上げた遺跡に埋めるための土器や埴輪等の費用が欲しかったんでしょう・・・。でも、其れでも妙ですね。そしたら、其の強盗犯と一緒に連れ去った女性は、一体何のために連れ去ったんでしょうか?」
「多分、あの遺跡を作り上げるために連れ去ったんじゃないの?」
ぶうたが答えを口にした。すると、
「其れに、さっきらまりんが謎の三人に会ったって言っていたけど、若しかするとドット達かも知れないわよ・・・。」
らむりんが適当な言葉を口走った。
「え~!又、ドット達なの?」
とりっぴいが驚愕した其の瞬間である。ドアからノック音がした。しまじろう達はドアの方に注目した。
中に入って来たのは、大星だった。
「えっと、きむらもんたさんと言う方は・・・?」
「あ、僕ですけど・・・。」
もんたはスクッと立ち上がった。
「あ、君か。何だか知らないが、君に電話があるんだ!一寸、来て貰ってもいいかな?」
「良いですよ。」
そう言うと、もんたは大星に連れられ、部屋から退出した。

大星に連れられ、もんたがやって来たのは、何やら学校の事務室のような所だった。もんたは大星に電話のある箇所まで案内され、保留になっている電話の受話器をあげた。
「もしもし、きむらもんたですが・・・、」
『君がもんたか?僕は君の友達でもあるしまじろうの従兄弟のトミーと言うものだ!』
もんたの表情が強張った。
「其れなら、単刀直入に言います。如何して、僕達の友達のぞうたやきりんた達を連れ去ったりしたんですか?其れに、強盗を犯したのは何故ですか?」
『そう。君にだけは真実を話そうと思ってね!だから電話したのさ!・・・だが、このことは君だけの秘密にして欲しい。しまじろう達は、其の内この真実に辿り着ける筈だからな!』
もんたは一旦間を置いた。そして、口を開いた。
「分かった。其れじゃあ、その真実を話して下さい!」
『良し!其れじゃあ話すぞ!』
トミーは電話口の向こうで、もんたに真実を話し始めた。

其の頃、東京都内の某ホテルでは、
「カーバー博士、調子は如何?」
ガオガオが客室のベッドで寝込んでいるカーバーに尋ねた。
「ゲホゲホ!いやあ、未だ・・・ゲホ!・・・治りそうに無いかも知れないわ・・・。ゲホゲホ!」
カーバーは激しく咳き込み乍ら話した。
「全く、こんな時に風邪を拗らせてしまうとは、わし等はツイてないのう・・・。」
ガオガオの隣でカーバーを見つめていたメエメエも困り顔を浮かべ乍ら口にした。
「明日は、つくばに行く予定になったし、カーバー博士が何時治るかも分からないから、これじゃあ、何時になったら、出雲に行けるのか分かりませんね・・・。」
「全くじゃ!」
ガオガオとメエメエはベッドで激しく咳き込んでいるカーバーを黙って見下ろしていた。

もんたは通話を終えた。すると、大星に自分が思っていることを伝えることにし、部屋でPCに向かって、事務作業をしていた大星に尋ねた。
「牧野さん、すみませんが、今宜しいですか?」
「あ、何だい?」
大星は、キーボードを叩いていた手を止め、もんたに注目した。
「実はですね。今回の僕達の友達が突然居なくなる事件について、幾つか分かったことがあるんです。聞いて貰っても良いですか?」
唐突な質問に、大星は少し悩んだ。
(こんな子どもが、何を考えたんだろうか・・・?)
そんなことを思っていたが、ピシャリと言ってしまうのも拙いと思い、其の考えを聞くことにした。
「あ、良いよ。私も気になっていたからな。其れで、如何なんだい?」
「そうですね。では、お話致します。」
もんたは大星に、其の話を始めるのだった。

そして、広間に残っていたしまじろう達も、今回の事件について色々と話していた。
「そう言えば、らまりん!他にも、僕やぽん太郎達が此処に来る前、何か奇妙なことは無かった?」
にいすけがらまりんに尋ねた。
「そうね・・・。あ、そう言えば、食堂にあるTVが、映らなくなったのが挙げられるわね。」
「あ、そう言えば、食堂のTVに「故障中」って札が貼ってあったの、僕見たよ!」
しまじろうが早速思い出したようだった。
「其れが、今回の事件と関係あるの?とりっぴいは、単にTVが壊れちゃったんだろうなって位にしか感じなかったけど・・・。」
とりっぴいは疑問に思っていた。
「あのTVは、にいすけ君達が来た頃には、映っていたわ!ほら、覚えている?」
らまりんがにいすけを見つめた。
「あ、そう言えば、ぽん太郎とTVを視たりしたっけ・・・。」
「じゃあ、其のTVは突然壊れたってことなのかな?」
と、かんた。
「きっとそうよ。でも、何で壊れたのかな?」
みみりんが疑問を浮かべた。
「ひょっとすると、アンテナが折れたとかそう言ったことじゃないかな?とりっぴいの父ちゃんは、大工だけど、以前は電気関係の仕事をしていたから、何と無くわかる気がしてくる!」
とりっぴいの閃きに、誰もが注目した。
「其れ、有り得るわね!」
にゃっきいが指を指しながら言った。
「と言うことは、TVが視れなくなったのは、アンテナが何らかの理由で壊れたから、ってことになるわね。でも、何で壊れちゃったのかな?」
らむりんが話を整理した。
「父ちゃんの話だと、強い風や雪が積もったりすると、其れが原因でアンテナが折れたり、曲がったりすることが多いらしい。其れで、突然TVが視れなくなっちゃうってことがあるらしい!」
とりっぴいが頭がキレる発言をしたことに、一同は驚いていた。
「へ~、とりっぴい凄いじゃない!」
感心したのはけんとだった。
「じゃあ、もんたにも同じこと教えてあげようよ!」
ぶうたは、先程の鬱々とした雰囲気が一転し、今は安定した表情になっていた。
そして、もんたも同じ様なことを大星に伝えていた。
「ほう、そうなのか。では、アンテナが折れたせいでTVが視れなくなったと言うことなのか?」
大星がもんたと向き合いながら、答えた。
「そういうことですね。」
「で、私が思うのは、其れが今回の事件と関係があるってことなんだが・・・。」
大星の質問に、もんたは即答えた。
「其れに関してなんですが、広間でも其のことについて話されていますので、一寸来て頂いても良いですか?」
「あ、良いけど・・・一寸待ってな!」
そう言うと大星は、作業中のPCのシャットダウンをするため、PCを操作し始めた。そして、シャットダウンを終え、
「良し、じゃあ良いよ。」
「有り難う御座います!」
もんたは大星を連れ、広間へと向かった。

しまじろう達は、大星を交えて、真相の話を始めた。
「其れでもんた君、私にしていたTVが視れなくなったことと今回の事件については、どのような関連があるのかね?」
大星は早速疑問に浮かべた。
「うん。私も気になる。お父さんもお母さんも、突然TVが壊れたもんだから、凄く気になっているの!」
らまりんが続いた。
「そうですね。僕が思うのは、情報を断絶させたいがために、TVを視れなくしたのかと思います。」
もんたは単刀直入に述べた。
「え?情報を断絶?何それ?」
しまじろうはもんたの難解な言葉に、疑問を浮かべた。
「要は、遺跡の存在が嘘だということを感づかれないために、何者かがTVのアンテナを細工した可能性があるということですよ。若し、新たに遺跡が発見されたと言うことになれば、其れこそマスコミが嗅ぎ付けます。ですが、先程の牧野さんの話しに因ると、実際に来たTV局は1つだけで、他の局は来なかったと・・・。」
「うん、その通りだよ。其れに、発見したと伝えてきたのは、BSSテレビの人だったし・・・。」
「と言うことは、今回の事件はBSSテレビの策略とも考えられます。牧野さんや他の採掘仲間の皆さんを欺くために、遺跡を作って迄取材をするというデマを流した。」
「でも、さっきらまりんが言うには、TVで其の遺跡の特集をやっていたって言っていたよ。ね?」
にいすけが疑問を浮かべた。
「きっと其れは、予め架空の収録画像を意図的に見せていたのでしょう。僕は、詳しいことは分かりませんが、きっとアンテナなんかを改造して、実際のTVでは放送されていないものをここのTVに送っていたということも考えられます。ほら、あの番組について、こう言っていたじゃないですか。臨時番組だったと・・・。」
「成程、つまり君は、アンテナに何か秘密があるかと・・・。」
「其の通りです。」
もんたは其の言葉で締めた。
「アンテナか・・・。そしたら、とりっぴいの出番じゃないの?」
かんたが早速閃く。
「あ!」
とりっぴいは思わず立ち上がった。
「良し、其れじゃあとりっぴい!早速屋根を見てくるのよ!」
らむりんが告げた。
「良し、其れじゃあ、あの奥の窓を開けて!」
とりっぴいは自分の目線の先にある窓を指した。とりっぴいは離陸直前の飛行機のように、飛び立つ準備は整っていた。すると、
「あ!一寸!今は暗いから、懐中電灯を持ってくるよ!」
と大星は、部屋を出て、急ぎ足で取りに行った。そして、1分も経たない内に部屋に懐中電灯を持って戻って来た。
「有り難う!じゃあとりっぴい、行ってくる!」
とりっぴいは羽に懐中電灯を持ち、照らした状態で窓から外へと飛び出した。其の様子を神妙な面持ちで見送った。一同は、とりっぴいが飛び立った窓の所に駆け寄った。すると、
「もんた、私からも良い?」
にゃっきいが口を挟んだ。
「え?何でしょうか?」
と、もんた。
「一寸待っててね!直ぐ取って来るから!」
にゃっきいはそう言い残したまま、部屋から退出した。
「何だろう?にゃっきいがもんたにして貰いたいことって?」
「そうね。みみりんも気になるわ・・・。」
「うん、僕も・・・。」
しまじろうとみみりんとけんとが、其々口にした。
其れから1分後、部屋のドアが開いた。ドアが開くとにゃっきいが、ある物を持っていた。
「はい、もんた。これなんだけど?」
「え?何ですか?」
もんたの目に入ったのは、にゃっきいの右手には紫のストライプ柄の丸い形をしたものだった。そして、左手には何やら赤くて丸いスイッチのようなものだった。
「あ!其れって!」
しまじろうは閃いたのか、思わず声をあげる。
「あ、しまじろう閃いた?」
にゃっきいも声に出した。
「みみりんも分かったわ!其れって確か・・・。」
「そうだよ。これはブンブンパックって言って、これを背中につけて、この赤いボタンを押すのよ!」
にゃっきいが一通り説明すると、もんたは其れを言われるがにブンブンパックを装着した。
「装着しましたが、これは何でしょうか?」
もんたは服の辺りを見回していた。
「もんた、其れはブンブンパックって言って、其れをつけると空を飛べるんだよ!僕達は一も一度使ったんだよね!」
しまじろうがもんたが身に着けたブンブンパックを見ながら答えた。
「あ、そう言えばこの間、にゃっきいが使っていたような・・・。」
らむりんが思い出したようだった。
「じゃあもんたも見ておいでよ!とりっぴいだけだと心配だから・・・。」
にゃっきいはもんたを誘い掛けた。もんたは其れに黙って頷き、腹の辺りに装着したボタンを押した。すると本体が白く発行し、まるで昆虫の羽のようなものが微かに羽音を立てながら横に伸びた。伸びきっても尚、羽音は響いていた。
「うん、じゃあ僕も行ってくるよ!有り難う、にゃっきい。」
そう言うともんたは、気をつけの姿勢をしながら、床から足を離し、とりっぴいが先程出た窓から飛び立っていった。其の姿にしまじろうやみみりん、にゃっきい以外の一同は驚いていた。
「あ!本当に、もんたが空を飛んだ!」
ぶうたが驚きの声をあげた。
もんたが飛び立つと、早速しまじろうがにゃっきいに尋ねた。
「ねえ、にゃっきい。何で、ブンブンパックなんて持っていたの?」
「いや、特に大した意味は無いんだけどね。何処かで役に立てればなって思ってね・・・。」
「そうなの・・・。」
と、みみりん。
「でも、あれバッテリとか大丈夫?僕達、霧が島のマザー・ウッドで使った時とか、直ぐに切れちゃって、僕やにゃっきいとか落ちかけたじゃん!」
しまじろうが尋ねた。
「多分、大丈夫だと思う。私、この間ガオガオさんの所で充電して貰ってから一度も使っていないし・・・。」
だが、にゃっきいは少し心配そうな表情を浮かべた。
「まあ、これでとりっぴいが良く分からないなんてことは無くなりそうね・・・。」
らむりんは少しにこやかに返した。

そして、とりっぴいはと言うと、
「う~ん・・・屋根の何処を見ればいいんだろう・・・。」
とりっぴいは羽搏かせ乍ら、懐中電灯をあちらこちらに振って、屋根の様子を見ていた。すると、
「とりっぴい!」
「ん?」
下から呼ぶ声が聞こえ、とりっぴいは其の方向に注目した。
「え!もんた?」
とりっぴいは、空を飛べる筈が無いもんたが飛んでいたことに驚いていた。
そして、もんたはとりっぴいが居る所に向けて、只管神妙な面持ちで、まるで特撮作品のヒーローのように両手をグーにしながら上昇していた。
そして、もんたはとりっぴいが居る所に辿り着いた。
「とりっぴい、如何ですか?」
「う~ん・・・。とりっぴい、一寸分からないかも・・・。」
とりっぴいは困惑した表情を浮かべていた。
「其れじゃあ、屋根の上に降りてみましょう!」
もんたが誘い掛け、とりっぴいともんたは屋根に向けて下降した。
そして、二人は屋根の稜線を歩いていた。するともんたが、痕跡を見つけたようだった。
「あ!これですよ!とりっぴい。」
「え?」
とりっぴいは其の箇所に懐中電灯を灯した。見ると、何やら電源コードのようなものが途中で途切れているのが分かった。其の線をよく見て見ると、何かに繋ぐための穴が開いているのが分かった。
「恐らく、屋根のアンテナを取り払って、ここに犯人達が作った映像を屋敷のTVに映し出すためのモニターか何かがあったんでしょう。」
「そう言えば、屋根を見渡すと、TVのアンテナらしきものが無いよね。ケーブルテレビがあるような所は、アンテナは無いって父ちゃんが言っていたけど・・・。」
と、とりっぴい。
「ですが、数日前からTVが映らないということですから、これは間違いありませんよ。元々は、ここにTVアンテナがあったということです。其れに先程、牧野さんからケーブルテレビを引いているか聞いてみたんですが、やっていないと仰っていました。」
「そうなんだ。所でもんた、若しかしてブンブンパック使ってきたの?ガオガオさんから貰ったの?」
とりっぴいはもんたが飛んで来たのを思い出し、早速その質問をもんたにした。
「いえ、これはにゃっきいの物ですよ。」
もんたは自分の背中に付けてあるブンブンパックをとりっぴいに見せた。
「あ、そうじゃん!紫色だからにゃっきいのだ!」
「でもまあ、これで事件の大体は解けましたね。後は、ぞうた達を返してくれるかどうかなんですが・・・。」
もんたは少し心配そうな表情を浮かべ、顔を俯けた。
「帰って来ることを信じようよ!」
とりっぴいはもんたを気遣った。
「そうですね!」
もんたがそう言うと、とりっぴいは羽を広げ、もんたは勢いよく屋根から足を離し飛び立った。

「あ!お帰り!とりっぴいともんた!」
らむりんが、先程飛び立った窓から部屋に入ったとりっぴいともんたに声を掛けた。
「其れで、如何だった?」
大星が真っ先に尋ねた。
「思った通りですよ。アンテナが無くなっていて、アンテナに繋ぐ線が改造されていましたよ。」
もんたは真剣な眼差しで大星に報告した。そしてそのまま、ブンブンパックを取り外し、にゃっきいに返した。
「じゃあきっと、家のTVが視れなかったのは、そういうことだったのね。」
らまりんは解決が見え、安心したようだった。
「でも、未だ終わっていないよ。ぽん太郎と、にゃっきいの友達を助け出さないと!」
にいすけがらまりんを見乍ら言った。
「あ!そうだよ。お兄ちゃん!私達で、ぞうた達を助け出しましょう!」
にいすけの言葉に、にゃっきいが逸早く反応した。
「にゃっきい、僕も協力するよ!絶対に、ぽん太郎やにゃっきいの仲間を助け出そうな!兄としては、大切なことなんだから!」
「そうね。じゃあ、やりましょう!お兄ちゃん!ぽん太郎君は私にとってもお兄ちゃんにとっても大切な友達なんだから!」
にいすけとにゃっきいは互いの手を取り合い、団結した。其れを見ていたしまじろうも、
「良し!皆で、僕達の友達を救おう!!」
「おー!!」
一斉に拳を上に掲げ、一同は結束した。

次回予告
しまじろう「やあ、皆!愈々、僕達はこの事件の黒幕の所に突入するよ!そして、僕のお父さんやひつじいさんは其々何を思っていたんだろう? 次回、第12章 真実は明かされた おっ楽しみに!」

後記
愈々、解決編へと突入した。仲間を助けるべく、そして行程が始まってから起こった奇妙な異変を解き明かすべく、遂に動き出すのが今回の特徴だったように思う。と言う訳で、事件解決まで期待せよ!


其れでは、ここからは今週のしまじろうについてである。(BS11では、2月29日の放送になる。)


今週は今年発のぽん太郎主演回であった。何故か、結婚式の披露宴の夢を見たぽん太郎は、“新婦”が誰なのかが気になっていた。其処で、其の正体を暴くべく、夢を見続けたが、肝心な時に目が覚めてしまい、中々辿り着けなかった。
というのが、今回の大まかな展開だったが、これを視た時、以前嵌まっていた忍たまでも似たようなことが有ったなと思い出した。

其の場面とは、ぽん太郎が夢の続きを見ようとした所である。
このシーンで思い出したのは、忍たまで、乱太郎達が通う忍術学園の先輩で、六年は組の食満(けま)留三郎が、クラスメイトで長屋(忍術学園は全寮制なので)のルームメイトでもある善法寺伊作の邪魔をされ、寝付けず、仕方なく乱太郎達三人(乱太郎・きり丸・しんべヱ(乱きりしん))の部屋で寝ることにした。其の際、やはり食満も夢の続きを見たかった(因みに、戦の夢だった)ようで、夢で熱中している様子が、偶々起きていた乱太郎の目に飛び込んできた。

・・・と言う場面を思い出した。(因みに、其の様子を一晩中見続けていた乱太郎は、翌日酷い寝不足に襲われた。)

其れ以外にも、新婦の正体は、以外にもひつじいが女装した姿だった(其れ以前にも所謂“御ふざけ”で、しまじろうの女装姿、『しまりん』やとりっぴいの女装姿『とりりん』等が登場していたが・・・。因みに、其の際、顔の“被り物”を脱ぐシーンを見て、同じく忍たまのはちや三郎を思い出したのは自分だけだろうか?(そして、はちや三郎(と小松田兄弟(優作・秀作(かの有名なへっぽこ事務員w)))はとりっぴいとは中の人繋がり。))と言うことが分かると、カービィの漫画作品であるDDPP(デデププ。星のカービィ デデデでプププなものがたり)の女装したカービィに一目惚れをしたDDD(デデデ。デデデ大王)を思い出したりした。

まあ、今回は色々と他作品を思い出す話だったように思う。

其れと、今週で通算200話(再放送を含めて)になるから、其れに関する演出は一切無かった。(もっと前から言っとくべきだったか・・・。)

そして、前回述べたこと・・・、そう、ぽん太郎にも防寒着を着せてくれたのかについてだが、意外な結果が待っていた。
其れでは、其の衝撃の結果の画像を御覧頂こう。
ytr_convert_20160220214305.png
・・・・・・・・・・え?

あれ?

し、しまじろう達が・・・、ふ、普段着を着ている!!

何と、未だ2月だというのに、もう3月以降の格好になっていたのだ。勿論、今週のサブタイ画像も未だ、冬仕様のままだ。
これは如何言うことなのか?

若しかすると、前回のぽん太郎にも防寒着を着せたのか?と言う発言を受け、未だに用意をしていなかったかったために、このような形にしてしまったのだろうか?

イラストレーターさん、設定資料如何したんですか?本当に、そう尋ねずにはいられない展開であった。要は、着させるつもりがないってことなの?当サイトを見ていたら、ご一報下さい。

しかも、他に花壇に花が咲いている描写もある。これについても気になる次第である。
若しかすると、去年9月の最初の週はしまじろうが未だ夏服を着ていた(サブタイは9月中は夏仕様のままだった。)ことから、今回はフライングしようと思ったのだろうか?其れにしても謎である。だが、去年のこの時期も視ていたが、当然2月最後の週まではメインキャラ(と縞野一家)は防寒着を着ていた。

そんな今回の話だったが、次回は又しても再放送である。しかも、去年のこの時期も1月に2回、2月に1回と3回も再放送をやり、今年も1月に1回、2月に2回と、やはり3回目となる。(しかも、2月最初の週の再放送同様、傑作集DVDにも収録されている物。)
去年のこの時期も同じことを思っていたが、やはり今後の製作が不安である。果たして、今後製作はどうなってしまうのだろうか?
其れに、以前さくらこの主演会を、と要望したが、来月3日はさくらこの誕生日である。(意外なことにらむりんと同じだったりする。)其れを考えれば、再放送では無く、さくらこの誕生日会を出来たのでは無いだろうか?

そして、4月以降はシリーズ5作目が始まるのだろうか?(今のシリーズは、前作と前々作の倍の4年はやっているんだから、そろそろ5作目を始めても良いと思う。)

だが、今回は意外な結果に終わったが、次回は一つ、製作には是非やって欲しいことがある。

そう、スタッフロールの中の人繋がりを無視しないことである。次回の話は、みみりんとはなの両方の出演がある話である。
だから、本放送当時は、無視していただろうが、今回こそは、1月の時見たく、無視せずに、高橋美紀の所に、二役分絶対載せて欲しい!(若し、無視したら、今度こそ次回の更新時でたっぷりと書かせて貰うからな!)
fkmdksx_convert_20160123213848.png
はな「はなたんも、スタッフロールに載せるの~!!!みみりんの所!!!」

と言う訳で、次回は視れるかは分からないが、視れれば視たいと思う。

おまけ
jj_convert_20160220090737.png
今週の映画キャラ紹介は、主役のプニたんだった。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント