ちゃれんじ園 オフ ~山奥集落の誘拐事件~  第9章

今回も、前回の続きをうpする。

其れでは、スタート。

             第9章 謎の失踪
しまじろう達は、屋敷を隈なく探した。又、とりっぴいは念のためと言うことで、屋敷を空から見下ろしたり、屋根の上等を自身が空を飛びながらも探した。だが、ぞうたは全く見つからなかった。そうこうしている間に、しまじろう達はにいすけ達と合流するのを待つため、広間で待機することにした。
やがて、にいすけ達が広間にやって来た。
「其れで、其の子は見つかったの?」
らまりんが尋ねた。
「いや、未だよ!」
らむりんが答えた。すると、
「若しかして、遺跡の方かも知れないわ!一寸、遺跡の方へ行ってみましょう!」
らまりんは真剣だった。しまじろう達は、遺跡に居る筈が無いと思いつつも、らまりんに逆らわず、敢えてらまりんに従った。そして、しまじろう達は遺跡へと向かった。
遺跡に辿り着くと、前日と全く変わった様子は見られず、あちらこちらに穴が開いていて、採掘した物も置きっ放しになっていたりした。そして、其の遺跡の中を隈なく調べ始めた。だが、ぞうたは何処にも隠れている気配が無かった。しまじろう達は、リーダーのきっこを連れてくることを思い出し、一旦遺跡から退散した。
遺跡に誰も居なくなると、遺跡の地面から、マサシとモグちゃんが顔を覗かせた。
「マルオ兄ちゃん、どうやらしまじろう達、ぞうたとかって奴が居なくなったのに気付いたみたい・・・。」
シカクが話すと、マルオがシカクを見ながら続けた。
「ああ、そのようだな!フヒヒ・・・ぞうたは幾ら探しても、屋敷やこの遺跡には居ないって言うのに・・・。」
「どうやら、トミーの計画は順調みたいだね!さて、次はあいつを浚うの?あんちゃん。」
サンカクが、遺跡から立ち去る其の人物を見ながら尋ねた。
「そうだな・・・さっき、しまじろう達と一緒に居た奴だったよな・・・。あいつには、予め・・・フヒヒ・・・。」
「マルオにサンカクにシカク、上手くいくと良いね!」
モグちゃんが思いを述べた。
「彼奴が仕掛けた罠に、上手い具合にかかることを祈ろうぜ!弟達とモグちゃん!」
そう言い、マサシとモグちゃんは再び地中へと頭を引っ込めた。

屋敷は大騒動になっていた。
ぞうたが謎の失踪を遂げたということは、屋敷中の全員に伝わった。広間では、もう一度遺跡を見回すために、色々と話し合われていた。
「全く、ぞうたったら、遺跡の物を独り占めしようとしているんじゃないの?」
きっこは若干キレ気味で話した。
「そうかもね。私も、今朝しまじろう達から聞いて吃驚したわ!」
さくらこが動じた。
「何か・・・恐ろしいわ・・・。」
まるりんはすっかり震え上がっている。そんなことを三人が話していると、
「良し!其れじゃあ皆、手分けして遺跡と其処へ向かう道中、そして、この屋敷を隈なく探すんだ!若し、見つかったら私や家内に伝えてくれ!」
大星が指示を出した。
「其れじゃあ、行くよ!」
リツ子が指示を出すと、屋敷に居た全員は、一斉に探しに出るのであった。
しまじろう達は、再び遺跡を隈なく探した。又、ぞうたの性格のことも考え、隠れられそうな場所を全て調べたが、彼が隠れている様子は全く無かった。とりっぴいも念のため、飛びながら、遺跡の周囲を捜索したが、其れでも彼は見つからなかった。
どの位時間が経ったのだろうか。しまじろう達は一旦、屋敷へ戻ることにした。
「本当に、ぞうたは何処へ行っちゃったんだろう?」
しまじろうが困り顔で尋ねた。
「そうよね。若しかして、遺跡で出てきた物を独り占めしようと思って、行こうとしたら迷子になっちゃたのかもね・・・。あ、でも、とりっぴいも見つけられなかったのよね。」
みみりんは、しまじろう達の頭上を飛んでいるとりっぴいに尋ねた。
「うん。とりっぴい、何時も飛んでいる所よりも高い所から見たりしたけど、ぞうたは居なかったよ。其れに、ここは木が何本もあるから、木の上に隠れているかもって思って、其処も調べたけど、やっぱり居なかったよ・・・。」
そう言うと、とりっぴいは地べたに降り立ち、歩き始めた。
「でも、あのぞうたのことだから、きっと見つけられないような場所に隠れていて、私達を驚かそうと準備しているかもよ。」
にゃっきいがそう言うと、
「其れ、一番有り得るわね。う~ん、怪しい・・・。」
らむりんが疑い深い表情を浮かべた。
そして、一行の真後ろを歩いていたきっこ達三人もぞうたの愚痴を言い合っていた。
「本当に、ぞうたったら、何時もぶうたと一緒に悪戯ばっかりしちゃってさ!其れだけでも迷惑なのに、今回に限って、パワフルにやるなんて、ちゃれんじ園に行ったら、しか子先生に言いつけてやるんだから!」
きっこは物凄く腹を立てていた。
「本当にきっこの気持ちが分かるよ。しか子先生からリーダーを任せられた時、頑張るって表情を浮かべていたのに、そのきっこの期待を裏切るとなると私も許せないわ!」
さくらこも怒りに満ちていた。
「でも、ひょっとすると、ぞうた、誰かに浚われちゃったのかな~・・・。そうなると、私、怖いわ・・・。」
まるりんは心配そうな表情で、二人とは別のことを考えていた。だが、きっこは其の言葉に納得がいかなかったのか笑いを堪えそうな表情で言った。
「あのぞうたが!考えられないよ・・・。だって、ぞうたは何時もぶうたとダックを組んで、しまじろう達と張り合っている所を見ると、例え悪者が来たとしても、直ぐに追っ払っちゃうって!」
「本当に、そうだったら良いのにね・・・。」
まるりんはきっこの勢いに負け、彼女の強気な発言を受け入れた。
「でも、私はやっぱりぞうたが心配よ!」
さくらこは心配そうな表情で答えた。
そして、しまじろう達と一緒にぞうたを捜索し、一行の先頭を歩いていたぶうたときりんたともんたは、
「本当に、ぞうたったら何処へ行っちゃったんだろう・・・。」
「何時も、僕達をそうやって驚かしていたぞうただけど、今回はよりパワーアップして驚かしてくるんだろうね・・・。あ、もんたはどう思う?」
きりんたは手を後頭部の所で組みながら、上目で話していた。
「どうでしょうか。僕は、ぞうたが何処かに隠れているとは思えない気がしてきます。だって、とりっぴいが空から見下ろしても見つからなかったと言っているし、遺跡の周囲の木々の陰や上の方も見ても見つからなかったのだから・・・そうなると、何処かに連れ去られたかも知れませんね・・・。」
「あ!まさか・・・!」
すると、きりんたの表情が変わった。
「きりんた、何か思い当たる節でもあったの・・・?」
ぶうたが尋ねた。
「僕、行きの電車の中でね・・・。」
と、言い掛けたその時、きりんたはふと何かを覚えたようだった。
「あ、一寸トイレに急ぐから、御免ね!僕一寸抜けるよ!」
そう言い残し、きりんたは屋敷への道を急いだ。
「ぶう。きりんたったら、如何したんだろう?」
「きりんたは何かを知っているようですね。後で、きりんたに訊いてみましょう!」
もんたはトイレに走るきりんたを真剣な目付きになりながら答えた。もんたがそう言うと、後ろを歩いていたけんととかんたが追い着いてきた。
「あれ、きりんた、如何したの?」
かんたが、慌てて走り去っていくきりんたを見て答えた。
「トイレだってさ・・・。」
ぶうたが呆れたような表情で答えた。
「そうなんだ。あ、其れよりかんた!もう眼覚めた?」
今度はけんとがかんたに尋ねた。
「え、かんたったら又、朝起きられなかったの?」
ぶうたが尋ねた。
「うん。モーニングコール処か、僕がかんたの部屋のドアをノックしても起きなかったから、枕元の所で怒鳴って漸く起きたから、本当に疲れたよ・・・。」
けんとは若干困り顔で答えた。
「ハハハハハ!かんたらしいや~!ね、ぞうた・・・。」
ぶうたはぞうたが居るかと思い、誰も居ない自分の真横を見た。その瞬間、ぶうたは自分を慕ってくれた“ボス”が居ないというスランプに陥ったようだった。その姿を見て、他の三人は何も言えなかった。

さて、きりんたはと言うと一足先に屋敷に辿り着いた。トイレを済まし、トイレから出たその時である。
「お前がきりんたか・・・。」
黒い覆面を被った人物が、きりんたに尋ねた。
「そうだけど、お前は誰だ!」
きりんたは怒りに満ち溢れ、語尾を荒げた。
「お前の友達のぞうたの元へと連れてってやろう。心配するな、痛くはしない・・・。」
「そうか。じゃあ、頼むよ!・・・って、僕の手を引っ張らないで~!!」
きりんたは謎の人物に手を取られ、其のまま屋敷の外へと引き摺り出されて行くのであった。しかし、屋敷内を調べている人達には運良く、気付かれなかったのであった。
やがて、しまじろう達は屋敷に到着した。
「ただ今~!あ、ぽん太郎君達は如何だった?」
しまじろうは、偶々玄関前に居たぽん太郎とにいすけとらまりんを見ながら尋ねた。
「いや、全然見つからないのだ!ひつじいやお祖父ちゃまにも探して貰っているが、見つからなかったそうな!其れで、らまりんさんには屋敷の天井裏とか隈なく調べて貰ったのだが・・・。」
「全然駄目だわ!お父さんやお母さんは、未だ天井裏を探しているけど・・・。」
「僕も疲れたよ。一旦、広間に戻らないか?あ、らまりん、オジさん達を呼んで来て貰っていいかな?」
三人は其々思いを口にした。にいすけが指示を出すと、
「分かったわ!」
そう言い、らまりんは急ぎ足で両親の元へと向かった。

さて、其の頃、ガオガオ達はと言うと、都内のとあるホテルの客室で、出雲に向かう準備を進めていた。
「さて、今日は其の出雲に向かおうではないか!」
ガオガオは張り切っていた。二人の博士もその勢いに続いた。
「そうじゃの!このわしの天才的発明家の実力を見せつけてやろうではないか!」
「ガオガオさんもメエメエ博士も調子が良いですわね~!私も負けないわよ~!」
メエメエとカーバーが思いを言い終えた其の時である。ガオガオの黒いボストンバックに締まってあるスマホが鳴った。
「おや、私のだ!一体誰からだい?」
ガオガオはそう言いながら、スマホがあるバックに寄る。
「ん?ジジ様?」
ガオガオは、スマホの画面を見ながら呟いた。そして、電話を受けた。
「はい、ガオガオですが・・・、え!・・・明日ですか・・・。あ、分かりました。其れでは向かいます・・・。」
ガオガオはジジとの短い通話を終え、スマホをバックに締まった。
「ガオガオ殿、如何したんじゃ?」
「ジジ様からと言っていたが、何かあったのかしら?」
メエメエとカーバーは、電話を終えたばかりのガオガオに尋ねた。ガオガオは少しガッカリした表情を浮かべた。
「何だか知らんが、明日、茨城のつくばで、発明家が集う記念行事があるらしくて、其れにジジ様が急遽行けなくなったから、代理として行ってくれってさ!出来れば、三人で行けとのことだ。」
「何ということでしょう!又、出雲の予定が先延ばしだわね!」
「全く、わし等の師匠に逆らう訳にも行かないから、しょうがないのう・・・。」
三人は、出雲へ向かう荷造りを中断した。そして、ガオガオは早速ジジに、明日についての連絡を取り始めるのであった。

屋敷の広間には全員が揃っていた。
唯でさえ広い屋敷を手分けしても見つからないと言うこともあって、全員が緊迫した表情を浮かべていた。そんな中、大星が全員の前に立ち、これからの予定を述べ始めた。
「え~、皆さん!この度は、行方不明になった参加者をお探し頂きまして、誠に有り難う御座います。ですが、残念ながら未だ発見には至っておりません。私の推測ですが、先日、松江市内で、強盗を起こし、銀行員一人を連れ去った犯人に連れ去られた可能性があります。そうなりますと、この周囲を犯人がうろついている可能性も十分考えられます。ですので、本日の発掘調査は、中止とさせて頂きます!」
其の言葉に、会場内は更に緊迫した雰囲気に包まれた。そして、大星の隣に居たリツ子が続けた。
「ですが、若し目撃したということでありましたら、私達にお伝え出来ればと思います。簡単ですが、私達からの説明は以上です。引き続き、其々の時間をお過ごし下さい。」
二人がそう言い残すと、広間を立ち去った。二人が立ち去ると、適当にソファーに腰を下ろしていた一行は、談笑を始めた。
「若しかして、きりんたの言っていたあれって・・・」
もんたが口に出した。すると、しまじろう達が寄って来た。
「あれって、もんた、何か知っていることでもあるの?」
「さっききりんたが、行きの電車の中で、何かを聞いたって言っていたんですよ。若しかすると、さっき牧野さんが言っていた強盗誘拐犯のことではないかと思って・・・。」
「あ、僕も知っているかも!確か、行きの電車のラジオで聴いたよ!銀行で強盗を起こして、店員さんを連れ去ったってニュースで言っていた!」
しまじろうが声を荒げた。
「じゃあまさか、ニュースで言っていた其の犯人が、本当にこの近くに居るってことなの!」
とりっぴいが驚愕の表情を浮かべていた。
「じゃあ、ぞうたは若しかして・・・!」
にゃっきいも驚愕の表情だった。
「有り得るわね!きっと、ぞうたは遺跡から出た物を独り占めしようと遺跡へ向かい、何処かしらで強盗犯に連れ去られてしまった・・・。間違いないよ!」
らむりんは真面目に推理した。其の言葉にもんたも答えた。
「僕もそう思っているんですよ。でもそうなると、ぞうたは朝早い内に、屋敷を抜け出した可能性もありますね・・・。」
「みみりん、怖くなってきちゃった・・・。」
だが、みみりんは恐怖に震えていた。そんな中である。
「ねえ、しまじろう達!きりんた知らない?」
訪ねてきたのはけんとだった。かんたとぶうたの姿もあった。
「え?僕は見ていないよ!きりんたがどうかしたの?」
と、しまじろう。
「さっき、ぞうたを探しに行っていたら、帰りにトイレに行くって言い残して、きりんただけは一足早く、ここに戻ったんだよ。でも、さっきかんたがトイレに行ったって言ってたんだけど・・・。」
ぶうたがそう言うと、かんたが続けた。
「僕がトイレに行った時は、誰も居なかったんだ!其れに、他の皆が集まっているのに、きりんたが居ないのは変だなって思って、これから探しに行こうと思っていたんだ!」
と、かんた。
「ひょっとすると、きりんたも強盗犯に!」
とりっぴいの表情が強張った。其の言葉に一同は息を飲む。そうすると、居ても立っても居られなくなり、しまじろう達はきりんたを探しに向かったのであった。
数分後、しまじろう達は予め決めておいた集合場所の1階の階段の所に集った。
「どう、見つかった?」
けんとが尋ねた。
「ううん。全然居ないよ・・・。」
しまじろうが首を横に振った。既に、困惑した顔を浮かべていた。
「とりっぴい、一寸屋根の上とかも見てくる!しまじろう、其処の窓開けて!」
とりっぴいは、真剣な表情になっていた。しまじろうは特に何も言わず、近くにあった窓を開けた。窓が開くと、まるで雛が巣立つようにとりっぴいは窓から飛び立った。其の様子をしまじろう達は神妙な面持ちで見送った。
更に数分後、とりっぴいが戻って来た。とりっぴいは開けっ放しになっていた窓から室内に飛び込んだ。表情は既に疲れ果てていた。とりっぴいはしまじろうの質問を待たずに口を開いた。
「駄目・・・屋根の上や遺跡をもう一度調べてみたけど、きりんたは何処にも居なかったよ・・・。」
其の言葉に、一同は確信した。「強盗犯に連れ去られた」と言うことを・・・。
「じゃあ僕、牧野さんに又一人行方不明者が出たって伝えてくる!」
しまじろうがそう言い残すと、大星を探しに其の場を勢いよく走り去った。

屋敷は更に緊迫した雰囲気になっていた。
ぞうたに引き続き、きりんたも居なくなったため、屋敷では外に出る際は、厳重に注意することや、夜間の止むを終えない外出に関しては、大星に許可を得て、なるべく一人では決して外出しないことや、不審な人物を目撃したら即報告するということを採掘者全員に言い渡された。そして、夕方以降、屋敷内の窓や外に通じるドアの鍵は開けてはならないということとなり、まるで刑務所で過ごしている受刑者のような雰囲気となって来た。
そんな雰囲気の中、ぶうたは部屋のベットで横になっていた。
時刻は既に昼を過ぎていたが、自分を慕ってくれたボスのぞうたが居ないということもあり、昼食のサンドイッチとコーンスープは喉が通らなかった。結局、「後で食べる」と大星に残しておくように指示を出し、食事を半分以上残した状態で「部屋に戻る」と言い、抜け出した。其の姿に大星も困惑していたのが分かった。
ぶうたは部屋の白い天井を見ながら、今までのぞうたとの思い出を思い出していた。しまじろう達と対立したこと、ちゃれんじ園の仲間に悪さをしたこと、其の結果として、しか子先生に怒られたこと、ぞうたが風邪で欠席した際日頃のことで自分がクラスメイトから恨まれたこと、其れ以外にも二人で遊んだ日々が走馬灯のように浮かんできた。ぶうたは既に涙を浮かべていた。
「ぞうた・・・本当に何処へ行っちゃったの・・・。僕、一人だけだと・・・寂しいよ・・・。」
だが、ぶうたは更に思い出していた。ぞうたは、喧嘩には強い筈だということを。
「若し、強盗に連れ去られたとしても・・・あのぞうただったら・・・やっつけて・・・くれるよね!」
一瞬、正気に戻ったぶうたであったが、やはりぞうたが居ない辛さには勝てなかった。其の辛さはピークに達したのか、ぶうたはうつ伏せになりながら、感極まった。
「うわ~ん!ぞうた!何処へ行っちゃったの~!!」
ぶうたは布団の中で号泣した。

きっこは、食堂で昼食を摂っていた。
終始、不機嫌のきっこにこれから食事を摂ろうとしていたしまじろう達は、食事中の彼女に声を掛けた。
「ねえ、きっこ。別に、ぞうた達が居なくなったからって、そんなに機嫌を悪くしなくたっていいじゃん!」
しまじろうは、恐る恐る声を掛けた。だが、
「良いのよ!どうせ、きりんたに見つかって、きりんたと一緒に驚かそうとしているんでしょ!放っておくのが良いわよ!」
そう言いながらきっこは不機嫌のまま再び食事に手を付け始めた。其の姿を見たしまじろう達は困惑した表情で、きっこが座っている席を離れた。
「きっこ・・・。何か、何時も見ているきっこよりも怖いわ・・・。」
みみりんが、カウンターの前で食事の配膳を待ちながら、其の言葉を漏らした。すると、
「しょうがないよ!きっこって凄く強気で、意地っ張りだから、直ぐにああなっちゃうんだよね!」
とりっぴいは呑気な事を口遊んだ。その瞬間、きっこの殺気付いた目線を受けた。
「あ・・・。」
とりっぴいはきっこの目線を受けると、氷のように固まった。
「もう、とりっぴいったら一言余計なのよ・・・。」
らむりんがそう言うと、五人分の配膳が済み、しまじろう達は席へと足を進めた。
「きっこって本当に強情な所があるよね。ほら、ドッジボール大会を目指して、私とみみりんとまるりんとさくらこときっこで、練習をしていた時も、私は何時ものままに練習をしていたのに、きっこったら納得行かなくって、途中で棄権したことあったよね・・・。その後、一人でやっていた私もつい泣いちゃって・・・。」
にゃっきいは席に座って落ち込んだような表情で思いを述べた。
「他にも、ちゃれんじ園でしか子先生から糸電話を教えて貰った時も、まるりんと内緒の約束を糸電話でやっていた時もそうだったよね。其の約束をしている時、ぞうたが糸電話を改造して、ぞうたにも伝わって、其れをクラスの皆に言い触らして、まるりんを責めたりしたこともあったよね。あの時のまるりんを思い出すと本当に辛いと思うわ・・・。」
らむりんが続けた。
「そうだよね・・・。きっこって、ドットみたいで一度其れだと決め付けると、相手が何と言おうと頑固になっちゃうことがあるからね・・・。」
そう言いながら、しまじろうは困惑した表情で、不機嫌な表情で食事を進めていたきっこを見つめた。
「本当、女の子ってそう言う所があるよね・・・。ま、放っておけば元に戻るでしょ!」
とりっぴいは又、呑気な思いを述べた。
「一寸、とりっぴい!貴方、二人もクラスメイトが居なくなっているって言うのに、良く呑気なことが言えるわね!少しは、ぞうたときりんたのことを考えなさいよ!」
みみりんは逆鱗に触れたのか、とりっぴいに凄い剣幕で怒鳴りつけた。
「あ、はい・・・。」
とりっぴいは一瞬にして青ざめた。そして、しまじろう達は終始無言のまま食事を進めるのであった。
そんなやり取りが耳に入ってくる中、きっこは食事が済み、不機嫌の表情のまま食器類を所定の場所に戻し、其のまま食堂を後にした。
「全く、皆ったら私の悪口ばっかり言って・・・。何か不満でもあるのかしら!」
きっこはそう言いながら、廊下をずんずんと進んだ。やがて、自室に辿り着いた。入ろうとしたその時である。
「あら・・・何かしら・・・?」
きっこはドアの下の隙間に、白い紙きれを見つけた。きっこは屈み乍ら、其の紙切れを手にした。
其の紙切れにはこう記されていた。
『きっこへ。 さっきは御免ね!僕、ぞうたを見つけたんだ!でも、其れを中々言えなくって、ぞうたと一緒に隠れていたんだ。僕は今、ぞうたと居るから、遺跡に来て頂戴!ぞうたもきっこに謝りたいって言っているから、宜しくね。 きりんた』
この手紙を見たきっこは、何の疑いも無しに、遺跡へと向かった。
きっこが廊下を歩いていた其の時であった。偶々、まるりんとさくらこと擦れ違った。
「あら、きっこ・・・。食事はもう済んだの?」
さくらこは早速きっこに尋ねた。
「うん。私、もう安心出来そうだわ!ほら、これ見て!」
きっこは表情がにこやかになり、先程の手紙を二人に見せた。二人は手紙に目線が注ぎ、書かれている内容を一読した。
「え?ぞうたときりんた、無事なの?」
まるりんもにこやかになり乍ら尋ねた。
「そうみたい。でも、私だけに謝りたいって言っているんだ!連れて来たら、まるりんとさくらこにも謝って貰うように説得するから!」
そう言い、きっこは手紙を洋服のポケットに閉まった。
「うん、其れじゃあきっこ、又後でね!」
「私もぞうた達を待っているよ!」
さくらことまるりんはそう言い残すと、部屋へと戻って行るため歩き始めた。
「うん、其れじゃあね!」
きっこは二人に手を振り、ぞうたときりんたに会うべく、遺跡へと向かった。

次回予告
しまじろう「やあ、皆!ぞうたに続いて、きりんたも居なくなっちゃった~!でも、事件は未だ終わっていなかった。又僕達の元に魔の手が!・・・そして、そんな事件が続く中・・・。 次回、第10章 失踪の続く中・・・ おっ楽しみに!」

後記
今回のパートは、略全てのちゃれんじ園の仲間(即ちすてっぷ組のメンツ)に、台詞を与えた気がした。何時かは、こんな話をアニメでもやって欲しいと思っている。(特に女子キャラは最近出番少ないから頼みます。(まるりん以外))そして、今回の本編でもこの間のぞうぶうの話の要素を入れてみた。
愈々、本格的な事件になってきた今回の展開。これからは暫らくミステリー路線になる。其れを是非お楽しみ頂ければと思う。


其れでは、ここからは今週のしまじろうについてである。(BS11で毎週視聴されている方は、2月15日の放送になる。)


今週は、一昨年放送した物の再放送(前回も触れたが、本放送当時、先々週の再放送の前の週にやっていた物)なので、本編については深くは触れない。(服装で言うと、この話はけんと、リチャードが普段着だった。リチャードは現行で初登場しているが、けんとはヘソカから居る。しかし、彼はヘソカに於いては、略空気同然だった。是非とも、けんとやリチャードにも冬服を着せることを要望したい。リチャードは夏になると、薄着を着ているようだから尚更である。
(そして、若し気になった場合は、DVD「うた・ダンススペシャル2」を視る、或るいは、TXNの無い地域にお住まいの方は、各々のネット局で放送している物を確認すると良いだろう。TXNの有る地域で、今日見逃した方やお住まいの地域で放送されていない方は、上記のBS11で確認すると良い。或るいは、嘗て自分も記事にしてうpしたことがあるので、こちらで確認しても良いだろう。(ブロとも限定))

だが、本編中で鉄ネタをゴリ押しするけんとに、しまとりがブチギレていた際、こんなことを言っていた所が気になった。

しまじろう「さっきから、電車の話ばっかりで、つまらないよ!!」
とりっぴい「とりっぴい、電車よりも車の方が好きだもんね!!」

・・・とりっぴいに一言言っておこう。
電車は車の一種だ!
つまり、お前は電車に興味がある、そういうことだろ?けんと、あの時愕然とするんじゃなくて、喜んで良かったんだぞ!とりっぴいもどうやら鉄らしいから・・・。

え?違う?じゃあ、「電車よりも車の方が興味ある」ではなく、「電車よりも自動車の方が興味ある」じゃないだろうか・・・?本当、日本語って難しいね・・・。

さて、本編についてはここまでにして、其の他気になった所を記したい。
先ず、今日のアニメパート後のCM明けから、新たな歌パートが始まったようである。
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「えほんのうた」と言う新曲らしいが、恐らく愈々来月11日に公開される映画「しまじろうとえほんのくに」の挿入歌じゃないか?と感じた。

・・・と言うのも、
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この歌が終わった後、映画キャラの紹介が出たからである。
多分、毎週違う人物が登場すると思われる。(つまり、来週は新たな人物が出てくると言うことだろう。)

其れにしても、折角絵本を題材にした歌なんだから、絵本作家のたま子が歌ったり、登場したりしても良かった筈である。(そう、前々から言っているが、実写パートや歌パートにしまじろうっぽい要素を加えろ、というのはこういう所も当て嵌まるのである。)

そして、来週11日にTXNで放送される「しまじろうとおおきなき」の予告は今週もしていた。だが、前回も言ったが、TXN以外の放送も有るのだろうか?2月8日のBS11の放送を確かめたい。
結果、TXNでしかやりません!

・・・と言う訳で、TXNのある地域にお住まいの皆様、ご覧になる方はお見逃しなく・・・。TXNの無い地域の皆様は、ネットしてくれない苦情等が有ればテレビせとうちへ・・・。(其れか、DVD買って下さい・・・。)

更に、何度もこのネタは取り上げてきたが・・・、
trjrj_convert_20160206213508.png
スタッフロール。

今週は、みみにゃきのアニメでの出演が無かった。が、やはりテロップされているのだ。
広い意味で考えると、映画のテーマソングである「ともだちポンクルトン!」で、歌の箇所での出演はあった。だが、アニメに出ていなければ、出演していない同然である。
やっぱり、みみにゃきがテロップされているのが腑に落ちないのである。

ってな訳で・・・、
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はい、修正致しました!

そう、みみにゃきの出演が無かった場合は、このようなテロップになってくれることを望む。又、中の人繋がりも無視しないで欲しいということも要望する。(車掌役や駅務役がクレジットされていないことから一目瞭然である。)

この件に関して、みみにゃきは、如何思う?
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みみりん「みみりんは、出演していなくても、毎週EDで名前が載ることに問題は無いと思うわ!だって、メインキャラクターなんだし・・・。でも、はなちゃんが登場した時は、一緒に名前が載っても良いかもね・・・。」ujr_convert_20160206214153.png
にゃっきい「私も別に良いって思うよ!だって、出演していなくても名前が載るなんて、私、凄く嬉しいの!本当に、メインキャラクターであって良かったって思うわ!」
製作は、のことをずっと考えているのだろうか。視聴者に出演があったと誤認されるということを考えていないのだろうか。本当に、あれ程直せ直せと言っているんだから、いい加減意見を聞いて欲しいと思う。

さて、そんな今週の話だったが、次回は再び新作に戻り、雪男に纏わる話である。去年は、ぽん太郎が主演でバレンタインに纏わる話をやっていたが、次回も其れに纏わる話をやるとなると、やはり“あの豹野郎”が登場しそうでならなかった。だから、其れは其れで良いんじゃないかと思った。
其れに、予告でとりっぴいが飛んでいるシーンも視られた。今後、とりっぴいはお荷物にならないために、もっと飛ぶシーンが増えることを期待する。

そんな訳で、次回は視れるかは分からないが、視れれば視たいと思う。

・・・あ、序でに11日の映画スペシャルも、視れるかは分からないが、視れれば視たいと思う。(先週も言ったが、こればかりはTXNしかやらない可能性があるので。(これを書いている時点でも、公式サイトに其れらしきことは無かった。))

勿論、本番に備え、抜かり無く・・・、
20160206223922.jpg
このアイテム、
20160206223941.jpg

20160206224011.jpg
おうえんばなのメガホンも、バッチリ入手しておきました。

おまけ
最後の提供画面をTXN、BS11、地元局と比較してみた。
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TXN
20160208174652.jpg
BS11(9日遅れ)
20160208175151.jpg
地元局(15日遅れ)1月中程迄は、約2ヶ月も遅れていたが、編成の都合情とかで、7週分すっ飛ばされましたorz(地元民で、BS視れなければ7週分も視れなくて涙目・・・。)

BS11は、「ベネッセ」の部分だけカラー表示にするのは何故なのか?(その表示が出ている時のみ背景が見にくくなる。)
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