ちゃれんじ園 オフ  ~グルメ屋敷の恐るべき謎~ 第8章

愈々8章目に突入した。
其れでは進めて行くとしよう。

              前回までの粗筋
しか子の叔母であるカズミと言う人物から誕生日パーティーの招待状を貰ったしまじろうの担任のしか子。一行は、ちゃれんじ島から遥々、パーティーが行われる京都までやって来た。其処には、フランスに引っ越したらむりんや、ドカペ三兄弟の姿もあった。久々の再会に喜ぶしまじろう達。そんな立食パーティーの最中、御代わりを貰いに来たぞうた・けんと・かんたとしまじろう達は、厨房の様子に新たな疑問を覚えた。と、其の時、カズミが何者かに浚われてしまう。だが、犯人側の存在であるサンカクが会場に残っていた。しまじろう達はサンカクの案内を頼りに、カズミの監禁場所へ向かうのであった。

其れでは、第8章を始めよう。

            第8章 カズミを救出へ!
その頃、ちゃれんじ島では・・・、
「全く・・・。お母さんもはなちゃんも帰りが遅いから、心配だよ・・・。」
しまたろうが、食事に行ったまま帰らないさくらとはなを心配しながら、カズミの妹の家に向かうため、夜道を一人で歩いていた。
其れは、今から数時間程前のことである。
自宅に帰ったしまたろうは、二人は未だ帰っていないことに気付いた。
「お母さんとはなちゃん、未だ、食事をしているのかな?」
家に入るなり、そう言い、玄関から上がった。この時には特に気にもしていなかった。しかし、其れから一時間以上過ぎたが、自宅にもスマホにも連絡が来る様子が無かった。気になったしまたろうは自宅の電話機で、其の家に電話を入れた。しかし、受話器からは呼び出し音が聞こえるだけで、誰も出る様子が無かった。其処で、
「一寸行ってみるか!」
と、しまたろうは其の家に向かったのであった。
やがて、その家に辿り着いたが、しまたろうは其の家を見ると、首を傾げた。
「あれ?変だな・・・?家の明かりが点いていないぞ?」
そう言うと、しまたろうは玄関のドア横のインターホンを鳴らした。しかし、数秒待っても返事が無かった。すると、しまたろうは玄関のドアをノックをしながら言った。
「御免下さい!縞野です!!」
しかし、それでも返事が無いので、ドアノブを回してみた。すると、鍵が掛かっていなかったようで、軋む音を立てながら玄関のドアが開いた。
「あれ?ドアが開いたぞ・・・。と言うことはいるのか・・・?」
そう言うと、真っ暗な家の中を見渡した。しかし、家の中は静まり返っていた。しまたろうは、家の中に入った。そして、
「縞野です!上がらせて貰いますよ!!」
家中に聞こえるような声で言うと、靴を脱ぎ、玄関から上がり、家の奥に通じる真っ暗な廊下を歩き進めて行った。少し廊下を進んだ時である。
「うう・・・うううう・・・。」
何やら、呻き声が、しまたろうの向かって直ぐ左にあるドアから聞こえた。しまたろうは振り向いた。そして、若干躊躇いつつも、そのドアを開けた。中は真っ暗で何も見えなかった。其処でしまたろうは、電気のスイッチを探すため、壁を手で探った。すると、スイッチは直ぐに見つかった。電気が点くと、其処には信じられない光景が広がっていた。
「お母さん!!はなちゃん!!!」
しまたろうは、思わず声を上げた。

更にその頃、ふしぎ堂では・・・、
「変デスネ~・・・。今日ハドウシテ電話ニ出ナインデショ~・・・?」
リチャードが自室で、スマホを手に持ちながら言った。
「マサカ、アノ人ニ、何カ悪イコトヲサレタノデハ・・・?」
リチャードは悪い予感がした。
リチャードは、しまじろう達を空港に見送った時には連絡が取れていたあの人と、今日もこのようにして連絡を取っていたが、何故か今日に限って、連絡が取れなかったのである。そのため、ガオガオの新たな発明品作りの手伝いをしている時も、そのことが気になり、ガオガオに、
「考えごとしてないで、集中しないか!」
と、注意をされたりもしていた。
リチャードは、自室の机の上にスマホを置いた。そう言うと、リチャードは窓に駆け寄り、空想を始めるのであった。
「一体、何ヲシテイルノデショ~・・・?」
リチャードは窓から外を眺めながら口にした。
と、その時、
「お~い!リチャード!一寸、私の手伝いをしてくれないか?」
下からガオガオの声がした。
「ハ~イ!分カリマシ~タ~!!」
リチャードが答えると、先程の思いを断ち切り、ガオガオの元へと向かった。

しまじろう達が乗っているセレナは、京都縦貫道を北に進み、間もなく綾部JCTに差し掛かろうとしていた。
「どっちなの?」
しか子はJCTの案内標識を見るなり、怒り交じりで、サンカクに尋ねた。
「えっと、ま、舞鶴方面です・・・。」
サンカクは若干怯えながら答えた。
「本当よね?!」
「本当ですよ!」
サンカクが言うと、しか子はJCTのランプに入るため、ウィンカーレバーを動かし、そのまま舞鶴若狭道に入って行った。そしてセレナは、夜の舞鶴若狭道を只管舞鶴、そして小浜方面に向かって走行を続けた。
「一体、叔母さんは何処に行ったのかしら?」
みみりんは、窓の外を見ながら言った。
「もう大分遠くまで来たわね・・・。」
と、隣に座っていたらむりん。
「其れよりも気になっているんだけど、あの三角形の角のような物つけた土竜みたいな子、しまじろう達の知り合い?」
にゃっきいは疑問を浮かべながらしまじろうに尋ねた。
「そうだよ!彼はモグラ三兄弟の二番目の子で、サンカクって言うんだ。後の二人は、一番上がマルオ、そして三番目の子がシカクって言うんだ!勿論この二人も、マルオには頭の上に丸い角のような物を付けているし、シカクも四角形の角のような物を付けているんだよ!以前は、ちゃれんじ島で僕達とよく遊んでいたんだよね!」
と、しまじろうはにゃっきいを除く三人に問いかけた。
「そうだね!何か今回の旅はらむりんもそうだけど、とりっぴいの懐かしい友達に会ってばっかりだね!」
とりっぴいは朗らかな顔をしていたが、直ぐに怒りに満ちた顔を浮かべた。
「でも、其のサンカクが叔母さんを連れ去ったなんて許せない!きっと、マルオとシカクも何処かに隠れているんだ!」
そう言うと、とりっぴいは助手席のサンカクを睨み付けた。
「でもとりっぴい、僕はそのサンカクって子は、若しかしたら誰かの手下だと思うんだ!そうなると、恐らくボスが何処かにいて、叔母さんは其のボスの所に連れて行かれたんじゃないかな・・・。」
と、きりんたはしまじろう達のほうに振り向き、答えた。
「そうなの?きりんた・・・。みみりん、ちゃれんじ島でマルオ達と遊んでいた頃は、そんなに悪い子じゃなかったのに・・・。」
みみりんは、一番後ろの座席から、きりんたを見ながら言った。
「そうよね。私もちゃれんじ島に居た時、よく遊んだけど、そんなに悪い子じゃなかったわね。」
らむりんが続けた。
「ひょっとすると、モグラ三兄弟は、悪い子になっちゃったかも知れないよ・・・。」
とりっぴいがそう言うと、顔を強張らせた。其の様子をしか子が運転しながら聞いていた。
「ねえ、どうして私の叔母さんを浚ったりしたの?」
しか子は怒りを込めてサンカクに尋ねた。
「実は・・・、其の内分かると思います・・・。」
と、サンカクは話を終わらせようとした。
「其の内分かるって、教えてよ!サンカク!!叔母さんを浚ってどうするつもりなの?!」
しまじろうが代わりに聞いた。其の表情は怒りに満ちていた。
「じゃあ、しまじろう、これだけは言っておくよ・・・。あの夫人に、苦しめられた人がいて、其の人達を救いたかったんだ・・・。でも、この後のことは、君達がこれから行く所に行けば分かる。・・・今僕からはこれ位しか話せない。」
と、サンカクは怖々としながら話した。
「・・・だってさ、どうする皆?」
しまじろうは、しか子とサンカク以外の他の五人に問いかけた。
「いいんじゃない!後でちゃんと事情を話してくれるんだから!」
先ず、きりんたが答えた。
「そうよね。これ以上、サンカクを問い詰めたら可愛そうだわ。」
次にみみりん。
「じゃあサンカクに百歩譲ってそうしましょう。」
続いてらむりんが言った。
「私は、未だあの子のことは分からないけど、あの子のためよね!」
更ににゃっきい。
「とりっぴいもそうしよう!」
最後にとりっぴいが答えた。そしてしまじろうはサンカクに言った。
「分かったよ、サンカク!その代わり着いたら、ちゃんと話して貰うよ!」
と、しまじろうは未だに残る怒りを交えながら言った。サンカクは黙って頷いた。
サンカクはその後助手席で黙ったままであった。その時サンカクは思った。
(このままだと、本当にあの場所に誘導してしまう・・・。何とか少し足止めすることは出来ないのだろうか・・・。)
ふと、後ろを振り返る。しまじろう達は、こんな状態であるにもかかわらず仲間と会話を弾ませていた。会話の内容はちゃれんじ島のことが中心のようであった。サンカクは初めて見たピンクの猫の少女と麒麟の少年は誰なのかという疑問を抱いてはいたが、それでも多少はしまじろう達のことが気になるようであった。そんな思いを抱き、前に向き直した。すると、サンカクは何かに気付いたような表情を浮かべた。
(あ、これは・・・?)
サンカクが目に入れたのは、目の前のダッシュボードに置かれていたあれだった。
(これさえ使えば、少し足止めをさせることが出来るかも・・・!)
そう思うと、サンカクは早速動き出した。

間もなく、舞鶴PAに差し掛かろうとしていた。と、その時、
「は!」
サンカクは、舞鶴PAを示す案内標識を見て、声を上げた。
「あの?僕一寸トイレに行ってきても・・・。」
と、運転席のしか子に尋ねた。すると、
「しょうがないわね!皆はどう?」
しか子は後部座席のしまじろう達に尋ねた。
「あ、じゃあ僕も行きます!」
しまじろうが言うと、
「あ~!しまじろうったら、オシッコ我慢していたの~?」
きりんたが貶すように言った。
「そんなんじゃないってば!」
貶されたと思ったしまじろうは、きりんたに少し強めの口調で返した。するときりんたは、
「しまじろうったら、ちゃれんじ園に入園する前からその感じ変わってないね~。」
と、きりんたは昔を思い出すように言った。
そんな中にも、セレナは舞鶴PAの駐車場に止まった。セレナを駐車させるとしか子は、
「じゃあ、サンカク君としまじろう君、直ぐ戻ってきてね!」
と、しまじろうとサンカクに告げた。
「分かりました!」
と、しまじろう。そしてしまじろうは、スライドドアを開け、トイレに向けて少し小走りをしていった。そして、サンカクも同じようにトイレに向かって小走りで行った。
やがて、しまじろうは用を足し終わり、個室から出ようとしたその時である。
「これ位で、本当に大丈夫なのか?」
「多分大丈夫だと思うよ・・・。」
声が聞こえた。一人はサンカクであった。しかし、しまじろうはもう一人は直ぐに誰なのか分かった。そう思うと、トイレの個室から出てきた。
「何しているの?サンカク・・・?」
「は!しまじろう!!」
しまじろうに声を掛けられたサンカクともう一人は、驚いた表情をした。するとしまじろうは、サンカクと話していたもう一人に声を掛けた。
「あれ?モグラ三兄弟の末っ子のシカクじゃないの?どうしてここに?」
彼は、正方形の角のようなもの頭頂部をつけたシカクであった。すると、サンカクが口を開いた。
「いやあ、僕がトイレを済まそうと出ようとしたら、偶々会ったんだよ!な、シカク!」
と、苦笑をしながら答えた。
「そ、そうそう!サンカク兄ちゃん、この間旅行に行くって言って出掛けたんだけどさ、おいらもつい行きたくなって、兄ちゃんの後ついて来ちゃったんだよ!そしたら、まさかこんな所で会うとは思わなくて・・・。」
如何にも怪しげな口調で答えたシカクであったが、しまじろうは特に難色を示さず、
「ふうん、そうなんだ・・・。」
と、納得したような表情を作った。
(でも変だ!ここは高速道路で、車じゃないと簡単に入ることは出来ない筈なのに・・・。それに、モグラ三兄弟は、僕が見た限りでは何時も三人揃っていた筈・・・。)
しまじろうは疑問を抱くと、サンカクは
「じゃあシカク!僕はもう行くから・・・。僕のことはもういいから、シカクはもう帰ってくれるかな・・・?」
と、シカクに言った。
「そ、そうだね・・・。御免ねついて来ちゃったりして・・・。」
と、シカクが言うとサンカクとしまじろうはその場を離れた。
しまじろうとサンカクは先程のセレナに戻った。
「御免ね!皆待たせちゃって~!」
しまじろうは車内に入るなり、他の仲間に詫びた。
「其れじゃあ、行くわよ!サンカク君!案内頼むわね!!」
「はい。」
しか子の怒り交じりの表情に、サンカクは落ち込んだような表情になった。そして、一行は舞鶴PAを後にした。
そして、舞鶴若狭道を敦賀方面に向かって走り続けるのであった。
しかし、その後ろに尾行車が居ることは、未だ誰も気付いていなかった。
しまじろう達を乗せたセレナの少し後ろに、尾行車の青のRX-8は居た。
「あ~危なかった・・・。まさか、しまじろうに出くわすとは思っても無かったよ・・・。」
シカクが冷や汗をかきながら言った。
「しかし、あれは想定外だったな・・・。」
そう言ったのは、頭頂部に丸い角のような物をつけたモグラ三兄弟の長男、マルオであった。
「そうだね。もう少しで、おいら達の計画がばれる所だった・・・。其れに、あの黒猫の兄弟のことも・・・。」
と、シカク。
「其れに、サンカクがしまじろう達に見つかっちまうのも、俺達にとって見れば想定外だったからな・・・。」
マルオも冷や汗を浮かべていた。そんな中、シカクが前を走るセレナを見ながら言った。
「でも大丈夫だよ、マルオ兄ちゃん!さっき、PAでサンカク兄ちゃんと会った時、あることをしたって言っていたから・・・。」
「あること?」
「ああ!見ていればその内分かる・・・。」
シカクがそう言うと、ほくそ笑むのであった。

どれ位、舞鶴若狭道を走ってきたのだろうか。一行は小浜ICの近くまで来ていた。
「あ、次のICで、高速を降りて下さい・・・。」
と、サンカクはしか子に告げた。
「分かったわ!」
しか子は相変わらず怖々しい表情を浮かべていた。そして、ICの流出路の手前まで来た。しか子はウィンカーレバーを動かし、舞鶴若狭道から離脱した。そして、料金所のETCレーンを通過しようとしたその時である。
ピーピーピー。
ETC車載機から何やら警告音がした。その音がした刹那、
『通行出来ません。』
と、音声が流れた。しか子が徐行させながらETCレーンの開閉バーを見ると、開く筈の開閉バーが閉まったままだった。脇にある料金が表示される表示機には「4輪STOP停車 2輪ETC退避」「正しく通信が出来ません」「バック禁止」の表示が繰り返し出ていた。そして、セレナはETCレーンを通過できず、閉じたままの開閉バーの手前で止まった。
「あら?変だわ・・・?カードは確かに入っているのに・・・?」
と、しか子は助手席の前のダッシュボードに置かれた車載機を見た。すると、しまじろう達も不思議に思ったのか、
「先生!どうしたんですか?」
と、しか子に聞いた。
「どうも、この機械がエラーを起こしたみたいで、料金所を通過できなかったのよ・・・。」
「え?そうなんですか・・・。」
しまじろうは納得したようだった。
「そう言えば、ついさっき高速に乗る時は、ちゃんとあのバーが開いていたよね。」
と、とりっぴいは閉まったままの開閉バーを見ながら言った。
「ちゃれんじ島には高速道路が無いから、みみりんは良く分からないけど、何か大変なことになったみたいだね。」
と、みみりん。するととりっぴいが、
「しか子先生、車をバック・・・あ!」
とりっぴいが振り返ると、後続車が来てしまっていた。すると、
「其れじゃあ、このまま身動きが取れないじゃないの・・・?」
にゃっきいが不満を漏らすと、
「そうよね。私達どうなるんだろう・・・?」
らむりんも不満を募らせた。
「とりっぴい君、さっきバックさせるように言ったけど、あそこにも出ている通りETCレーンでバックはいけないのよ。」
と、しか子は、先程からエラー表示が出続けている料金の表示機を指しながらとりっぴいに言った。
その時である。料金所の係員である男性がブースで止まったままになっていたこちらに気付き、少し小走りでやってきた。しか子は、運転席の窓を開けた。そして、係員は運転席の所まで来た。
「お客様、すみませんがカードを出して貰ってもいいですか?」
係員は、運転席のしか子にカードの提示を求めた。しか子は助手席側にある車載機に手を伸ばし、其処からカードを取り出すと、
「はい、これですが・・・。」
と、しか子は係員に困惑した表情でカードを渡した。
「え~っと、有効期限は切れていないみたいだな・・・。お客様はどちらから?」
係員はカードに書かれている有効期限を囁くように確認すると、流入ICを普通のトーンに戻し、尋ねた。
「えっと、京都縦貫自動車道のICですが・・・。」
しか子がそう言うと、
「京都縦貫道の何ICになりますか?」
係員は更に聞いてきた。そしてしか子は、流入ICを答えた。
「分かりました。其れでは、カードを確認致しますので、あちらに車をつけて貰っていいですか?」
と、係員は料金所を出た左側にある駐車スペースの出入り口の先に停車させるように求めた。
「はい、分かりました。」
しか子が言うと、係員は運転席の窓から離れ、料金所の事務所に向かって行った。離れると、運転席の窓を閉めた。暫らくすると、閉じたままだった開閉バーが開かれた。
「あ!ゲートが開いたよ!」
しまじろうは開いた開閉バーを指して言った。そう言うと、しか子は無言のままセレナを発進させ、指定された場所に再びセレナを止めた。
其の様子に、後続車で、尾行車でもあるRX-8の車内にいたシカクがほくそ笑んだ。
「やった!見事に引っかかったぞ!」
そう言うと、RX-8は発進し、料金所を抜けた。そして、しまじろう達のセレナを横目にマルオが言った。
「おい、シカク、さっきやったことって?」
「そうだよ。さっき、サンカク兄ちゃんが、あの車のETCカードをこっそり抜き取って、あのカードにおいら達で一寸仕掛けをね!若しかすると、ここであそこに先回りできるんじゃないかなって思って・・・クヒヒ・・・。」
と、シカクは忍び笑いをした。そうしている間に、RX-8はセレナを追い抜いた。

一方、しまじろう達を乗せたセレナの車内では、
暫し待つと、先程の係員が料金所の事務所の方からやってきた。すると、しか子は再び運転席の窓を開けた。開けると係員は、しか子から預かったカードを見せながら、
「お客様、こちらのカードなんですが、若干汚れていたみたいで、それでゲートとの通信不良が原因で通過できなかったようです。其れと、料金の処理は出来ましたので、このまま行って貰って大丈夫ですよ!」
そう言うと、係員はカードをしか子に手渡した。しか子がカードを見ると、確かに黒く汚れている形跡があった。
「はい、有り難う御座います!」
礼を述べると係員は、
「ご利用有り難う御座いました!其れではお気をつけて・・・。」
係員も礼を返した。そしてしか子は窓を閉め、受け取ったカードを車載機に戻した。そして、再び発進させた。発進させると前を向いたまましまじろう達に詫びた。
「皆御免ね!一寸アクシデントがあったけど、でも何とか大丈夫だったみたいだから・・・。」
「でも、一寸吃驚しましたよ。開く筈のゲートが開かなかった物で・・・。」
と、しまじろう。
「先生も初めてだったわ。でも変ね?どうしてカードが汚れちゃったのかしら・・・?入り口では特に何事も無く通過できていたのに・・・。車載機の中が汚れていたのかしら・・・。」
と、チラッと車載機を見たが、直ぐに正面を向き運転を続けた。
「そう言えば、高速道路の料金所も警察の一部なんだよね。」
と、きりんたは思い出したように言った。すると、
「へ~そうなんだ・・・。」
と、しまじろう。
「前にライオンポリスから聞いたんだけど、例えば銀行強盗が高速道路を使って逃走したとすれば、入った料金所から警察にそのことが伝わって、其々の出口に警戒するように指示を出すことがあるんだって!」
きりんたは軽い豆知識を口にした。
「さすがきりんた!やっぱり将来警察官になるだけあるね!」
と、とりっぴいがきりんたを称えた。
「へへ!そうかな・・・?」
と、きりんたは右手を顔の後ろに持って行き、若干頬を赤く染めていた。
そして、セレナは夜の国道27号を敦賀方面に進んでいた。

次回予告
しまじろう「やあ、皆!遂に僕達は、サンカクの案内で、しか子先生の叔母さんが浚われた場所に向かったんだ!そんな中、僕にとっては懐かしいあの人物と出くわしたんだ。一体何をしていたんだろう?そして、僕達は先生の叔母さんが浚われている場所に辿り着けるのか?次回、第9章 監禁場所への道標おっ楽しみに!」

後記
今回は、監禁場所への移動がメインであった。特に、夜の京都縦貫道や舞鶴若狭道を走る姿が映像化されたかも知れない。そして、暫くは舞台が京都から福井(小浜)に移る訳である。京都縦貫道や舞鶴若狭道の沿線出身の方は兎も角、小浜の方も若しかしたら歓喜したかも知れない。と言うことで、自分も夜のドライブと言うのが好きだったりするので、今回は其れを入れた次第である。所で、少し脱線するが、舞鶴若狭道大飯高浜IC~小浜西ICには、何と「鹿野トンネル」と言うトンネルが存在する。これは、しか子の名字が「しかの」であるから何となく記してみたかっただけであるw(執筆時にはそのこと知らなかったしwww)

お知らせ
次回の第9章「監禁場所への道標」は、本来、来週22日にうp予定でしたが、都合によりうp出来ないので、予定を前倒し、17日にうp致しますので御了承下さい。尚、第10章は予定通り29日にうpします。


其れではここからは、今日のしまじろうについてである。(BS11で視聴している方は、8月31日以降であればネタバレ要素が無くなる。)

今週は、縞野一家がしまたろうの実家に帰省しがてら、夏山をハイキング(トレッキング?)すると言う展開であった。今回の展開としては、暫くしまみみとりにゃきが登場する話ばかりだったので(はなが交じっていたこともあったが・・・)縞野家の話は何か新鮮味があった気がした。
それにしても、電気・ガス・水道も無いバンガローで一泊するとか、木材で火種を作って火を起こすとか、湧水で飲料水確保とか、殆んどキャンプを超えて、サバイバルをしているようにも感じた話であった。

そして、次回は今日の続きである。(今日が前編だったので、次回は後編。)しかも、次回は今年3月以来、久々にTXNの有る地域で視聴予定である。と言うことで、次回は今日もそうであったが、普段視ている中では出来ないことが、出来るので少し楽しみである。(視れればの話だが・・・。)次回も期待したい。

所で、今回は2週連続の続き物であった。続き物の場合は、大体サブタイトルも違うこともある。しかし、今回はサブタイトルに「前編」と「後編」が付いていた。実は、サブタイトルに「前編」「後編」が付いたのは、未だ1回しかなかった。
其れは、第27・28話「ドキドキもりの ふしぎ」である。
しかも、この時は「前編」「後編」は平仮名で「ぜんぺん」「こうへん」と記されていた。そして、今回は漢字で記されていた。しかも、仮名が降られていなかったことに疑問を感じた。
普通、この様な子ども向けアニメには仮名が降られている筈なのに、何故か無かったのが気になった。

所で、しまじろうのわお!が始まって以来、初めてサブタイトルに漢字が付いた話でもあった。(第86話「よわ虫 なき虫 おこり虫」で、漢字が使われていたが、其れはしましまとらのしまじろう第27話Bの再放送であったので除外。)
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