ちゃれんじ園 オフ ~狙われた子役(スター)・人気の座を手に入れろ!~ 第13章

さて、今週も前作の続きをお送りする。

其れではスタート!

             第13章 笑顔で帰ろう!
「たまさぶろう君!調子はどう?」
しか子がそう言い、病室のドアを開けた。
「あら、しか子先生に皆も!態々有り難うざます。」
たまさぶろうが寝ているベッドの脇には、まどかとサイ監督が椅子に座っていた。
「しか子先生ですか?僕は大丈夫ですよ!」
其処には、何時もと殆んど変わりないたまさぶろうが居た。ベッドは起こした状態になっていて、殆んど座っている体制になっていた。
「ひょうどうさん、この病院に運び込まれた時は、やはり嬉しかったですか?」
いぬ子がまどかに尋ねた。
「それは嬉しかったざます!本当に、家のたまさぶろうちゃんをここに運んでくれた其処の三人にはとても感謝しているざますよ。」
まどかはさくらこ、きっこ、メエメエの三人を顔で指した。
「でも、さくらこちゃんときっこちゃんは、どうしてこの病院にたまさぶろう君が入院していることが分かったの?」
くう子が三人に尋ねた。
「私達は偶々、このメエメエ博士が道に迷って、道を聞こうとした所がこの病院だったんです。」
「そしたらのう、あの土竜の兄弟がたまさぶろうを負ぶっていたもんじゃから、最初はここに家族の方や撮影スタッフが入院していると言うことに気付かなかったが、ここに居るまどかさんが、集中治療室に来た時にやっとわかったんじゃよ!」
「だから、メエメエ博士が道に迷ってくれたお陰って所かしらね!」
きっこ、メエメエ、さくらこの三人はあの夜の出来事を話した。
「先生も、ジジ様の別荘に戻った時、さくらこちゃんときっこちゃんの姿が無かったから吃驚しちゃったわ!でも、ジジ様がメエメエ博士に連絡を取って、さくらこちゃん達も無事だってことが分かって、一安心よ。」
「あ、しか子先生、連絡しなくて御免なさい!」
きっこは連絡すると言うことを忘れ、しか子に詫びた。
「良いのよ、きっこちゃん。たまさぶろう君を、寝る間も惜しんで看てくれたことは、先生もとっても感謝しているわ。本当に有り難う!」
「たまさぶろう君、調子はどう?」
「見るからに元気そうだな。退院は近いのかい?」
しんいちとくにあきが、たまさぶろうの枕元に寄った。
「確か、ほっぷ組のしんいちとじゃんぷ組のくにあきだっけ?君達も来ていたのかい?・・・あそう言えば、しか子先生の他に、いぬ子先生とくう子先生も居たな・・・。」
たまさぶろうは、クラスメイト以外の人物が混じっていることに気付いた。
「さっき、先生に診察を受けてもらったけど、多分2・3日位で退院出来そうだって!ママや監督と殆んど同じ位だって言っていたから、僕も安心だよ!」
「ぶう、あんなことがあったってことをぞうたが知ったら、どんな顔するんだろう?」
「あのぞうたのことだから、きっと吃驚するよ!」
ぶうたとかんたが、其の様子を見ながら呟いた。
「所でたまさぶろう。たまさぶろうは、まさひろ君のこと知っている?ここに居るシン君の従兄弟なんだ!」
しまじろうが其のことを尋ねると、今まで穏やかだったたまさぶろうの顔付きが変わり、少し真面目そうな表情を浮かべた。
「勿論、知っているさ!まさ兄のことだろ?・・・ま、僕を狙うだろうとは思っていたけど、本当にあの時、目を覚ましたらそいつが居るなんて考えられなかったよ。最も、シンの従兄弟だってことは、初めて知ったけどな・・・。」
「じゃあ、あのまさひろ君に狙われているってことは知っていたの?」
みみりんが驚愕の表情を浮かべたまま尋ねた。
「ああ。まさ兄が芸能活動を休止した時から、何と無くな・・・。まさ兄は、僕が芸能界に入った時には、まるで本当の兄のように扱ってくれて、先輩スターの中では凄く尊敬していたのに、僕が人気を出し始めると、急に人が変わるなんて・・・。」
そしてたまさぶろうは、まさひろの話を真剣な顔付きで話し始めた。
其の話は、殆んどまさひろを説得した時に、しか子達が言っていたことや、本人の自供と同じことを述べていた。やがて、事件の話になった。
たまさぶろうは、まさひろがもう一度、自分を抜きたいと思っていると言うことは既に知っていた。勿論、そのために自分を苦しめて、あらゆる手段を使ってでも抜きたいと思っていたことも。
表向きでは、何時もと変わらぬスターとして振舞う一方、裏向きでは「こんなに人気になると、嘗て、僕並みのスターだったまさ兄は黙っていないだろうな・・・。」と思い、何時自分が痛い目に合わされるのかと言うことを心配していた。
だが、子役俳優の中では、一番のスターとして輝いている自分が、そんな些細な悩みを引き摺っている訳にも行かなかった。其のことを何度か、まどかとも話したことはあったことを語った。だがまどかも毎回「気にしなくて良いざます」と言うことしか言っていなかった。そんなこともあり、まさひろのことは、マネジャーや事務所のサイ監督含むスタッフに打ち明けることは無く、心の奥底に収めることにした。
そして、運命の軽井沢での地方ロケに出る直前、公式サイトでは其の知らせが載ったが、其の際、まさひろはチェックしていたらしく、「ロケを中止しろ!さもないと、お前を苦しめる!」と自宅に、何者かが変声機を用いて脅迫電話が掛かってきたことを、まどかは述べていた。だが、まさひろの仕業だと言うことはもう分かっていた。そして、「ロケ中に何かが起こりそう・・・。」と思った。
このことを知ると、これ以上は目を瞑れなかった。其れを察したまどかやサイ監督は、警戒こそしていたものの、たまさぶろうにはやはり、「気にするな」としか述べなかった。だが、やはり気にせずには居られなかった。
ロケの最中では、何時もの調子で振舞っていたが、何時襲撃に来るのかと言う恐れも覚えながら仕事をしていた。其の後、事故が起こったのである。事故の記憶は未だに飛んだままだったが、其の直後から奇妙な夢を見たことを話した。
其の夢の中では、ある水色の妖精のような人物が、「嘗ての盟友に襲われた」と言うことや、「このままだと、芸能界から君は消される」ことを伝えていた。
其のことを話すと、しまじろうは其の人物について教えてくれた。
たまさぶろうはプニたんのことを知ると、とても感謝したいと言うことを述べていた。
若し、プニたんが居なかったら、最悪、命を落としていた状況だったのである。とりっぴいはこれから、プニたんを描いた絵本作家の記念館に行くと言うことを言うと、宜しく伝えるように言った。
そんな話の後、自分が監禁現場で意識を失うまでのこと、特にドカペやマサシのことを話し、たまさぶろうに付きっ切りで看ていたさくらこ達も、病院に運び込まれてからのことを話してくれた。
最初は集中治療室で、手当てを受けていたが、夜明けが近付くと、容態は安定に向かった。こうしたこともあり、日の出までには一般病棟に移れたのだという。
一般病棟に移って暫らくは意識が無かったが、其れでもさくらこ達は、意識が戻るまで見守っていたのだという。
さくらこは、彼の意識が戻り、瞼が開いた瞬間のことは一生忘れないと言うことを語り、きっこは意識が戻ると、「さくらこにきっこか?」と名前を呼んでくれたことを話してくれた。
そして、たまさぶろうを搬送したドカペとマサシのことをしまじろうが尋ねると、軽症で既に退院済みだった他の撮影スタッフに連れられ、両親の元に帰ったことを話していた。
そんな話をした後、又撮影が終わって、元気な姿でちゃれんじ園に来て欲しいと言うことを誓い、一行は病院を後にした。

病院を後にすると、今度はメエメエが、新潟で用事があると言うことで、一行とは佐久平駅の新幹線改札で別れた。そんな中けんとは病院に居る間は、黙りながらたまさぶろうの様子を見ているだけだったが、佐久平駅に戻ってくると、これから鉄道を使うと言うこともあり、テンションが上がっていた。
佐久平駅からの小海線の列車はやはり、けんとの望み通りの車両だった。
「やった!キハE200系だ!僕、一度は乗りたいと思っていたんだよね。何と言っても、他のキハ110系と違って、ハイブリッドカーだからね!」
「本当に、けんとは電車が好きだな~・・・。」
「あ、これは“電車”じゃないよ。“電車”って言うのは、電気で動く列車を言うんだ。でも、この小海線は非電化、つまり電気を使っていない路線だから、“電車”じゃないんだ・・・。」
「僕は、けんと君から鉄道の知識を色々と知れたから良かったよ!有り難う!」
そんな話をけんととくにあき、しんいちはしていた。
佐久平駅から小諸行きのハイブリッド列車に乗った一行は、先ずは小諸駅を目指した。やがて、小諸駅に着くと、今度は軽井沢行きの電車に乗り換えることになったが、けんとが一行を上手く誘導し、問題無く乗ることができた。
道中、けんとは特徴的な駅については色々なことを一行にしていた。しまじろう達も最初は退屈そうだったが、電車で水族館に行ったことを思い出し、あまりけんとを落ち込ませてはならないと思い、其処は抑えることにした。
こうして一行は、無事に中軽井沢駅に到着した。中軽井沢駅に着くと一行は、歩いて記念館を目指した。
記念館の玄関には既に、館長が待っていた。
「皆さん、ようこそ。ここが私の母、もりもとよしこの記念館です。母は生前、「よっぴー」の愛称でも親しまれていました。そして私は、ここの館長でもあり、娘のかげしまきょうこと申します。一部のファンからは、「あんこ先生」と呼ばれています。宜しくね!」
其処に居たのは、白いカナリヤで、化粧も決まっているかなりの美人の館長だった。
「宜しくお願いします。館長さん。早速ですが、ご案内をお願い致します。」
「はい、畏まりました。」
そういい館長は、一行を記念館の中へと誘導した。

一行は先ず、記念館を見学した。記念館の目玉の一つである読書スペースにはやはり、しまじろうがプニたんを描いたあの絵本もあり、しまじろう達は、其の絵本の国で起こった出来事を思い出していた。
一行は一通りの見学を終えると早速、本題を尋ねるのであった。
館内の片隅にある講習室に招かれ、しまじろうは早速プニたんが描かれている絵本を館長に見せた。
「この絵本はね、私の母が描いた作品の中では一番ヒットして、様々な子ども達が読んでくれたそうよ。」
「一番の見所はやっぱり、この絵本に出てくる王様と女王様が喧嘩する所ですか?」
「そうよ。他の子ども達から寄せられたお手紙の中にも、そうした声はかなりあったわよ。」
「そうなんですか・・・。」
みみりんがそう呟いた。
「其れで館長さん、ここのページを見て頂けますか?是非、館長さんに教えて置きたいことがあるんです。」
しまじろうはそう言いながら、プニたんのが描かれているページを開いた。館長は首を傾げつつも、其のページに注目した。落書きがあったと言うことは直ぐに分かった。
「この顔の落書きのことを言いたいのかしら?」
館長はプニたんを指で指し示しながら尋ねた。
「はいそうです!館長さん、信じて頂けないかも知れないですが、実は僕、この絵本に関して、不思議な体験をしたんです。」
しまじろうは早速、其の絵本の世界に入ったと言うことを語り始めた。この話は、しまじろうのみならず、みみりん、とりっぴい、にゃっきい、そして、しまじろう達から色々と聞いて、少しは理解できたらむりんが話した。
しまじろうが幼少の頃に、愛読していた際、「王と女王が喧嘩したら知らせて欲しい」と落書きに伝えていたこと、其の喧嘩は自分自身が愛読しなくなったために起こってしまったこと、そして何よりも、成長した落書きに会えたことを伝えた。其の落書きには、この絵本の国で、後に干ばつがあったことを知らせた時にも教えてくれ、そして解決に向かっているあの騒動も知らせてくれたと言うことを語った。
そんな一連の話を聞くと、館長は思いを述べた。
「実はね、私の母親は、「本当にこの絵本を好きになった子には、絵本の守り神が現れる」って思いで描いたのよ。きっと其の、プニたんって子は、しまじろう君がこの絵本を好きになってくれたお礼に、来てくれたのね。でも、この世界の中に入ったことがあったり、絵本の声を聞いたって話は私も吃驚しちゃったわ。SFやファンタジーな世界なら分かるけど、まさか本当にあるなんてね・・・。だから、其のプニたんって子をこれからも大切にするって言うなら、其の絵本も大切にしてあげなね。又、絵本の中で、王様と女王様が喧嘩することの無いように・・・。」
「はい、有り難う御座います!」
しまじろうは館長に礼を述べ、ページが開かれたまま、しまじろうの手元に返された。
返された其の時だった。しまじろうは、絵本の中から何か声が聞こえると思い、耳を傾けた。
「ん?如何したの、しまじろう。」
其の様子にとりっぴいが尋ねた。
「今、プニたんの声がしたような気がしたんだ!」
「きっと、館長さんに教えてくれたことに、感謝したのかもね!」
「そうかも。私も一度は、この絵本の国に行ってみたいわ・・・。」
にゃっきいとらむりんには聞こえはしなかったが、しまじろうのことを信じて返した。
「しまじろう君達、来てくれて有り難う。このことは母に伝えておくわね。きっと母親も喜んでくれるわ・・・。」
館長は亡き母を思い、ふと上を見上げた。
「所で館長さん、同じ絵本作家のたま子先生のことは知っていますか?」
らむりんがたま子のことを思い出し、尋ねた。
「ええ、知っているわ。一番人気だったのは、蝸牛のつむりんと亀ののろりんが、悪事ばかりを起こしているアルマジロのアルマジロ大王に挑む「つむりんとのろりん」シリーズが有名だったわね。貴方達は知っているかしら?」
「うん、とりっぴい達、其の絵本の中にも入って、つむりんとのろりんと一緒にアルマジロ大王と戦ったこともあるから!」
とりっぴいは特に躊躇い無く語った。
「とりっぴいったら、又何時もの調子で・・・。」
らむりんは困惑しながらそう呟いたが、館長は特に首を傾げなかった。
そんなやり取りを横目にしたいぬ子が館長に向けて言った。
「館長さん、今回はお話を頂きまして有り難う御座いました。」
「後、この記念館もご案内して頂いたことも、本当に有り難う御座いました。」
くう子も又、礼を述べた。
「ええ、どう致しまして。皆!絵本も皆の大切な友達よ。だから気に入った絵本を見つけて、何度も呼んであげて、ずっと絵本と友達で居てあげてね!後、私も絵本を書いているから本屋さんや図書館に行った時には、是非探してみてね!特に、私の愛称の由来にもなった「アンコロ餅と黄な粉餅」はかなりお勧めよ!あの絵本が、かなりヒットしたのが切欠で、私はあんこ先生って呼ばれるようになったの。」
館長は一行に伝えた。
「僕、家にあるラットマンの絵本、大切にする!将来、ラットマンのようなヒーローになりたいから!」
「僕は毎週視ているアニメのテレビ絵本を大切にしますよ。」
しんいちとくにあきがそう語った。其れを切欠に一行は各々の大切にしている絵本のことを語り始めた。館長はそれには黙って微笑んだ。
こうして一行は、館長に感謝の気持ちを伝えながら、記念館を後にした。

其の後、一行は再びしなの鉄道で一駅先の軽井沢駅に移動した。
館長は中軽井沢駅のホームまで一緒に行き、一行が電車に乗るまで見送ってくれた。一駅と言うことで、電車はあっという間に軽井沢駅に到着した。
駅に着くとやはりけんとが、昔はここから横川に向かう線路があったと言うことを話し、旧駅舎の片隅に保存されている電気機関車を指し示し、其れを連結して、この先の坂道を上り下りしていたことも話していた。勿論、何故電気機関車を連結して坂道を上り下りしなくてはならないのかと言うことも忘れていなかった。
この後は、東京行きの新幹線に乗ることになっていた。けんとは暫らく鉄道を使えると言うこともあり、未だに上機嫌になっていた。そんな中一行は、新幹線が来るまで時間があるので、一旦北口のペレストリアンデッキに出てみることにした。
既に夕焼けが近く、初日に長野に向かっている道中で見た浅間山は夕日が染まっていた。だがしまじろうは、初日と比べると其の浅間山は近くに見えた。そして、其れを見ながら、あの夜のことや、プニたんのことを思い出し、悲しげな表情を浮かべていた。
「しまじろう、やっぱりプニたんに又会いたいの?」
其の様子を見ていたみみりんが後ろから声を掛けた。しまじろうは、みみりんの方には振り向かずに答えた。
「僕・・・やっぱり、プニたんと一緒に過ごしたいよ・・・。特にはなちゃんは、プニたんを可愛がってくれると思うし・・・。」
既に声は掠れかけていた。
其処に、駅舎の入り口の所で三人で話していたとりっぴい、らむりん、にゃっきいの三人もやってきた。
「でもしまじろう、とりっぴいはしまじろうの家でずっと過ごすことになったら、最初は楽しいと思うけど、やっぱり父ちゃん、母ちゃん、祖母ちゃんや、とと・りり・ぴぴが恋しくなって、帰りたくなるよ。」
とりっぴいは何時もの雰囲気とは違う真面目な発言を、同情する表情で話した。
「とりっぴいの言う通りだわ。プニたんと別れる時にも言ったけれど、プニたんにとっては絵本の国が家なのよ?若ししまじろうが、絵本の国に又行ったとしても、帰りたくなるんじゃないかな?」
「そうよ。しまじろうが絵本の国で、プニたんと一緒に過ごすことになったら、はなちゃんとも別れなくちゃいけないんだよ。未だ幼くて、しまじろうを困らせることもあるはなちゃんとさよなら出来るの?」
らむりんやにゃっきいも、しまじろうを説得した。
其の言葉を聞くとしまじろうは、四人の方に顔を向け、とうとう感情が頂点に達し、咄嗟にみみりんの胸の辺りに顔を預けた。
みみりんは突然、顔を抱かれたことに驚いたが、何も思わずしまじろうをそっと抱き締め、目を閉じた。
「しまじろう・・・。」
其の姿に、他の三人は黙って見守っていた。
「皆~!そろそろ新幹線が来る時間になるから、行きますよ~!」
新幹線改札の所にある発車標を確認してきたしか子が戻ってきた。後ろからは、いぬ子とくう子、リチャードが新幹線の中での食事用として、駅構内のNEWDAYSで仕入れた荻野屋の峠の釜飯と、ペットボトル入りのオレンジジュースが入ったビニール袋を人数分持っていた。他の一行は、三人から釜飯とジュースの入ったビニール袋を受け取り始めていた。そんな中、しか子はしまじろうのことは直ぐに理解した。未だにみみりんに抱き締められたままのしまじろうに、しか子が励ますように声を掛けた。
「しまじろう君、ホームに移動しても、そのままでいてもいいけれど、新幹線が来るまでだよ!ずっとそのままだと、みみりんちゃんも余計に疲れちゃうからね!・・・後、何時までもそのままだと、あのプニたんちゃんもあの時のように悲しくなるわ!だから、新幹線に乗ったら、プニたんちゃんが皆に、良く笑顔を見せてくれたように、しまじろう君も笑顔で帰ろうね!」
しか子の言葉も、しまじろうは黙って聞いていた。
この時しまじろうはふと、幼少の頃に愛読していたあの絵本を思い出していた。其の光景は決して、デジャ・ビュでは無かった。
プニたんが生まれた、あの日のことだった。

次回、愈々最終回! おっ楽しみに!

後記
さて、前2作は、この後エピローグも続けて掲載したが、今回は敢えてエピローグは次回に掲載することとした。
去年の映画「しまじろうとえほんのくに」の要素が入ったストーリーも間も無くクライマックスである。
果たして、どんな結末を迎えるのか?次回まで待たれよ!


其れではここからは、今週のしまじろうについてである。(BS11の方は、1月23日の放送になる。)


今週は意外なことに・・・。
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「こはく」出演回だった。

今まで、「こはく」が出る回と言えば、自然に纏わる話(再放送も含む)だったので、しまじろう・はなの“従兄弟”を世話するこんな話が、「こはく」になるのは意外だと思った。

そんな今回の話は、先週に続き2週連続ではな主演回だった気がする。(これにより、縞野一家は精勤を達成。)
話は、しまたろう方(何故、しまたろう方と言えるのかは後述)のおじ・おば(しまたろうの上なのか下なのか不明なので、このように表記する。)が買い物中、しまじろう・はなにとっては、“従兄弟”に当たる子を世話することになったと言う話であった。
そんな中はなは、さくらが“従兄弟”にあやされる姿を見て、防衛機制の一つ、「退行」(赤ん坊帰り)を引き起こすと言うものであった。でも、其の姿を見たしまじろうも又、「僕もはなちゃんが生まれた時はああだった。」と話していたが、「良く覚えているな~。」と感じた。(そもそも、しまじろうは5歳と言う設定だから、覚えていても不思議ではないが・・・。)

では、この点から・・・。

「赤ん坊帰り」は、第二子が生まれたら第一子は必ず引き起こすのかと言うと、そうとも限らない。自分の場合、兄が居るが、親が上手く兄に、「弟が生まれる」ことや「育てている」と言うことを伝えてあったので、そのようなことは起こらなかったことを聞いた。しかも、妊娠中でさえも、兄は“胎動”を伺うことがあったというので、当時幼児だったとは言え、上手く兄にも理解は出来たようだった。
このように、「第二子以降が生まれる」ことになった場合、親は第一子や、新たに“兄”や“姉”になる子に、母親が妊婦の時は積極的に“胎動”を覗わせたり、積極的に世話をさせたりし、「退行」が起こらないようにして欲しいということが言える。

では次に、今回新たに“親戚”が登場したので、彼について触れようと思う。

彼は「しまと」土讃線を走っている特急ではないw(しまんと)と言い、名前や顔の感じから、しまたろう方の親戚であることが言えるだろう。(フルネームは恐らく、「縞野 しまと」だと感じる。)

と言う訳で去年8月に、メインキャラの親族を探った際の家系図に手を加えてみた。
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恐らくこうなるだろう。

今回は、“おば”は2カット程で登場した(台詞は無し)が、“おじ”が登場しなかったのでこのようになるが、その“おば”(しまと君から見ると母)が、何と無く“さくら似”なので、そうした特徴から、彼女はしまたろうの“義理姉妹”だろう。
そして、今回未登場の“おじ”は、しまたろうの兄(伯父)か弟(叔父)のどちらかと言うことになり、縞野家の特徴から名前に「しま」が入っているものと推測される。

因みに、しまと君だが・・・。
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第71話「しましまが いっぱい!」の時には居ないので、恐らく最近生まれた従兄弟なのだろう。でも、“おばらしき”人物は誰なんだろう?

そして、このしまと君がしまじろう・はなの従兄弟と来ると・・・。
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自分的に、さくら方の従兄弟のトミーを思い出す。

近年登場したゲストは、「ゲスト登場と見せかけて、数ヶ月先に再登場する」傾向がある。其れを考えると、このしまと君も数ヶ月後に再登場しそうな感じである。ましてや、親族キャラなので其の可能性は高いだろう。
そして、しまと君の容姿としては、何と無くこどもちゃれんじBabyのしまじろうにも見えてくる。実際、こちゃれBabyのエデュトイである起き上がり小帽子の格好を見ると、今回のしまと君の姿にそっくりである。

しまと君のモデルが、こちゃれBabyのしまじろうなのかと言うのは定かではないが、似ていると言うところからそんな感じがした次第である。

嘗て、今回のしまと君に似た“ある人物”が登場したことがある。
其れはしましまとらのしまじろう第373話「小さくなーれ!」での話である。
こちらである。
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さて、彼は誰でしょう?



正解は、「しまじろうが“幼児化した”姿」である。

この時の話は、はながさくらに甘やかされている姿を見て、しまじろうもふと“退行”してしまうのである。勿論、そんな姿にさくらは咎めた。
そんな時、公園で遊ぶ約束があり行ってみるが、未だ誰も来ていなかった。其処でふと、「自分が赤ん坊に退化したら・・・」と言う思いを懐いたその時だった・・・。

比較してみると・・・、
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しまと君
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幼児化したしまじろう

確かに、似ていると言えば似ているかも知れない。だが、画像にある通り、常に帽子を被っていたため、完全に似ているかという判定は出来かねる。
そしてこの時、はなはこの姿を見て「お兄たん!」と分かったが、其れ以外のみみとりらむやさくら、ドカペはこれが幼児化したしまじろうだと言うことは分からず、“赤の他人”に見えたようだった。余談だが、名前を聞かれた際「ちまじろ」と答えていた。(後の第460話「はなちゃんがお兄ちゃん?」でも、誕生日のことから、しまじろうを“弟扱い”し、「ちまじろ!」と呼ぶ一幕があった。)

次に、前回も触れたが「はなは昔、今よりも幼い感じだった」と言う点である。
どんな点で幼かったのかと言うと、“自力歩行”の点である。はなは今だったら、例えさくらと一緒でも、自力歩行をしている。
だがしまとら当初はと言うと・・・。
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そう、ベビーカーに乗る描写があったのである。
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これは「はっけん!」にリニューアルしてからも、こんな描写があった。
だが、ヘソカ以降だと無いので、はなが今よりも幼い印象があったというのは、「はっけん!」の頃までと言えるだろう。

勿論、今は先週、「赤たんじゃな~い!」言っていたように、「言葉遣いが未だたどたどしい幼児」という描写であろう。

所で、今回のように「赤ん坊の従兄弟が居る」と言う描写は嘗てもあった。
其れは、しまじろうヘソカ第77話「はなちゃんの金メダル」でのことである。
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画像から見て分かる通り、らむりんの従兄弟である。
しかもこの時のらむりんは、「母(ゆめこ)の妹(らむりんから見たら叔母)に赤ん坊が生まれた。」と、血縁関係も言っていたのである。今回のしまと君のように、「ひょっとすると、しまたろう方の親戚だろう」のような曖昧さが無いという違いである。

そして、今回のこの話だが、育児のことについてふんだんに触れられていたので、まあいいだろう。唯、う○この描写はもっと変えられたと思うが・・・。あの時期に見せるアニメとしては、何か首を傾げたい。単に、“オムツ交換”のみで良かった気もする。
更に、「退行」したはなにも、さくらは様々な名言を残し、全てが良かったのかと言うとそう言う訳にも行かない。

出来れば「退行」を起こしたはなには、「はなちゃん、しまとちゃんに取って、はなちゃんは"お姉ちゃん"なんだから、泣いてちゃみっともないでしょ?」とさくらが声をかけてあげても良かった気もする。(其の後の「はなちゃんは、立派なお母さんになれるわ」と言ったのは認めるが。)

其れと終盤で、しまと君一家が帰路に付き、一家でアルバムを見ていた際に、あの記号の描写が無ければ、今回こそは満点を上げれただろう・・・。「しまじろう 2歳」とか、「はな 1歳」、「しまじろう3歳の誕生日」みたいに書けただろ!どうしても方針に従いたいのなら、あの記号はマジ要らん!

さてアニメ以外だと、歌パートでは「スッキリおきたいそう」と「けのうた」の二曲が歌われた。(多分、「スッキリおきたいそう」は初見。)
そして何よりも良かったのは、「みみりんそうだんしつ」の内容が変わっていたことである!

振り返ると、彼是3,4回も「花はどうして様々な色があるの?」と言う内容で、飽き飽きしていた中、「家の蟋蟀が動きません」と言う内容になったのはとてもいいことだと感じた。其の中で、残念な結果にはなったものの、「バッテリー式の電化製品は充電が切れても、電源に繋げば復活するが、動物の命は一つであるから、命を大切に!」と言うことにも触れられていたので、これはこれで良い気がした。

だが、今回も責めて「花の色」の時と同様、何処の誰が質問をしたのかと言うテロップが欲しかった所である。(「○○けん(きょうとふ・おおさかふ・ほっかいどう・とうきょうと)○○し(まち(ちょう)・むら(そん)・く) ××(本名でも良ければ、“ペンネーム”でも良いだろう)君(ちゃん)△さいからのしつもん」のような感じで。)
そして最後には、「○○君、蟋蟀は残念だったけど、次はきっと大丈夫だよ!頑張ろうね!」と言った感じで、“エール”を贈って欲しかったようにも感じる。(今回は一度も“相談者”の名を呼ばれなかったので、本当に何処の誰なのか分からなかった。)

そして最後はやはり、募集のテロップを出す。(葉書きで贈るのか、公式サイトに寄せるのかと言うのも分からないので。)
これをすれば、完璧な「みみりんそうだんしつ」になると思う。

其の一方で、今週は「こはく」に纏わされたせいなのか、映画の挿入歌や予告が一切流れなかった。
「まえにすすもう!てをたたこう!」では、「こはく」が出演しているので、其れこそ流した方が自然だっただろう。(当然、予告も。)
去年までは、1月の放送が始まると、4月位まで予告が流れるのに、何故今年は未だ1回しかないのだろうか?

そんな今週の話だったが次回は、
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くまっきい「明けましておめでとう!今年は貴方に不快って思われないようにするわ~。だから、未だ登場して4ヶ月程しか経っていないけど、宜しくね!」

其の言葉、本当だな?
若し次回、この間までのお前のように、力を込める描写を必要以上にアピールしたり、KYな所を出したら分かっているな?本当は、これで5ヶ月連続になるこの“アスペルガー”白熊には出て貰いたくないがな!(先月のたまさぶろうとの件は本当に二度と視たくない。)
其れとお前、今度は防寒着着ているんだろうな?去年9月に初登場した新キャラの癖に、防寒着着ていないなんてことがあったら、其れも分かっているよな?

話としては、バスケでにゃっきいVSくまっきいの“っきい”対決を繰り広げるようである。
唯、くまっきいがバスケが本当に得意なのかと言うのは、本当に次回を視なければ分からないだろう。

だが心配なことがある。
そう、若しかすると次回は、「くまっきいの誕生日が判明するのでは?」と言うことである。
と言うのも、去年降板したぶうたの誕生日が2月2日だったからである。其の“空いた”2月2日に、くまっきいが入り込む可能性があるかも知れない。
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とりっぴい「そうなったらとりっぴいは黙っちゃいないよ!今年初の放送で、とりっぴいを祝えそうだったのに、祝わなかったテレビせとうちを未だ許していないからね!これでくまっきいを祝う描写があったら、テレビせとうちに講義するつもりだからね!」

とりっぴいの動向は如何に?
次回は視れるかどうかは分からないが、視れれば視たいと思う。
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