ちゃれんじ園 オフ ~狙われた子役(スター)・人気の座を手に入れろ!~ 第9章

さて、今週も早速「ちゃれんじ園オフ3」である。

前回、プニたんと再会した一行は果たして今回はどうなるのだろうか?
そして、「くじらのうた」のジジと「えほんのくに」のプニたんの映画コンビの活躍にも注目である!
其れでは、スタート!

         第9章 二組の思い
さて、しまじろう達が出発後、いぬ子とくう子の二人は、今起こっていることを救出に向かった親御に伝えた。最初は不満がる親御も居たが、くう子が上手いこと説得し、何とか納得させることが出来た。中でもしんいちの親は、犯人がである可能性が強いと言うことは、先程のニュースが伝わる前に、既に感づいていて、其れに関する悩みをいぬ子に訴えたりしていた。いぬ子はしんいちの親にはきっと無事に帰ってくるように祈ることくらいしか伝えられなかったが、電話口の向こうではやはり、心配そうな表情が伝わってきた。
更に、縞野家に電話をした際はしまたろうが出た。しまたろうは其のことはやはり、先程のニュースで知っていた。電話を受けると、妻であるさくらにも伝えると言った。だが、電話を終えると、息子に厳しい一面を覗かせることがあるさくらにはこの事実を伝えようとはしなかった。やはり、「辞めさせろ!」と言われるのは違いないと思ったからである。しまたろうは、若し万が一息子の身に何かが起こったら、正直にカミングアウトしようと考えた。

其れから約1時間後、一行を乗せたキャラバンは長野市街地を抜け、上信越道長野ICに通じる県道を走っていた。車内ではラジオが付けられていた。やはりジジが「ニュースで最新情報を知りたい」と言うことで、付けていたのであった。チャンネルはNHK第一で、毎正時程度しかニュースはやっておらず、其れ以外はトーク番組になっていたが、「臨時ニュースがあるかも」と言うことで、付けっ放しにしていた。
そして車内は、各々は真剣な表情を浮かべ、これから仲間を救うという臨戦態勢を整えていた。
「ねえシン君、今の調子はどう?」
進行方向右側の三列目の席に座っているにゃっきいが、左側に座っているしんいちに尋ねた。
「そうだね、其の場所が近付くごとに心臓の音が早くなってくる気がするよ・・・。」
しんいちは思わず両手で左腹を押さえた。
「分かる気がするわ。私もそんな気がする。」
二列目の補助席に座っていたらむりんも、振り向きながらしんいちに答えた。
「でも、みみりんは最近、まさひろ君がTVで視ないこともあって、あんまりまさひろ君のことを知らないけど、シン君はどんなことで有名だったとか分かるの?」
「あ、僕も気になる。僕がちゃれんじ園に入園する前に、ある子ども番組に出ていたのは視たことあったけど、特にたまさぶろうがブレイクする前のこととか知りたいな!」
みみりんとしまじろうが、しんいちに尋ねた。
「そうだね。僕は未だ4歳で、まさ兄ちゃんは僕が生まれる前の時の方がかなり有名だったから、僕自身もあんまり知らないんだよ。でもね、何回かオバさんに聞いたことはあるよ。確かまさ兄ちゃんが小学4年の時に出演していたサスペンスドラマでは、ラストシーンで連続殺人事件の犯人に包丁を突きつけられる子ども役として出演したことがあるんだけど、其の時、上手いこと犯人をやり過ごしたけど、其の反動で犯人が持っていた包丁を自分に刺してしまうって言う展開だったんだよ。でもね、其の展開は他の子役でも中々一発で、大の大人が腕で首を巻きつけている所を抜け出すのは難しいらしいのに、まさ兄ちゃんは一回でクリア出来たんだって!其の時、犯人を演じていた俳優さんも驚いていて、「もっと着付く、首に腕を巻きつけようか。」って言って実際にやっていたんだけど、其れでも上手いこと抜け出せたから、其の時の演技はとても上手だったって皆言って居たんだよ。で其れが、あるバラエティ番組で犯人役の俳優さんと共演した時に、其の話が話題になって、体育系の番組に結構お呼びが掛かるようになったんだって!」
「其れ、お兄ちゃんが、私と同じ位か其れよりも小さい頃に視たことあるって言っていた!確か・・・NHKのEテレでやっていた「体育の時間」って番組だっけ?」
にゃっきいが其のことを思い出し、尋ねた。
「あ、其れだよ!で、其の番組でもまさ兄ちゃんはスポーツ万能な所を発揮して、スタッフさんとかも皆彼を讃えたんだって。僕も良くお母さんに、「まさ兄ちゃんが出ているTVが始まるよ」って言って、あんまりTVを視ない僕だけど、其の番組だけは、欠かさず視ていたよ!」
「私も、かなり小さかった時、お兄ちゃんと一緒に視たことあったんだけど、お兄ちゃんは其の番組が切欠で、スポーツが好きになったんだって!若しかすると私も、そんなお兄ちゃんの影響を受けて、スポーツが得意になったんじゃないかなって思うんだけど・・・。」
「そう言えば僕も視たことあったっけ・・・。唯、僕は未だちゃれんじ園に入園する直前とかだったから、其の番組の出演者とかは知らなかったけど、まさかシンの従兄弟だったとはね・・・。」
くにあきも思い出したようだった。
「後、番組が終わる時に、毎回決めポーズを決めたのが話題になったんだとか?」
にゃっきいが続けた。
「そうそう。あれは「かっちゃんポーズ」って言って、時には、本当に体が柔らかくないと真似し難い決めポーズのことだよ。まさ兄ちゃんも、「自分は体が柔らかいから、何回やっても飽きないよ!」とかって言って、かなり上機嫌の様子だったよね・・・。」
「じゃあまさひろ君は、其のドラマでの出来事や、NHKの体育番組でかなり有名になったってこと?」
後部座席に座っているきりんたが尋ねた。
「そうだよ!だからまさ兄ちゃんは、「体が柔らかい俺に叶う物は居ないだろう!」って毎回言っていて、たまさぶろう君がよく言う「人気のスター」って程人気の子役だったんだよね。それから、たまさぶろう君が芸能界入りした後、急に人気が落ちちゃったんだよ・・・。」
「やっぱり、「自分が一番」って思っていたまさひろ君が、たまさぶろうに抜かれちゃったから?」
きりんたの隣に座っていたとりっぴいが尋ねた。
「僕も詳しいことは分からないんだけどね・・・。でも若しかすると・・・。」
しんいちは何かを言い出しそうになったが、口が篭ってしまった。
「若しかしたら、何なの?」
其処にらむりんが気になり、尋ねた。
「ごめん、やっぱり分からないや・・・。」
しんいちは俯き、困り果てた表情で答えた。しかし実際には、この時重大な何かをしまじろう達に隠したようだった。けれども、上手いこと他の一行には気付かれなかった。
一行の乗せたキャラバンは、既に長野ICから上信越道に入り、間もなく更埴JCTに差し掛かろうとしていた。ジジはJCT直前の各方面を記した案内標識を確認すると、ウィンカーを付け、速やかに車線変更をした。
車の流れは深夜と言うこともあり、そんなに多くは無く、キャラバンは其れでも各々の救出への思いを乗せながら、漆黒の上信越道を走り続けた。

さて、ジジの別荘でも新たな動きが起こっていた。
さくらこは自室に一人で居た。さくらこは黙ってベッドに両足を揃えながら座っていた。先程、くにあきが言っていたことを受け、部屋に戻っても何も出来ずに居た。
何時もならこんな時間帯は、将来の夢が歌手であるさくらこからして見れば、TVを付け、歌番組を視ている所だが、今は其れ所では無かった。
さくらこはすてっぷ組の中では、一番たまさぶろうを気遣っていると言う噂があり、本人も認めていた。思えば、連日の撮影で腰が立たないのにも拘らず登園して来た彼を、まるりんと一緒に気遣ったりしたこともあった。
だが何よりも誇りに思っているのは、らむりんもそうだが、誕生日が同じであることだった。
其のことはしまじろう達がロケ現場の見学に行き、サイ監督から教えて貰い、知ったのだが、其のことを自分も知った時は驚きを隠せなかった。誕生日の日、たまさぶろうを祝った後、自分が誕生日であることを思い出し、一緒に祝って貰った。其れ所で無く、同じ誕生日のたまさぶろうですら、さくらこにプレゼントを渡す等して、祝ってくれたのであった。勿論、たまさぶろうも誕生日が同じ日が他に居ることを知ると、彼自身も驚いていたのは、さくらこの心に一番残ったのである。
其れ以外にも、近所に引っ越してきて、みみりんとまるりん、きっこと一緒に彼が住んでいると思われたちゃれんじ島ではかなり有名な高層マンションにサインを貰おうと出待ちに行ったことや、まさかのちゃれんじ園に編入してきたこと等、彼に対する思い出はかなりあった。
そう言ったこともあり、彼の前では、彼の意向もあり「たまさぶろう」と呼び捨てで呼んでいるが、一人になったりする等、彼の影では遂、出会った時と同様、愛称の「たまさま」と呼ぶことが今でもある。
だが、自分も憧れるたまさぶろうが行方不明になったと言うことを知った時は、何もかも出来ない状態にまで陥っていた。又、引退騒動を知った時は、自分の中で「そんな筈が無い!」と問い質していた。其れでも尚、何かをしようという思いは無かった。
「たまさぶろう・・・私のたまさまは、何時戻ってくるのかしら・・・?引退なんか、嘘よ!そんなことで引退なんて、私、信じたくない!」
さくらこは顔を俯けたまま思わず、口に出した。
と其の時である。ドアをノックする音が聞こえた。
「あら、誰かしら?」
「さくらこ~!居る~?きっこよ!」
ドアの向こうから、きっこの声が聞こえた。
「あ!きっこ!一寸待ってて・・・。」
そう言うとさくらこは、いそいそとドアへ向かい、ドアを開けた。其処には何時もと変わらない姿のきっこが居た。
「さくらこ、御免ね!突然来ちゃったりして・・・。」
「別に良いよ。其れできっこ、私に何か用なの?」
「其のことなんだけど、良いかな?」
きっこがそう言うとさくらこは、部屋にきっこを通した。
さくらこはさっきまで座っていたベッドの脇の床に座り、きっこも又向かい合わせに座った。
「其れで、どんな用事があるの?」
「あのね、メエメエ博士知っているでしょ?さっき、キャミ君がたまさぶろうのことを教えてくれた時に加わった・・・。」
「あ、うん。」
「其のメエメエ博士がね、若しかするとたまさぶろうが居る場所が分かるかも知れないって言うんだよ。だから私とさくらこで、メエメエ博士と一緒に、行こうかなって思っているの。」
きっこは先程、部屋に一人で居た時、メエメエが部屋にやってきたのであった。メエメエはきっこのことは既に知っていた。そしてメエメエは、「何か悩みは無いか?」と尋ねると、やはりあのことを打ち明けた。するとメエメエは「これから助けに行くか?」と言うことを尋ねてきたのであった。するときっこが「もう一人誘いたい」と提言し、さくらこの部屋へと向かったのであった。だがメエメエは、軽井沢に行くと具体的に何処なのかと言うことまでは言っていなかった。
「あ、私は良いけど、何処に居るとかは知っているの?」
「其れはメエメエ博士が教えてくれるよ!でも、さくらこが行くのなら決まりね!其れじゃあ、メエメエ博士、車の準備をして待っているそうだから行きましょう!」
そう言うとさくらこときっこは早速、メエメエの元へと向かった。
玄関を出ると、其処には青のポルシェ・パナメーラが止まっていた。メエメエは二人が出てくるのを確認すると、運転席の窓を開けた。
「おう、よく来たのう!さ、早速後ろに乗るんじゃ!」
「はい、お願いします。」
「私からも、お願いします。」
きっことさくらこが挨拶をし、後部座席へと乗り込んだ。
後部座席に乗ると、二人は少し驚いた様子だった。
「あれ?この車、ハンドルが逆よ!普通は右側にある筈なのに。」
「私もそう思う。メエメエ博士、どうしてですか?」
さくらこときっこが尋ねた。
「これはのう、ドイツ、即ち、外国の車だからじゃよ。普通、車って言うのは車道の真ん中に近い所にハンドルがあるんじゃ。普段君達が見ても分かる通り、車は道の左側を走るじゃろ?じゃから、車道の真ん中に近いのは、右側になるから、右にハンドルがあるんじゃ。所がのう、外国に行くと、道の右側を走る国もあるからそう言った国の車の場合は、左にハンドルがあるんじゃよ。つまり、この車も其の外国で作られた車じゃから、左側にハンドルがあるんじゃよ。」
メエメエが解説すると、二人は初めての左ハンドル車を見渡した。
「私、ハンドルが左の車は初めてだから、吃驚しました。」
「私もです。其れで、メエメエ博士、たまさぶろうはどの辺に居るとかは分かるんですか?」
再びさくらこときっこが声を出した。
「其れは其の内教えるわい!では早速、行くとするかのう。」
メエメエがそう言うと、パナメーラを発進させ、メエメエ達も又、軽井沢へと向かうのであった。

そして、引退騒動は更なる進展を見せていた。
たまさぶろうが軽井沢で事故に遭って、行方不明になっていると言うことは、マスコミやインターネット等で、既に全国に知れ渡っていた。又、引退発表が何者かによる捏造であることも知れ渡ろうとしていた。このことから、彼が所属する事務所のホームページやブログ、Twitterやfacebook等のSNSサイトでは彼を心配したり、励ましたりするファンからのコメントが相次いで投稿されていた。
これにより追い詰められていたのは言うまでも無く、犯人グループである。犯人グループの一員は、事務所からも「これ以上、嘘は吐けない」と言われ、非常に焦っていた。
「そろそろやばいんじゃないのか・・・?」
「そうだな。だが、あの子は一体何時までこんなことをやっているつもりなんだ?」
「今人気の子役を芸能界から追放しても、得すること等無いってことを、あの子は未だ全然分かっていないようだな・・・。」
「だが如何する?さっきからTVやラジオ、スマホの「グノシー」なんかも見ても、騒動が捏造の可能性があることが伝わっていたぞ!」
「最悪、この場所を突き止められて、俺達は御用だ!其れだけは避けたいけど・・・。」
そんな話をしていた時だった。あの人物が、血相を変えながら、勢いよくドアを開け、部屋に飛び込んできた。
「くっそ!何処へ行きやがった!!」
「どうかしたのか?」
「あの糞子役と、猫共と土竜共が逃走したんだ!!」
「な、何だって!」
あの人物に連れられ、二人は監禁場所の部屋へと向かった。其処には、巻かれていたロープだけが残されていて、其れ以外には蛻の殻になっていた。又、先程、ドカペ達が脱出した窓は閉められていた。
三人は早速、脱走したと思われる窓へと駆け寄った。だが、窓の外を見ても、闇に覆われた木々があるだけで、痕跡らしき物は見当たらなかった。
「クッソ!逃げられた!!このままだと、あの騒動が嘘だってことがバレちまう!そうなったら、人気の座を取り返す俺の計画も水の泡だ!!おい、この周囲を隈なく探せ!あいつ等を捕まえるんだ!」
あの人物は二人に、凄い剣幕で向かった。二人は何も言わずに、そそくさと探しに向かった。
「あの糞子役め!何処まで出しゃばりやがるんだ!!どんどん人気になりやがって!てめえの顔を見ているだけでもイラつくんだよ!見てろよ!芸能界に復帰しようってったって、そうはいかねえからな!」
其の言葉を言い残すと、彼も又捕獲に向かうのであった。

そして、彼らは更に追い討ちが掛かろうとしていた。
事故が遭った日、一部の目撃者や近隣住人から「ボロボロになった車が走っている」と言う情報が軽井沢警察に寄せられていた。其れらの目撃情報から、犯人達は軽井沢町内の何処かに潜伏している可能性が高いとの見方が示されていた。
だが犯人達は、あの日、アコードを林道の一角に放置していた。しかし其れでも、が警官の中に居るのだから、突き止められるのも時間の問題であった。

そんな中、しまじろう達の乗せたキャラバンは、間もなく佐久ICに差し掛かろうとしていた。
又、しまじろう達は未だ気付いていなかったが、さくら子達一行のパナメーラも長野ICから上信越道に入り、夜の上信越道を走り始めていた。
しまじろう達は佐久ICの出口車線から料金所へ通じるランプを走り始めた時から、表情に緊張の面持ちが出始めていた。そして、料金所のETCレーンを抜けると、段々と緊張感は頂点に達していた。
「プニ、プニ!」
しまじろうの膝の上に座っていたプニたんが、何かを発したようだった。
「そろそろ、高速道路を降りるからプニたん、ジジ様に案内してあげなくっちゃね!」
「そうよね!この事件のことを詳しく知っているのはプニたんだもんね!」
しまじろうとみみりんが、プニたんに指示を出すと、しまじろうの膝元を離れ、運転席の隣の取り付けられている収納箱の上に飛び移った。
「おう、其れじゃあプニたんよ、このわしに是非、たまさぶろうの居場所を教えてくれ!」
「プニ~!」
ジジが横目でプニたんを見つめると、今度は運転席側のフロントガラスの前に飛び移り、手振りや「プニ」の言葉で、ジジに道を伝え始めた。キャラバンは既に一般道に出ていて、国道141号を小諸方面に向けて走り出していた。
ジジに道案内をするプニたんの姿を見たにゃっきいが何かを思い出した。
「そう言えば、ジジ様もプニたんも私達が大冒険をした時に知り合ったんだよね!」
「あ、そうだった!ジジ様は水族館に入れられそうになっている鯨のクーちゃんを助ける時に知り合ったし、プニたんはそもそも僕が描いた絵本の中を冒険した時に出会ったんだよね!でも不思議だな~・・・、其の時、ジェットコースターみたいな物に乗って、谷底に辿り着いて気絶していた時、僕はプニたんに起こされたんだよね。でも其れが、何で一目見ただけで、プニたんだって分かったんだろう?僕が今よりも小さかった時に、あの絵本に描いたプニたんは、あんな感じじゃなかったのに・・・。」
しまじろうは運転席の計器類の出っ張りに座りながらジジに道案内をしている姿を見ながら答えた。
「私は、しまじろうが持っていた絵本の中には行ったことは無いけど、不思議だよね。落書きが動き出すなんて・・・。私は絵を描くのが好きだし、お父さんも画家だけど、多分お父さんに聞いても珍しがるんじゃないかな・・・。」
らむりんも又、ダッシュボードのプニたんを見つめていた。
「でも其れより不思議なのは、何でプニたんが絵本から飛び出てきたかってことだよ!若しかするとプニたん、絵本の国のしろりんやくろりん、とりっぴいが眉毛の落書きをしちゃったマカロンおばさんとかと喧嘩でもしたのかな?」
とりっぴいが新たな疑問を浮かべた。
「そうよね。みみりん達が見た夢の中では、プニたんは「たまさぶろうが懲らしめられている。」って言って泣いていたけど、もう一つ、絵本の国でも何かあったのかもしれないよね!」
「有り得るかも・・・。だって、絵本の国の王様と女王様やしろりん、くろりんの喧嘩が一段落して帰った後、絵本の国で干ばつがあって、其れを助けて欲しいって、私達の夢の中で伝えたこともあったし・・・。」
みみりんとにゃっきいも、其の疑問に続けた。
「あの時はしろりんとくろりんが、雨降り仙人を怒らせちゃっていたせいで起こったけど、今回は何なんだろう?」
しまじろうが疑問を締めた。
「怪しい・・・。」
らむりんは半目になった。
「へえ!プニたんってそんな子なんだ!僕は一度夢に見た時、名前も知らなかったけれど、しまじろう君達が色々と話しているのを聴いていると、色々と分かってきたよ!」
「僕もだ!僕はプニたんを夢では見たこと無いけど、若しかするとこれからはプニたんがシンの従兄弟を思い留まらせるかも知れないな。一寸期待かも知れんな。」
一連のやり取りを聴いていたしんいちとくにあきが口を挟んだ。
「きりんた、君はどう思う?」
くにあきがきりんたに振った。
「でも、プニたんって聴いていると、「プニー」しか喋ってないよ!僕はしまじろう達に教えられてやっと、プニたんの言いたいことが分かる位だから、あれでシン君の従兄弟のまさひろ君を改心出来るのかな?」
きりんたは少し不安げな表情で答えた。
「若し無理だったら、きりんた、君の空手技をお見舞いしてやればいいんだよ!そうすれば、君の憧れのライオンポリスにも自慢できるぞ・・・。」
くにあきは何かを企んでいるかのような表情できりんたに答えた。
「ああ!そうだった!僕にはライオンポリスが居たんだ~!そうだよね、プニたんが無理ならば、僕がやっつけちゃえばいいんだよね!あ~!ライオンポリスにそんな話をしたいって思うと、早く犯人を退治しちゃいたいよ~!!」
きりんたはライオンポリスのことを思い始め、まるで泥酔している時のような表情になり、すっかり興奮状態になっていた。
「ちょ・・・ちょっときりんた、プニたんを見てよ・・・。」
其の様子をしまじろうが、困惑した表情で言った。
「え?」
きりんたは興奮が冷め、プニたんに注目した。
「プニ!プニ~!!」
プニたんはダッシュボードの所で仁王立ちをしながら、きりんたを睨んでいた。
「あ、ごめん!プニたん!!君を傷つけるつもりは無かったんだよ!だから、御免ね!プニたん、犯人に負けないように頑張ってね~ハハハ・・・。」
きりんたは焦りながらプニたんに詫び、苦笑をした。既に冷や汗が流れていた。プニたんは詫びたきりんたを見ると表情が戻り、回れ右をしながら再びジジの道案内に戻った。
「へ~、プニたんって、僕達のこと分かるんだね・・・。」
シンがしまじろうに振った。
「そうなんだよ。だからシン君も、あんまりプニたんを傷付けるようなことはしちゃ駄目だよ!僕達が絵本の国の王様と女王様の喧嘩の騒動を知った時も、大泣きしちゃって、泣き止ませるのに苦労したんだから・・・。」
「そう言えばあったよね!プニたんが、絵本のページの所に頭が付くまで巨大化した後、行き成り泣き出しちゃって・・・。其れで、私達で中々泣き止まないプニたんを笑わせたよね。本当に色々と思い出すよ。」
にゃっきいは熱心にジジに道案内をするプニたんを感心しながら見つめた。すると、助手席で黙ってプニたんの道案内をする姿を見つめていたしか子が後部座席に向かって言った。
「皆!準備は良い?後もう一寸で着くから準備していてね!」
一行は揃って返事をした。
そしてキャラバンは、真夜中の国道18号を走っていて、既に御代田町に入っていた。目的地の軽井沢は直ぐ其処にまで迫っていた。

其の頃、メエメエ達の乗っているパナメーラは上信越道・上田菅平IC付近を走行していた。メエメエは、長野ICから上信越道に入ってからずっと、追い越し車線を少し飛ばしがちで軽井沢へと向かっていた。そのため、走行車線は、前方車がいなくなった時位しか使っていなかった。時刻も間もなく日付が変わろうとしていた。
上信越道を走る車は、運送会社等の長距離トラックばかりであり、偶に普通乗用車が走っている程度でそんなに多くは走っていなかった。そして、前方車や後続車が居なくなると、ハイビームにしていても、漆黒の闇夜しか広がっていなかった。例え対向車が居ても、この区間は四車線のため、あまり明るく感じない。
だが車内ではきっこもさくらこも真剣な表情をしていた。互いに、たまさぶろうを救いたい気持ちは強かった。
上田菅平ICの出口を通り過ぎると、メエメエが尋ねた。
「そう言えば君達、普段のしまじろう達はどうかのう?」
「ちゃれんじ園では、結構元気に過ごしていますよ!何かが起こると、直ぐに解決してくれますし・・・。」
「其れよりもメエメエ博士、私達のことはどうやって知ったんですか?」
きっこはちゃれんじ園でのしまじろう達のことを話し、さくらこは疑問を浮かべた。
「わしの大甥にキットと言う子居るんじゃが、其のキットがのう、ちゃれんじ園に入園希望でな、一度キットがわしの姪・・・いや、彼のお母さんと、ちゃれんじ園に行ったことがあるんじゃ!其の時は年少組のほっぷ組で体験入園をさせて貰ったんじゃ!其の時キットは、お母さんによるとほっぷ組よりもすてっぷ組の方が楽しそうに見えたらしいんじゃ。其処で、お母さんが其のことをすてっぷ組の先生に話すと、「すてっぷ組はチームワークがとても良いクラスです。」って教えてくれて、お母さんが「次はすてっぷ組で体験入園をしたい」って頼んだんじゃ。其れでのう、其の時先生から、「次はこのお姉さん達が遊んでくれる予定です。」って言って、君達の顔写真を渡したんじゃよ。其れで、君達を知ったんじゃよ!」
「じゃあ私達は、来週、すてっぷ組でやる体験入園で其のキットって言う子と遊ぶんですか?」
「そうじゃとも!キットは未だ、わしもそうなんじゃが、山羊と言うこともあって「メエ」しか喋れないが、メエコ・・・いや、お母さんも一緒に居るから、一緒に遊んでやってくれ!」
「あれ?しか子先生、そんなこと言っていたっけ、きっこ?」
「きっと、たまさぶろうが行方不明だから、忘れているんでしょ!この間、にゃっきいが言っていたけど、もんたとらむりんが何だか怪しいことをしていたらしいし・・・。」
さくらこが疑問を浮かべ、きっこが答えた。
「其れと、メエメエ博士は何時、しまじろう達と知り合ったんですか?」
するときっこが疑問を浮かべた。
「わしが最初に知り合ったのはとりっぴいじゃよ!わしがちゃれんじ島に引っ越して来た時、向かいにとりっぴいの家があったんじゃが、其のとりっぴいがのう、わしの家を覗き見していたんじゃ!其処から、とりっぴいそっくりのロボットを作ることを思い出したんじゃが、最初の頃はとりっぴいも唯の鸚鵡としか見えなくて、其の時作ったのは、鸚鵡返しをするロボットをだったんじゃ!じゃが、其のロボットは、わしもあんまり、とりっぴいのような鸚鵡を見たことが無かったから、しまじろう達を却って不快にさせてしまったんじゃ。じゃが、其処から、ちゃれんじ島での、この天才のわしの発明劇が始まったと言う訳じゃ!」
「な、何だかガオガオさんみたいですね・・・。」
少し興奮しかけているメエメエにさくらこが恐る恐る答えた。
「おう、そう言えばガオガオ殿は最近どうじゃ?ガオガオ殿の発明品はどれも、このわしには叶わぬ物ばかりじゃからのう!フォッフォッフォ!」
興奮状態のままメエメエは高笑いをした。
「ねえ、本当にこんなんでたまさぶろうを救えるのかしら?」
「私には分からないわよ。でも、知っているって言うからにはついて行くしかないわよ・・・。」
さくらこときっこは、顔を向かい合わせながら互いに囁いた。
「さ、そんなことより、友達を助けなくてはな!さ、行くぞ~!!」
メエメエは急に真剣になり、アクセルを強く踏み込んだ。スピードメーターは140km/hを指していた。
「本当に大丈夫かしら・・・。」
「ま、犯人に真っ先に襲われないことだけは信じよう・・・。」
さくらこときっこは手を後ろのシートのヘッドレストの辺りで組みながら半目になり、何かを疑うかのような表情でメエメエを見つめた。
そんな中、メエメエ達の乗っているパナメーラも間もなく、東部湯の丸IC/SAに差し掛かろうとしていた。
「お、SAじゃ!二人共、トイレは大丈夫か?」
メエメエは流れて行く東部湯の丸IC/SAの案内標識を見ながら二人に尋ねた。
「あ、そう言えば私は・・・。」
さくらこは少し赤面をし、下を俯いた。
「おう、そうか。其れじゃあ、SAに寄るとするかのう!」
そう言いメエメエはIC/SAのランプに入り、東部湯の丸SAに入るのであった。

次回、第10章「黒猫との再会」、おっ楽しみに!


其れではここからは、今週のしまじろうについてである。(BS11の方は12月12日の放送になる。)


今週は再放送だったため、本編については深くは触れない。(TXNが有る地域の場合で、見逃した場合はBS11かDVDをレンタルすると良いだろう。(YouTubeにうpられていた物は既に削除済み。)TXNが無い地域の場合は、上記の方法かお住まいの地域で放送されているものを視るとよい。)

今週の話は、5月の再放送の時もそうだったが、何よりも今は無きぶうたが出演している所が、見所だったかも知れない。(主演はかんただったが(後述)。)
此れを機にヘソカ以前も再放送をし、らむりんも日の目を見せて欲しいと思う。(3年前のアニメ化20周年(そろそろ23周年になる)の時のような感じで。)

今週は再放送だったが、この話で判明することは「にゃっきいは亀が大の苦手」であるということだった。じゃあ、何で同じ亀であるジジと知り合った時は平然としていたのだろうか?擬人化されていたから?
其れにぞうたが「へ~、にゃっきいにも苦手な物があるんだ~!」と、釘を刺したのだが。

ぞうた、お前は水恐怖だろ?ヘソカでぶうたに其の姿を馬鹿笑いされていたよな・・・?

と突っ込んでいた。

さて、今回述べたいのは、かんた主演回の時、かんたに“スポットが当っているか”ということである。
かんた主演回は此れまで、今週の此れと、第72話「くらやみの かいぶつ?」、そして9月の第230話「かんたの ヒーロー だいさくせん」の二話がある。所が、今週のこの話ではぞうぶうが他に出ていたし、今年もぞうくま(くまっきい)が出ている中での話であった。

他の人物を見てみると、例えばきりんた主演回の第76話「きりんたの ヒーロー」及び第180話「はしれ! パトカー」では、きりんた以外すてっぷ組の出演が無いし、けんと主演回の第93話「でんしゃで だいぼうけん」もけんと以外出演が無かった。

だが、かんたの時は二話、他のすてっぷ組のメンツの出演がある。これは何故なのか?
今週の再放送を視ても、9月の主演回の時も、ぞうた達の出演は必然性が無いようにも感じた。

必然性が無いのに、全く関係ないキャラが登場する。何度も言うが、この方法は良くないと思っている。
今回の再放送にしてみても、ぞうぶうが登場したのは冒頭のごく僅かである。ならば、別のシーン、例えばかんたがのしのしとこっそりじゃれ合うと言った感じのシーンをもっと多用出来たのではないだろうか?

唯、かんた主演回の時は全て、かんた以外のすてっぷ組が出たとは限らない(「くらやみの かいぶつ?」はかんたしか出ていなかった。)ので、すてっぷ組のある人物の主演回の時は、そいつしか出さないというやり方を実践して欲しいと思う。くまっきいも一度、主演回でぞうた無しで出たんだし・・・。唯、ぶうたはぞうた抜きと言うことは無かったが・・・。後、とりっぴい、「餌付け」の提案をするのは良かったが、何で「自分が好物だから」って蛸焼きなの?(ま、そもそも鸚鵡が蛸焼き食うって言うのも聞いたこと無いがな!(にゃっきいの持ってきたパンミミが適任である。))

因みに、亀の飼育に纏わる話は、過去にも何度かやってきた。
中でも、しましまとらのしまじろう第612話「ひとりでやるよ!」では、しまじろうがドットに頼まれ、亀を飼う話だったが、今回のように“冬眠に入る前兆”を、しまじろうは「死んだ」と思い込む節があったりした。(其の時は、ドットがこの話のたま子の“役”(冬眠に入る前兆だということを説明した)を務めていた。)
又、しまじろうヘソカ第33話「おやすみ、カメポン」は、はなが庭先で亀を拾ったが、其れはたま子がふいに逃がしたものだった。其処で、しまじろうは暫く家で飼うことにしたが、やはり“冬眠”について触れられていて、この時たま子は、落ち葉を水槽の中に入れ、冬眠に備えてあげていた。余談だが、この話にはにゃっきいが嫌いな亀の他、烏も登場していたw(にゃっきい居たら、発狂もんだねwww)

と言うように両者、“冬眠”について触れられていたのである。(時期が晩秋だからと言うこともあるが。)

そして今週は何よりも・・・
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これからお察しの通り、何故こはく出演回だったのだろうか?

今週、このような感じだったことからふと、5月に再放送された第47話「かせきを さがせ」と似たようなもんだと凄く思った。

此れに関しては、5月の時も述べたが、「似たような話を良くリメイクするのだから、今週も「のしのし」のリメイクを作れば良かったのではないか」と感じる。
自分的には、「こはく」出演回の時は、再放送よりも新作放送の方が良いと感じる。と言うのも、この「こはく」と言う人物は今年から登場しているので、やはり其れ以前に放送されていた“居なかった”時より、“居る”時の方が丁度良いと感じるからである。

其れともう一つ、何故先月と先々月は出演が無かったのか?ということである。

振り返ると、10月は第231話「ドキドキ! もりのぼうけん」、第234話「たのしい!おいしい! くりひろい」、第235話「つくろう! はなのコンテスト」で、11月では、第239話「ともだちと もりのわお!」で「こはく」出演回としては、適任な話があるように思う。
所が、これらの話は何時もの流れでやり、何故か今週の再放送で出演した。

其処で製作に尋ねたいのは、「こはく」はどういう話で出演するのか?ということである。
其れこそ、次回予告でテロップでも良いから、「じかいは、こはくさんとモグちゃんもでるよ~!おたのしみに!」と現すべきだと思う。

「こはく」が出演している時は、「テーマ」が現されている等、何時ものしまじろうとは違う雰囲気がする。そう言った、変わった話の時は、そう言ったところをアピールすべきではないだろうか?

そして、歌パートでは、新たな歌は歌われず、「そとへでようのうた」と今年、SPCでしまじろう以外のメインキャラや、WKのキャラも一緒に踊った「WORLD ORDER」が掛かった。
特に「WORLD ORDER」が掛かった時は、やはりSPCで実際に、WORLD ORDERを見て居ると言うこともあり、凄く感激であった。(そもそもロケ地が東武動物公園なので、今回の話には適任だろう。だが、アニメ後のCMで登場した新コーナーもやはり、同じ場所だった。寧ろ、ベネッセがあるのは多摩なんだから、多摩動物公園の方がよくね?と思ったのは自分だけだろうか・・・?
又、久々のWORLD ORDERの出演に、子どもグループの「CHILD ORDER」は如何思ったのだろうか?今回の放送では、「CHILD ORDER」までは掛からず。

更に、中盤で「アルマジロ」について取り上げた時・・・
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こいつを思い出さない訳には行かなかった。(アルマジロ大王)

因みに、話はアニメに戻すが、今回たま子が登場していたが・・・。
あの~・・・お宅さん、蝸牛と亀が登場する「つむりんとのろりん」って話は今、どうなっているんすか?
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こいつらです!
新作未だっすか?寧ろ、「のしのし」から、こいつらを登場させた話をだな(ry

さて次は・・・
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かんた「ズルイよ!テレビせとうち!何で今週は僕が出ている再放送なの~?もう一度僕、出たかったよ~!!僕が出れれば、今年は此れで2回目になれたのに~!!」

今週、かんたが“新作”と言う形で出演ともなれば、9月以来3ヶ月振りの登場だったと思うと、かんたの気持ちは分からなくは無い。(再放送だと、どんなキャラが出ようとも、出演履歴は更新にはならないので。)

そんな今週の話だったが、次回は公園で財布を拾い、交番に届けようとした所からある騒動が起こると言う話である。
交番と言うことは、恐らく次回はライオンポリスが登場することだろう。

此処で小ネタだが、今週YouTubeでうpられていた今週の予告のサムネが何故か、しまじろうがWiiのクラコンのような物を持っていたものであった。
今週の再放送で、「あれ?しまじろうがTVゲームやる場面あったっけ?」と思ったが、次回予告を見て解決した。(しかも予告には、とりっぴい達がやはりWiiで遊ぶシーンがあったし・・・。)

次回は視れるかどうかは分からないが、視れれば視たいと思う。

そして明日は、しまクリコンである!
今まで確保した座席の中では一番の前から三列目と言うベストポジションでの公演を楽しんで来ようと思う。


※お知らせ
今月のこれからの更新についてです。
来週、10日はクリコンリポートをお送りします。そして、再来週17日は、12日で当ブログ配信から2周年なので、其れに肖る内容をお送りしようと思います。
そして、24日は恐らく、今年最後の放送になると思うので、「2016年下半期のしまじろうを振り返る」をお送りします。
更に、年内最後の更新として、クリコンのDVDリポートをお送りします。
よって、「ちゃれんじ園オフ3」の続きは、早くても年明けになる可能性があります。何卒、ご了承下さい。又、更新予定は変わることもありますので、その点もご了承下さい。
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